記事一覧

水戸黄門

 先週の日曜日、京都まで行ったのですが、現在にわたって続いている山上伊太郎忌に昨年から呼んでいただけるようになったので昨年に引き続き参加してきました。山上伊太郎という名前を知らない方もいらっしゃるかも知れませんが、日本映画黎明期の脚本家・映画監督として御活躍された方です。41才の若さでフィリピン・ルソン島で行方不明となり、京都のお寺にお地蔵さんをたて、毎年心ある方々が故人を偲んでいます。数多くの傑作時代劇を作られた氏を偲び、今回は殺陣師である中村和光氏が参加され、数々の興味深いお話を聞くことができました。続きを読む

ライブする気のないテレビ局

 衆議院選挙を前にして各政党からのマニュフェストも出揃い、今までの弱肉強食のような弱者切捨ての政策をどの政党も改善すると主張しています。しかし、現実というものは残酷なものです。果たしてそんな事が本当にできるのか、本日(正確に言うと昨夜)のテレビ番組を見ながら不安になってしまったというのが正直なところです。庶民のお金のかからない娯楽として、まだまだテレビの閉める位置というのはゆるぎないものがあって、夏休みも旅行などには行かないで、家でテレビを見ながら過ごそうと思っている方も多いでしょう。テレビの魅力の一つに速報性がありますが、昨夜から本日、明日に掛けてそれが侵害されるようなテレビプログラムがあります。それが全英女子オープンゴルフと世界水泳をライブで流さないテレビ朝日の番組編成です。続きを読む

本日の「ケンミンショー」に

 このごろのテレビバラエティには、番組の中で露骨に企業のコマーシャルをやるパターンが定着してしまっているようです。一番露骨なのはテレビ朝日系の「シルシルミシル」でしょうが、こちらの番組もかなり来ています。

 当初は、日本人を「県」という単位で切り取ってその違いというものを浮かび上がらせる番組コンセプトにオリジナリティを見せていましたが、さすがにこれだけ続くと、そろそろネタ切れになるのではないかと心配になってきます。

 私のホームページの中にひっそりと、宇都宮に本店を置くステーキレストラン「宮」の話題を出していますが、本日の放送でこのお店が出しているステーキのたれが紹介されるそうです(^^)。味というのは誰が食べてもおいしい味がある一方、過去の記憶の産物という側面もあり、しばらく食べていなくてずっと食べたいと思っていたものを食べる機会があった場合、想像していた味とは違うということがしばしば起こります。このたれはお店で持ち帰り用に売っているのですが、賞味期限があって早く使い切らなければならないので、なかなか食べる機会がありません。本日はせめて、テレビの画面だけでも雰囲気を味わいたいと思います。それにしても、そんな事で売上が変わってくるものなのでしょうか。

題名のない音楽会 山下洋輔トリオ1

 本日と来週、この番組ではギネスブックに登録されたお祝いということでさまざまな企画を放送し、その一回目に選ばれたのが山下洋輔トリオ(山下洋輔pf 坂田明as 森山威男ds)ということで楽しみにしていました。ごくごく一般の認識ではそれほど有名ではないかも知れませんが、海外においても知名度があるという点においても、企画の最初に出てくるだけのメンバーであると言えるでしょう。かなり前の話ですが(多分1980年前後だったように思う)、UKのロックバンドQueenのドラマー、ロジャー・テイラーが日本のミュージシャンを評価して欲しいというインタビューアーの問いに答えた際、具体的に名前を挙げたのが山下洋輔トリオだったというのを読んで、その知名度に驚いたことを思い出します。今回出演したメンバーがまさにその頃ヨーロッパツアーを回った面子だったので、どんなパワフルな演奏を披露してくれるのかと期待していたのですが。続きを読む

シルシルミシル

 どの世界もそうですが、不況の折厳しいのはテレビ界も例外ではなく、高額ギャラのかかるタレントを降板させたり、ドラマをやめてお金のかからない生放送バラエティに安易にシフトすることで急場しのぎをしているように思えます。ただ、テレビと芸能プロダクションというのは切っても切れない間柄で、ちょっと意地悪な見方をすると、芸能プロダクションが人気タレントをダシに使いながら、ちゃっかりと所属タレントを大挙してテレビに出している分、テレビ自体がつまらなくなっているような印象を受けます。しみじみ思うのですが、安易にタレントをキャスティングするだけでテレビが面白くなるのかという問題もありまして、別にタレントなんか使わなくても企画次第でいくらでも面白い番組は作れそうな気がするのです。その一端を見たのが本日の深夜バラエティ「シルシルミシル」でした。続きを読む

太田光の私が総理大臣になったら

 4月のテレビ番組改変でゴールデンタイムの生放送が増え、今回紹介する「太田総理」も生放送という触れ込みでした。しかし、本日放送のメインテーマ「国がポイントカードを発行し、たまったらポイント還元します」については全くの録画でありました。まあ、いろんな話を生放送の中でまとめる事自体に無理があるのだとしても、根本的な考察が欠けていたように思います。続きを読む

クローズアップ現代「格安家電が押し寄せる~岐路に立つ日本企業~」

 格安家電とタイトルにありますが、番組で紹介していたのはほとんどNetBookと呼ばれる5万円以下のノートパソコンの話でした。台湾のメーカーで、EeePCを出したASUSと、日本でまだNetBookを出していない富士通に取材していたのですが、実に対照的で現在の日本のパソコン市場を象徴するような取材だったのではないかと思います。続きを読む

土曜プレミアム・これでいいのだ!!赤塚不二夫伝説

 NHKに続いての、赤塚不二夫さん追悼番組ということで、どんなものかと興味を持って拝見させていただきました。番組の進行はトキワ荘時代からの事をドラマ仕立てにしたものを中心に、周辺の人物へのインタビュー、唐突に好きなキャラクターアンケートを挟みつつ構成されていました。いわゆる評論めいたものは抑えられていて、ドラマを見ているようにすんなりと見ることができましたが、やはりわずかな時間で人物の業績をまとめる難しさというのをしみじみ感じた事も事実でした。続きを読む

SONGS 美輪明宏1

 最近の美輪明宏さんといえば、テレビでの露出も多く、詳しく知らない人でも名前とその姿くらいは知っているという状況ではないかと思うのですが、今回の歌番組出演のインパクトはかなり大きかったのではないかと思います。知らずに見てしまった人は「この人は歌手だったの?」と、ご本人が語っていたように思っていたのではないでしょうか。続きを読む

土曜プレミアム ホームレス中学生

 元来、ベストセラーは必ず読むという感じではないので、原作本の内容はそこそこ想像できるものの、いわゆる予断と偏見を持って見たドラマでした。作者の夏休みの間の若干の時期の公園生活がクローズアップされていて、ドラマでも前半はその描写が中心ですが、やはり定住できる場所がないというのは切ないものです。そして、これは吾妻ひでおさんのホームレス生活を送ったマンガを読んだ時にも思ったのですが、雨の時には相当大変だということですね。番組を見終わってから、以前から購入を検討していたとはいえ、すぐにネット上から個人用ツーリングテントを注文してしまいました(^^;)。車に常備し、あてもなく旅に出た時に利用できればと思っているのですが、こうしたものにお金を出せるうちに出しておきたいと思ったのも事実だったりします。続きを読む