記事一覧

ゲゲゲの女房

 言うまでもなく漫画家の水木しげる氏の物語で、本日は東京オリンピック前の東京を舞台にしてその貧乏神に取り付かれたような生活を描いていました。電気を止められるほどの貧乏だったということですが、ここのところの水木家の生活ぶりは、貧乏の本質をあぶりだしているようで興味深いです。貧乏になればなるほどいろんなところから搾り取られるというのは、社会が悪いのか本人が悪いのか。役所はこうした貧乏人の力に全くなってくれないのは昔も今も確かで、まだこの頃は消費税がないのが救いだったでしょう。もしこれから消費税が上がって、このドラマのような生活に窮する人たちがいたとしたら、とてもじゃないですが生活が成り立つとは思えません。消費税は平等な税制という話もありますが、同じ物から同じ税率で取るということは、生活費が少なければ少ないほど家計を圧迫する割合が増えていくわけで、税金の無駄遣いがこれからも続くのだとしたら、それこそ生活困窮者が爪に火をともすように使われた中で配分された税金がみすみす無駄になる現実もでてくるかも知れません。消費税増税が生活への負担とならない高所得者層はそういうことは考えないかも知れませんが、これからの日本の最悪のシナリオを考えると、ドラマの中の水木家よりもさらにひどい状況が多くの家庭に現れる可能性もあるのです。続きを読む

今月~来月で日本の未来が決まる?

 今、世間は来月の参議院選挙に向けて展望をいろいろしているようですが、個人的にはどうなっても今後の流れはそう変わらないような気がします。それよりもむしろ注目されるのは、果たして国会を延長して郵政民営化改正法案を成立させられるかということに尽きると思います。続きを読む

普天間問題は終了するかも

 まさに、覆水盆に返らずといった感じであります。鳩山首相の辞任は小沢幹事長とセットで計画されていたものだったようです。来月の参議院選挙に向けての動きであり、これからマスコミはどういった形で鳩山・小沢両氏を糾弾していくのか興味がありますが、今回のことで一番厳しい立場に立たされるのは沖縄で基地移転反対運動をしておられる方々ではないかと思います。続きを読む

テロに海兵隊は役に立つのか

 今、世界はどうなっているのか。それを報道しないで国内問題をさも重大なことのように報道する日本のマスコミには呆れるばかりです。北朝鮮がとったと思われる韓国への行動について論じる中で沖縄に米軍基地が必要だという流れを作り出したいのでしょうが、今の世界で問題になるのは国家間の争い以上にテロリストとの戦いであるということは論を待たないでしょう。イスラエル軍がガザ地区に入ろうとする救援物資を積んだ船に公海上にもかかわらず攻撃を加え、今後もガザ地区に近づくなら再度攻撃すると発表したようですが、これはまさしく北朝鮮以上の国家的臨戦状態と言わねばなりません。北朝鮮の事を非難するのなら、日本のマスコミはイスラエルに対しても同じように非難すべきですし、ニュースでも詳しく伝えるべきでしょう。続きを読む

アメリカ追従のみが道なのか

 昨日の話題は、何といっても普天間基地の一件とiPadでした。電子書籍リーダーやゲーム機としてビジネスチャンスだととらえるニュースが多かったiPadですが、これ自身で文字の入力はなかなかたいへんで、長文のブログを更新するには使いにくそうです。値段も5万前後とネットブックに対しての割安感がなく、今どうしても欲しくなければもう少し安くなるまで待つか、他社から出るであろうiPadキラーの同じようなタブレット端末を見てからでも遅くはないと思います。電子書籍でというならば、私はむしろNintendo DSiあたりに大容量のフラッシュメモリを内蔵させたほうが扱いやすいしいいと思うのですが、任天堂にはいまいちそうした方面に進出する意思がないようですね。ハード的な変更がたとえなくても、パソコンと連携できる電子手帳ソフトや、SDカードに入れたテキストデータを縦書きで読めるようなリーダーを出すだけでもパソコンを補助する電子ブックリーダーやPDAとして必要十分なハードとなるのに、本当に勿体無いと思います。元々アップルは好きなメーカーなのですが、今のような全て右へ倣えというような報道には少々うんざりしているところです。続きを読む

MiFi2372値下げ

Amazonマーケットプレイスで、MiFi2372の黒が25,800円で予約受付しています。先日紹介した日本無線のモバイルルータが19,800円で出たための対抗措置のようですね。7,000円の値下げというのは高値で買ってしまったこちらとしては痛恨の極みですが(^^;)、情報によると専用充電池の単体発売も行なうという話もあり、そちらの方には期待したいですね。これからモバイルルータを買いたいという方は判断に苦しむところでしょうが、有線接続でパソコンのモデムとして使いたい方や、海外に行かれる方で現地のSIMカードを使ってデータ通信を頻繁に行なおうと思っている方はこちらの方がいいかも知れません。

 どちらにしても、今後の成り行きによって高速通信カードが今より安い値段で出たとしても、ハードを買い換えることなくモバイル通信を楽しめるというのがこれらモバイルルータの特徴です。国内において、すぐにスマートフォンなどのSIMフリー化について実現が難しいという見通しがありますが、それまではこうしたルータ経由でやり過ごすつもりです。興味のある方はお早めに。

改めて民意とは何かを問う

 先日も新聞記事の見出しについて意見したばかりなのですが、今回の事例は下手をすると政局に影響を与えかねないものであるから困ってしまいます。例によって民主党批判が激しいと言われている産経新聞の記事です。見出しは、

「「夢が…」宝くじ販売停止判定でファン悲しむ」

 というものですが、これだけ読むと仕分け作業で宝くじそのものが販売停止という流れになっているかのように思えます。しかし、実際のところはそうではありません。仕分け人が問題にしているのは、宝くじの売り上げの中で当選金以外の部分における不透明な支出および人件費の問題で、現状のような無駄遣いを続けていくならば宝くじ発売自体を販売停止するここともありうるということです。そうならないようにきちんと削るところは削ってくださいと言っているだけなのに、このように報道するとは。そうした印象操作を可能にしているのが、インタビューを取った「宝くじファン」という方々の声なのです。続きを読む

新しい時代の無線ルータ

 本日は竹中労さんの命日でありました。世の中に評論家と呼ばれる人たちは多く、先だってのニュースでは、いわゆる政治評論家の先生と呼ばれた方の中には政府の機密費を盆暮れにもらっていた方もいたそうな。竹中さんはそうした内情を知っていたのかどうか、ご自身を評論家とは称せず、人から評論家と呼ばれることを嫌い「よろづ評判家」と称しておりました。そうした行動を見ながら、俗に言う「評論家」と名乗る人たちの胡散臭さを当時から今まで感じていたわけですが、今後の評論家の方々、特に疑惑を持たれた方々についてはどう説明責任を果たされるのか、実に楽しみであるのですが。続きを読む

見出しの功罪

 昨日書きました登呂遺跡の遺跡損壊事件ですが、世間の人たちはどんな反応をしているのかいろいろ見てみました。案の定というか、中学生の悪ふざけににそんなに目くじらをたてなくてもといった論調も掲示板やブログで見ることができました。なぜそんな論調になるかというと、この事件を報じた新聞記者の見出しの付け方にその原因があると思っています。続きを読む

地元民の郷土意識は?

 今年の初めに、現在全面リニューアル整備されている登呂遺跡構内で、かなり大規模な復元住居の損傷事件があったのですが、本日のニュースでようやくその犯人がつかまったとのこと。補導されたのが中学生ということで、子供の遊び程度のことでと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、産経新聞のニュースソースによると、作られたばかりの竪穴式住居ののかやぶき屋根に上り、かや材約500本を引き抜いたり、屋根を支える木材約35本を折るなどして壊した疑いがあるそうです。かやぶき屋根というと、旧家の大掛かりなものを想像する方もいるかも知れません。合掌造りのかやぶき屋根の葺き替えは、材料の確保や職人さんを集めるのにもなかなか大変で、一回葺き替えると数千万という話もあるものです。今回の被害額も数千万まではいかなくても、数百万くらいはかかっているかも知れません。

 ただし、今回の事件は金銭面のことだけでなく、現在リニューアル中の登呂遺跡について、その文化的価値を全く理解していない地元民がいるということに情けなさを感じます。犯人の中学生が通っている学校では登呂遺跡についてどの程度教えていたのか、そういうところも気になったりします。続きを読む