記事一覧

桑田真澄氏の発言を聞くべき人たち

 私の住んでいる静岡でも、この炎天下高校野球の地方大会が真っ盛りで、野球に興味のない人以外は盛り上がっているようです。そんな中、先日ついこのブログで酷評してしまった朝日新聞のオピニオン欄に、元パイレーツの桑田真澄さんのインタビューを元にした高校球児に向けたコラムが掲載されました。インターネット上でも「桑田真澄 球児たちへ」というキーワードで検索すれば読むことができますので、ご一読されることをお勧めします。続きを読む

日本の審判団にも期待したい

 サッカーの前日本代表監督のオシム氏が、PK戦はサッカーでないと言ったそうですが、これはその通りでしょう。前のエントリーで書いた通り、日本代表は深刻なファウルトラブルも誤審も受けることなく完全燃焼できたことは正直よかったと思います。一通り試合を振り返ってみると、あれが入っていればということは両チームにいくつかあったと思いますが、結果は結果として謙虚に受け入れなければならないでしょう。パラグアイと日本の差ということでいえば、個人のキープ力に差があったためか、イエローカードをもらう枚数が増えたということがありました。ベルギーの主審と日本チームの相性はどうなのかといった話が試合前に聞こえてきましたが、これは単純に両チームの余裕の差がそのままカードの数に表われたような気がします。運が良ければベスト8へ行けたかも知れませんが、今大会でもイタリアがベストの調子で出てきたらとてもかなわなかったと思いますし、ベスト8の壁という具体的な目標ができたということは、これからの日本サッカーの強化につながっていくことと思います。続きを読む

勝つ事だけが全てなのか?

 日本には「勝てば官軍」という言葉があるものの、いにしえの戦の作法として不意打ちはせずにお互いに名乗りを上げてから正々堂々と戦うことをしていた時代もありました。そして戦いが終わればお互いに尊重しあうような状況もありました。「昨日の敵は今日の友」という言葉もあります。サッカーのワールドカップが日本で開催された時に、なぜ日本のサポーターは直接試合をしたロシア・ベルギー・チュニジアですら大歓迎したのか訝しがった海外の声もありましたが、こうした精神を重んじる伝統が現代までに受け継がれていると言えるでしょう。

 こうした思想に近いものとして、こんな話があります。東京大学の前身である第一高等学校は、当時の日本の野球をリードしている存在でありました。とある試合でクロスプレーになった際、審判は第一高等学校の選手側(確か走者であったと記憶しています)に有利な判定を出しましたが、それを聞いた選手が自ら自分はアウトだと自己申告し、審判の判定を覆したという事があったそうです。この話が事実なのかちょっとわかりませんが、昭和初期の少年少女向けの読み物の中で、自分に正直であれという事を諭すために例示された物語として出ているのを読んだことを覚えています。さすがに今の時代、こんな甘い事をやっていたのではどうにもならないでしょうが、ついこのような話を思い出してしまいました。続きを読む

バンクーバーオリンピックについて

 これは昨年からですが、テレビや新聞などいわゆるマスコミの垂れ流す情報がとんでもないものばかりで、これならば地デジ突入とともにテレビ生活とおさらばした方がいいのではないかとすら思うことがしばしばです。本日、バンクーバーオリンピックが終わりましたが、フジテレビのスーパーニュースのトップ項目は、日本チームの獲得したメダルの数が少なかった(それでも前回のトリノオリンピックからは増えています)ということで、もっと政府がオリンピックでメダルを取るための(競技人口を増やしたり、全体的な底上げのためではないことに注意)お金を出すべきだと現在の政府批判でした。生活に困窮した人たちや、医療・福祉の助けを必要としている人たちが我慢してでも一時のオリンピックのためにお金を使うのがいいことかどうか、今の経済状態がどうなっているかわかっているのにこんなことを報道するようではもう評価すらもする気がしません。その他、このオリンピックについて考えたことを書いていこうと思います。続きを読む

一高校生の進路と言うなかれ

 春夏の甲子園でその実力を示し、一躍注目の選手となった岩手・花巻東高校の菊池雄星投手。その進路が日米どちらになるかということでまた注目を集めています。これについては本人の希望および、周辺の方々の助言により決することでしょうが、最初から日本球界のみに門戸を開くのではなく、アメリカメジャーリーグの球団とも接触をしている(もちろん、それだけの力を多くのチームが認めているからでしょう)のは、やはり海外でやってみたいという希望も持っていることの表われでしょう。ここで、菊池選手があくまで地元の方々に見てもらいたいという意思があったとして、現状では日米どちらに進んだ方がより地元(岩手県の方々)を盛り上げることができるのか考えてみたいと思います。続きを読む

WBCについて

 ちょっと出遅れた感がありますが、今さら野球の世界一決定戦のお話です(^^;)。といっても、チームとしてしっかりとした準備期間をかけていたところは国技として力を入れているキューバやアジアのチームをのぞいてはオランダの健闘が目立ったくらいで、米メジャーリーガーのやる気のなさにはやっぱりかという気がしました。もっとも、過去の日米野球の時などは日本チームがかなり気合いを入れて試合をしても、観光気分でやってきたオールスターに歯が立たなかったという歴史もあることで、それほど準備をしなくてもアジアのチームには勝てるだろうという感じだったのだろうと思います。2次リーグで日韓と同組になったキューバは組み合わせを呪ったのかも知れませんが、はからずも決勝が日本対韓国になったことで国としての面子も保てたでしょう。それにしても、それほど体調が良くないと言われているカストロ議長があれだけ力を入れて野球を語るというのもすごいですね。続きを読む

野球の事について書いてみる

 まさに野球のシーズンが到来したというべきでしょうか。高校野球も終わり、日本のプロ野球だけでなく、アメリカの大リーグも日本人選手の活躍が連日トップニュースに近い扱いで報道されています。今年は東京六大学のリーグ戦もテレビ中継されるということで、盛り上がっていないのは相変わらず視聴率が低迷する日本のプロ野球のみといった感じです。続きを読む

改めて高校野球の歴史について考える

 今年の高校野球の全国大会は近年まれにみるほどの盛況だったと言われています。私が行った証拠として写真を付けますが、お盆休みとはいえ月曜の3回戦でさえほぼ満員の4万9千人という状況で、とても内野席では見られず、外野に回らざるを得ない状況でした。ここのところ、真剣勝負といいながら数々の納得できないスポーツの試合が繰り返されていたことも甲子園球場に多くの人たちの目が注がれた理由なのでしょうか。少なくともいくらお金を積んで選手を集めたところで簡単に優勝できないのがこの大会の面白いところではあります。更にここのところ、野球留学といわれる県外部隊で固めたところよりも、県内出身者でかためた長崎の青峰や、初出場でベスト4まで進出した鹿児島工業、山形県勢では史上初となるベスト8まで躍進した日大山形というチームの方が注目度は高くなりました。今後、庶民の経済事情が逼迫することになると、いくら特体生といえども野球ができなくなった後の事を考えると、地元の公立校に優秀な選手が集まるのかも知れません。そうなれば地域別対抗戦としての高校野球はますます盛り上がっていくことになるでしょう。それは、プロ野球の視聴率とは全く関係ないこともここで書いておかなければなりません。負けたら終わりのトーナメントといくら負けても明日があるプロ野球のリーグ戦と比べること自体無理がありますし、プロ野球と高校野球の歴史は高校野球の方が古く、職業野球と呼ばれ、甲子園のヒーローが数多く入団していた黎明期のプロ野球リーグの人気は、甲子園大会の足元にも及ばなかったという事実を考えても、プロ野球は独自にお客さんを呼ぶ工夫が必要であると思います。続きを読む

サッカーワールドカップを振り返って

 劇的な瞬間から時間が過ぎ、サッカーのワールドカップについて、改めて考えてみます。ワールドカップというのは読んで字のごとく国別対抗戦なのですが、今回も不可解な判定あり、最後の最後になって人種差別発言があったのかというような話も出てきています。続きを読む

ファンの熱意が問われる

 北海道日本ハムの新庄選手が早すぎる引退を発表をしたのに続き、なぜかテレビのニュース速報でサッカーの中田選手の現役引退のニュースがはいってきました。まだ早いと思う人もいるかもしれませんが、本人はしっかりとした人生設計のもと、自分のひいたレールの上を着実に歩んでいるという感じもします。続きを読む

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