記事一覧

スーパーモーニング

 金曜日の特集も三週目になり、しかもお盆期間ということで普段より多くの人たちが見ている中でどんな事をするのかと思ったら、結局は消費税増税への誘導のような今回の特集でした。インタビューに出てきた慶応大学の教授が、タンス預金にも課税するようにデノミのように紙幣を変えることで、交換手数料と言う名目でお金を取る仕組みを提案していたのですが、市場に出回っている紙幣を回収するというのはどういうことなのかという点には全く触れていないのが実に偏向的でありました。続きを読む

スーパーモーニング

 今週は昨日まで夜はずっとNHKBS2で放送された山本薩夫監督特集を見まくっていました。「金環蝕」「不毛地帯」「白い巨塔」「華麗なる一族」というラインアップでしたが、どの作品も世の中の不条理な仕組みをあぶりだすような作りになっています。政府が集めた税金が大きなプールに満たされた水だとすると、プールから水を移す際、その容器に穴がたくさん開いていて、そこからこぼれる水を不正に取得する輩こそが問題であるという感じがするような作品群でありました。本日のコメンテーターとして登場したテレビ朝日の玉川記者は、税金の無駄遣いを追求することにより、いかに穴の開いた容器から水が漏れないようにするかについての問題提起を行なったということで、視聴者受けが良かったのだろうと思います。しかし、先週から引き続き貯蓄税について述べるさまは、そうした経緯をなしにして、いきなり「消費税と貯蓄税ならどちらがいいのか?」という二者択一から特集に入っていったのでした。続きを読む

スーパーモーニング

 イソップ寓話に「アリとキリギリス」という話があります。冬に備えてせっせと働きながら食料を貯蔵することで食べ物のない冬に備えたアリと、夏の間に食料の調達を怠ったために冬にひどい目にあったキリギリスの対比が人間社会を風刺しているといえばご納得していただけるのではないでしょうか。しかし、本日の当番組の中でテレビ朝日の玉川記者が強烈に貯蓄税(番組内で例示されていたのは、年間の平均貯蓄額が1千万以上について2%)を薦めているのを見て、複雑な心境になった次第です。貯蓄税の話をしていたのは、クレディスイス証券の白川氏でした。白川氏にとっては、自社の利益のためにはできるだけ使われないお金が世間に出回った方がいいわけです。ある意味では利害関係者の口から出た意見を肯定することにもなるわけで、イソップ寓話のアリのように、爪に灯をともすようにして老後の資金として貯めた事実を真っ向から否定しているようで、その番組の進め方に違和感を感じてしまったのでした。続きを読む

サッカーワールドカップ 日本対オランダ

 今日の話題はほとんどワールドカップサッカーの日本対オランダ戦という感じでしたね。今日はちょっとお茶を買いに山奥の産地へ行っていたのですが、そこでお茶をいただいた時に担当されていたおばさんからも今日の試合の話題を振られる始末(^^;)。私自身それほどサッカーをよく知っているわけではないのですが、根拠もなく勝てるとはもちろん思っていませんでした。続きを読む

ザ・スクープスペシャル 追跡…三陸ミステリー!鳥越俊太郎と長野智子が迫る岩手少女殺害事件の真相とは?断崖絶壁から消えた容疑者。指名手配の男は本当に犯人なのか?

 まずはこのタイトルに注目してください。このタイトルは、Yahoo!が提供するテレビ番組表にあった番組の副題です。これを見るだけでは、この一件のみを特集するようにしか思えず、東京以外の視聴者の方々はビートたけしや田原総一朗など、豪華な出演メンバーにつられて、「たかじんのそこまで言って委員会」の方を見てしまったのかも知れません。しかし、今回この文章を書くのは、もう一つの特集「取材直前の逮捕劇~「検察史上類を見ない犯罪」の真相~」に関してのことです。どちらにしても番組内容についてはネットで動画が閲覧できるようになると思いますので、番組ホームページからこの件の概略について紹介しておきます。

(引用ここから)
今から8年前の4月22日、三井は現職幹部として実名顔出しで、
鳥越俊太郎に「検察の裏金問題」を内部告発しようとしていた。
さらに、GW明け、朝日新聞が大々的に報じ、民主党が衆議院法務委員会で追及、
三井も自ら参考人招致に応じて裏金作りを証言するという青写真であった。
しかし、鳥越のインタビュー3時間前のまさかの逮捕劇。
容疑は、マンションを購入した際、ウソの転入届けを提出したなどの「微罪」であった。
ところが、検察側の巧みな情報リークで「稀代の悪徳検事」のレッテルを貼られていく。
三井は裏金問題を封印するための「口封じ逮捕」だとして、法廷でも闘い続けるが、
ついに一昨年、懲役1年8月の実刑が確定し収監されてしまう。
あの取材ドタキャンから8年。鳥越は「忘れ物を取りに行く」ために、
あの日と同じ4月22日、同じホテルで三井と待ち合わせた…
(引用ここまで)続きを読む

ワイド!スクランブル

 今回紹介した番組だけではなく、今のテレビも新聞も「高速道路 実質値上げ」という見出しで今年の6月からの高速道路料金について報道しています。こういう簡単な決め付けというのは大がかりな印象操作のようでかなり気持ちの悪いものがあります。続きを読む

ライブする気のないテレビ局

 衆議院選挙を前にして各政党からのマニュフェストも出揃い、今までの弱肉強食のような弱者切捨ての政策をどの政党も改善すると主張しています。しかし、現実というものは残酷なものです。果たしてそんな事が本当にできるのか、本日(正確に言うと昨夜)のテレビ番組を見ながら不安になってしまったというのが正直なところです。庶民のお金のかからない娯楽として、まだまだテレビの閉める位置というのはゆるぎないものがあって、夏休みも旅行などには行かないで、家でテレビを見ながら過ごそうと思っている方も多いでしょう。テレビの魅力の一つに速報性がありますが、昨夜から本日、明日に掛けてそれが侵害されるようなテレビプログラムがあります。それが全英女子オープンゴルフと世界水泳をライブで流さないテレビ朝日の番組編成です。続きを読む

題名のない音楽会 山下洋輔トリオ1

 本日と来週、この番組ではギネスブックに登録されたお祝いということでさまざまな企画を放送し、その一回目に選ばれたのが山下洋輔トリオ(山下洋輔pf 坂田明as 森山威男ds)ということで楽しみにしていました。ごくごく一般の認識ではそれほど有名ではないかも知れませんが、海外においても知名度があるという点においても、企画の最初に出てくるだけのメンバーであると言えるでしょう。かなり前の話ですが(多分1980年前後だったように思う)、UKのロックバンドQueenのドラマー、ロジャー・テイラーが日本のミュージシャンを評価して欲しいというインタビューアーの問いに答えた際、具体的に名前を挙げたのが山下洋輔トリオだったというのを読んで、その知名度に驚いたことを思い出します。今回出演したメンバーがまさにその頃ヨーロッパツアーを回った面子だったので、どんなパワフルな演奏を披露してくれるのかと期待していたのですが。続きを読む

シルシルミシル

 どの世界もそうですが、不況の折厳しいのはテレビ界も例外ではなく、高額ギャラのかかるタレントを降板させたり、ドラマをやめてお金のかからない生放送バラエティに安易にシフトすることで急場しのぎをしているように思えます。ただ、テレビと芸能プロダクションというのは切っても切れない間柄で、ちょっと意地悪な見方をすると、芸能プロダクションが人気タレントをダシに使いながら、ちゃっかりと所属タレントを大挙してテレビに出している分、テレビ自体がつまらなくなっているような印象を受けます。しみじみ思うのですが、安易にタレントをキャスティングするだけでテレビが面白くなるのかという問題もありまして、別にタレントなんか使わなくても企画次第でいくらでも面白い番組は作れそうな気がするのです。その一端を見たのが本日の深夜バラエティ「シルシルミシル」でした。続きを読む

報道ステーション

 このごろテレビが実に面白くないような気がしています。どうしてなのかと考えたら、各放送局は自分のチャンネルが独占放映権を得たスポーツ中継にご熱心で、中継終了後のニュースまで時間を掛けて報道するのですが、反対にライバル局の放送した世界選手権についてはどうしてもニュースの内容に差があるという、はっきり言って小さい度量のエゴイズムの塊なのではないかと思えてしまう状況にあるのかも知れません。先日、ボクシングの世界タイトルマッチがあり、過去何度もわずかの差で世界チャンピオンへの道を絶たれていた坂田健史選手が念願のタイトルを奪取した試合のテレビ生中継がなかったため、せめて夜のスポーツニュースで見られたらと思っていたのですが、たまたま見ていたテレビ朝日の報道ステーションではシンクロナイズドスイミングにとんでもない時間を掛けていまして、ボクシングの事には全く触れずじまいでした。自局が放送しているワクだけでは飽き足らず、何度も同じ映像を看板ニュース番組でもたれ流すというのは、まさに自己満足そのものだと私には思えるのですが。続きを読む

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