モバイルエッセイ

 

その23 モバイルプリンタかネットプリントか


 テレビのコマーシャルではデジカメと小型プリンタを使ってその場でプリントアウトしたものを配るような使い方をメーカーが提案しているようですが、そもそもデジカメやPDAだけでも荷物になるというのに、わざわざプリンタを持ち運ぶ人がいるのかと思ってしまいます。持ち運びを意識したプリンタというのも存在しますが、外出先で必要となる場合というのは、あんまり機会がないのに、そのわずかな機会のためにモバイルプリンタを持つというのもちょっと非経済的なような。

 もともとプリンタがなかったり、買い替えたりする時に持ち運びのできるプリンタを選ぶということならいいでしょうが、私の使っているプリンタなどかなり使っていますが、いっこうに壊れる気配すらありません(^^;)。

 で、たどり着いたのがネットでデータを送って、そのファイル(ファイル形式に制限あり)をコンビニエンスストアに設置してあるプリンタを使ってプリントアウトしてしまおうというのがネットプリントです。富士ゼロックスがセブンイレブンの店内端末を使って実現させたその名も「ネットプリント」。無料でユーザー登録をすると、プリントアウトする時に白黒だと一枚30円、カラーだとB4まで一枚80円で端末の置いてあるセブンイレブンで取り出せます。

 今のところプリントできるファイルというのはマイクロソフト・オフィスアプリケーションで作った書類と、画像のjpegファイルです。個人的にはPDFファイルが印刷できると嬉しかったのですが、その場合、一旦アクロバットリーダーでPDFファイルを開いたら、「手のひらツール」から「グラフィック選択ツール」に変更し、クリップボードに保存します。それからグラフィック系のソフトを立ち上げ、クリップボードに保存したイメージを貼り付け、jpeg形式で保存すればいいでしょう。たまにではありますが、外出先で出力が必要なものというのは事前に登録しておけば、プリンタを使わずに出力ができるということで、十分プリンタの代わりにはなるでしょう。もちろん、多くの出力ファイルを必要とすることが多い場合は、しっかりプリンタを用意することに越したことはありません。今使っているシグマリオン2でもちゃんとネットプリントのサイトに入ることができますし、デジカメで撮ったデータをすぐにA4サイズのカラープリントなんてこともこれで簡単に出来ます。モバイルプリンタを買おうかどうしようかと思っている方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。(2003.11.6)
 

その22 時代は無線LANへ


 モバイルというと、その昔は普通の電話を使って受話器に音響カプラを接続してモバイルをやっていた時もありました(^^;)。その後、PHSや携帯からインターネットに接続することができるようになりましたが、現在これだけブロードバンドの常時接続が普及してしまうと、出先でのネット接続にはかなりストレスがたまります。

 今回四国まで出かけてきたのですが、せいぜいがメールチェック程度のものです。それでも私の使っているJ−PHONEの携帯では、メール受信のさわりの部分が無料なので、必要なメールは無料あるいは安い追加料金で読むことができます。常時接続のPHSでも、都市部や主要国道でしか電波が届きませんし、日常と同じスピードは望むべくもありません。ことに携帯電話でのインターネット接続ではさらにスピードが遅く、料金もかさみます。最近ではいろんなメルマガとか、メーリングリストを読んでいる関係で、メールの巡回も携帯電話でアクセスするとかなり時間がかかってしまい、それもおっくうになります。そういうわけで今回は先日購入したコミュニケーションパルが思わぬところで役に立ちました。これを使うと、ダイアルアップで使ったプロバイダー以外のメール送信をすんなりと行うことができます。最近では多くのプロバイダーで不正アクセスを防止するために、いったんメールサーバーの受信をしないと送信ができないのでこういう機能は役に立ちます。

 しかし、これではメールの利用しかできません。ウェブを回って観光情報を引き出したりなんて使い方はほとんどできません。観光地というのは人里離れたところが多く、何とかこういう部分の改善ができないのだろうかと思っていたところ、いいニュースが流れてきました。

 国土交通省は4月27日、全国の主要道路沿いにありトイレ休憩や食事に立ち寄る「道の駅」で、無線LAN(情報通信網)を活用して無料で高速インターネットが利用できる「ホットスポット」を初めて展開することを決めたんだそう。無線LANカードを差し込んだ手持ちのノートパソコンを使えば、道の駅でインターネットができるという。そうなってくると、今までのモバイルの常識が覆ります。

 携帯電話やPHSなど持たなくても、無線LANカードを携帯していれば、山の中でも無料でインターネットができるようになるんですよね(^^)。この無線LANの普及は急激に進みそうで、各種プロバイダでも大きな駅とか、人のたくさん集まる場所を「ホットスポット」にしてインターネットが使えるようになる話もあり、これからのモバイルは無線LANに対応しているかが問題になってくるのではないでしょうか。

 もう一つ問題になるのは、ノートパソコンやPDA自体の電源の持ちの問題です。常時接続というのはけっこう電気を食いますから、次世代の燃料電池とかで長時間駆動が可能になるような製品が待たれます。ただ、今のパソコンでも車で移動するのなら車の電源から取ったり、外付けのバッテリーを利用したりして快適な通信環境は確保できるでしょう。そんな状況が普及すると、携帯はともかくPHSの存在意義が薄れてくることは確かですね。むしろ、PHS各社が無線LANと融合させるようなサービスを出すことで、状況は変わるような気もしますけど。しかし、国がこのようなアドバルーンを上げても、国内にたくさんある道の駅の中で、どのくらいの割合の場所に設置されるかも注目です。無駄な公共工事にお金をかけるよりも格安に情報ハイウェイを設置できる今回の取り組みは、果たしてどこまでまじめに取り組んでくれるのでしょうかねえ。(2002.5.2)

 

その21 接続料無料のプロバイダ発見


 接続料無料のプロバイダというのは最近はやっているようですが、NTTの割引サービスが使えないなど、トータルで考えると現在使っている有料のプロバイダの方が安上がりになる感じで、現在はほとんど使っていません。そんな中、使える人は限られるかもしれませんが、割とよさそうなアイデアの無料のプロバイダを見つけました。

 というか、今月来たDDIポケット(PHSの会社)から来た料金明細と一緒に送られてきた広報誌に載っていたのですが(^^;)。このサービスはメールアドレスとか自分のホームページとかは作れないながらも、Webを見るだけとか、PHS電話機からアクセスすることによって、通信料60秒15円だけでサービスを提供しています。私の場合は外に出ていて使うということはまれですし、現在契約しているプロバイダとは15時間という条件なので、このプランは結構ありがたいです。PHSからのアクセスをメインにする人もいないでしょうし、外出先でモバイル機器から情報を得るような使い方の場合、ほぼこれからのアクセスでまかなおうと考えています。すでに電話機と通信カードなどを持っていらっしゃる方がいましたら、次の設定を読み込んで見てください。さっと接続する状態は誠に頼もしいです。(2000.5.22)

★接続先電話番号 0570-570-011
★ユーザー名    prin
★パスワード    prin
★プライマリDNS  210.196.3.183
★セカンダリDNS  210.141.112.163  

 

その20 今こそ通話カードを見直そう


 最近のコマーシャルでは、携帯電話に高い金を払って、他のものの購入意欲が萎えている若い輩に向けて、月4500円で車が持てるなんてことをやっていますね。確かに、毎月金をかけて話をするだけでは高い代償になることは目に見えています。そんな訳で私は携帯は持っていてもほとんど自分からかけず、待ち受け専用のような使い方になってしまっています。でも話はたくさんしたい。公衆電話でカードの残金を気にしながら電話するのも貧乏くさくてイヤだというニーズがあるからこそ、あれだけ携帯が普及しているのですが、多少工夫することによって外からの電話も安くあげることは可能です。

 まず、なにはともあれ新電々と呼ばれる市外通話が安い電話会社に加入しましょう。あ、それから言い忘れましたが、この方法は有線の電話を持っている人しか使えません。有線の電話は時代遅れのようでいて、このように使い勝手はいいこともあるのです。さて、めでたく加入することになったら、同時にあるものを申し込みましょう。『クレジット通話カード』と呼ばれるもので、これには特別利用料はかかりませんので安心してもうしこんでくださいね。私は日本テレコムに加入しているのですが、このカードを『クレ・カード』と呼んでいます。このカードは一体何かといいますと、自宅の電話でない公衆電話からでも新電電の回線を利用して、安い市外電話をかけるためのカードです。町に普通にあるNTTの公衆電話のカードに入れ、暗証番号を押した後に相手先の番号を押すと、引き落としは毎月の代金引き落としと一緒にやってくれるので、時間を気にせず話すことができます。実はこのクレジット通話、NTTにも同じものがあるのですが、昔は料金が3分10円だったのが、公衆電話料金の値上げと歩調を合わせ、1分10円と値上げをされ、しかも使用料が月100円かかるという、ずいぶんコスト高のサービスに変容してしまったのでした。新電電系のカードは毎月の利用料も無料なら、通話料金も自宅から使う料金と同じで、割高な市内料金も3分20円と、公衆電話でそのままかけるより安くすみます。現在新電電に加入しているのなら、すぐさま申し込んでもいいサービスですし、新電電はとにかく利用しなければお金はかかりませんので、普段市外通話をしないような人でも、このカードを持つためだけに加入してもいいぐらいでしょう。なお、家族に携帯を持たせるよりも、特定の番号にかける通話がカードでできてしまうというコレクトコールカードなんて言うのも発行してくれるサービスがありますから、単に一方通行でいいということなら、このカードも同時取得しておくと便利でしょう。

 あと、モバイル関連で言えば、このクレジット通話をするのには申し込みさえしてしまえば、カードを使わなくても特定の番号をダイヤルすればいいので、その番号のモバイル機器に覚えさせておけば、グレーの公衆電話があるところだったらそれこそ時間を気にせず、しかも格安の料金で思う存分繋ぎまくることができます。カードというのはそうした設定番号(さすがに暗証番号は自分で入れるようになっていますが)をカードに記憶させているに過ぎないので、そのようなやり方も可能だということです。実際に電話番号を入れる時は『,』(コンマ)でくくることによって信号打ち出しを調節することができますから何回か試して、うまくつながるようにコンマの個数を調節すればいいでしょう。まあ、携帯の料金が3分20円ぐらいまで安くなってくれればいいのですが、PHSだって1分10円プラスいくらの世界なのですから、公衆電話を見つけられる地域に住んでいる方なら、着信はともかく発信はおおむねクレジット通話カードの利用がよろしいかと。しかし、日本テレコムのホームページをこの文章をかくために見てきたのですが、表紙から辿っていってこの情報を見つけることはできません。キーワード検索で『クレ・カード』とやればすぐに出て来るのに(^^;)。まあ、これを主力商品としてあからさまにやるとNTTが黙ってないのかもしれませんけど。(2000.5.12)

その19 よい子は真似しちゃだめよ(^^;)

 今月の月刊アスキーで、携帯電話・PHSの特集をやっていました。そこでのお薦め機種は、携帯ならJ-Phone、PHSならばDDIポケットとしごくまっとうな論調に終始してました。J-Phoneのメールサービスは198字までなら受信は無料なんですね。内容確認だけだったらこれだけで十分だし、余分な費用もかからないからバリバリ携帯でメールを使いたいならiモードなんかよりよっぽどましなわけ。でも、携帯は毎月の基本料が高い。私の使っているDDIポケットの昼得コースは夜七時からの音声通話料が二倍になりますが、インターネットへのアクセスなどデータ通信はこのしばりを受けません。で、夜は自宅の有線電話を使えばすむということでこのコースにしているのですが、毎月払う基本料のことを考えるとやはり使える場所に住んでいるならPHSの方がいいかなという感じもしますね。今回はそれ以外に使えるかもしれない、ちょっとした裏技を紹介してしまいましょう。

 携帯とPHSとの違いは、実は基本料や通話料の違いではなく根本的な部分で違いがあります。もともとは広範囲に電波を受ける携帯とは違って、家庭のコードレスホンの端末を外出先でも使えるようにしようというコンセプトがあったのです。ですから親機さえ購入すれば、電話機はすぐに自宅電話の子機になるというわけ。買い替えたらほとんど子供のおもちゃにしかならない携帯とはえらい違いですね。親機が無い方については、トランシーバーとしての利用はいかがでしょうか。販売している代理店などでは、二台の電話機を持っていくと、これらをトランシーバーとして使えるように設定をしてくれるところがあります。これからの行楽シーズン、電話と同じように使え、通話料のかからないトランシーバーとしての利用には打ってつけです。

ほぼ同じ電池 さて、実はここからが本題(^^;)。私のところにはそういうわけで三台の電話機があります。当然親子電話に登録し、またトランシーバーとしても使えるわけですが、その内の二台は同じメーカーの機種なのですね。裏ぶたを開けると電池が入っているのですが、この電池が品番の多少の違いこそあれ、そのサイズと定格が全く同じなのです(左の写真参照(^^))。電池の背に書いてある注意書きには、この機器以外にしようしないことと書いてはありますが(^^;)、さっき試してみたところ問題なく電源が入りました。ただ、これはメーカー保証外の使い方です。どなたにもお薦めできない使用法であることは理解して欲しいのですが、旅行先での予備バッテリーとしての利用は可能かも知れません。

 これとはまた別に、もしジャンク屋さんで今自分の使っている電話と同じものが安値で売られていたら、それを多数購入し、電池だけ利用するというのも手ですね。これについては何故だかわかりませんが、ジャンクとして出ているのは主に携帯だけで、PHSのジャンク品はほとんど出てこないというのが不思議なところです。なんにしろ、高い金を出して予備の電池を揃えることは特に携帯電話に関してはわざわざしなくてもいいという場合もあるということですね。(2000.4.22)

 

その18 携帯の情報サービスは?

 今日のニュースによりますと、ついにiモードは加入を制限するそうですね。機種変更も一時ストップと、ガンガン流れているコマーシャルとは裏腹に営業サイドのイライラがつのりそうです。さてさて、そんなおりちょっと考えてみました。はたして携帯電話やPHSで提供されている情報サービスはどうなのかと。

 私の場合は、情報自体インターネットでパソコンで受けたものを持ち歩いたり、場合によってはモバイル端末で直接ダウンロードしますので、情報サービスはほとんど使っていません。ニュース速報や天気予報などの着信はポケットベルから四六時中流れてきますから、ほとんど用はないのですね。やはりああしたものは、パソコンを持ち歩かない人たちのためのものであるという感じを強くした次第です。

 しかし、状況に応じておもしろいものというのはあります。私の使っているDDIポケットのH゛(エッジ)では、位置情報を瞬時につかみ、その場に応じたデータを送信するという機能があります。たとえば、天気予報を配信するのでも、その場所により出てくる情報が違います。静岡なら静岡の天気。東京なら東京の天気が出てくるというわけです。また、これは東京周辺とか地域に偏りがありますが、自分が発信している周辺のお店の情報などを配信してくれるサービスもあります。こうしたやり方ですと、ある意味勝手に端末が情報を最適化してくれるということになりますから、情報の種類によっては出先で便利なサービスも提供してもらえそうです。

 だからといって常に使うかというとそうでもないのですね。それはやはりインターネットという情報を受ける形態に慣れてしまうと、なかなか文字だけの小さい画面の携帯には戻れないのですね。出発地と目的地を入力すると、そこまでの経路と運賃を即座に出してくれる『駅すぱあと』のサービスも、モバイル機器を持っていたら無料で検索できるわけですし。ただ、何かの時のためにどんな情報が配信されているのか、みなさんの携帯のサービスもいちど確かめてみることはやっておくといいかもしれません。(2000.4.19)

 

その17 ポストペットとモバイル

 まさかと思っていましたけど、出てしまいましたね。最近はひところの勢いがなくなっている気がしていたポストペット。これをNTTドコモの携帯電話、ドッチーモから簡単につないで利用できるメール端末『ポケットポストペット』が関東甲信越地方で発売になるそうです。とりあえずどんなものか知りたい方は、まずここから行って見てきてください。

 実は私、ポストペットってモバイルでこそその真価を発揮する物であると思っているのですよ。なぜならば、このメールソフト同士を使っている人の間ならば、相手がいつ自分の出したメールを読んだかしっかりと確認できるのですから。しかも、そのことをよく相手がわかっていないというおまけまでつきます(^^;)。まあ、ここを読んでいる人のために一言言っておくと、特に若い女性は不特定多数の人と可愛いからという理由だけでメールフレンドを増やしちゃ駄目よ(^^)。『ひみつ日記』と言う奴が曲者で、このメールの発信された時間がすなわち相手が自分の書いたメールを読んだ時間で、それが相手の記録に残ってしまうということは、自分の行動パターンを知らない人に読まれてしまうという。ストーカーじゃないけど、面識もない人に自分がいつパソコンの前に向かっているかわかってしまったらあんまりいいものではないですからね。あくまでポストペットは、仲のよい友達同士でメールのやりとりをしあうものなのですよ。

 そのことに気をつければ、実に出先で便利なのです。自分の出したメールがいつ読まれたかわかると、その次の連絡がしやすくなります。お互いにモバイルでの運用であれば、ちょくちょくメールチェックを繰り返すことによって、チャットほどではないにしても、離れた場所での意思の疎通が簡単にできる(メールの読まれたのを待って次々とメールを交換していく)ようになるのです。今までは単なるお遊びソフトだと思っていた方でも、こうした機能はきっと便利に思えるはず。今回のポケットポストペット発売によって、パソコンを使っていない人ともコミュニケーションが取りやすくなりました。(2000.4.5)

 

その16 ようやく Windows CE へ

 モバイルということであれば、避けては通れないWindows CEですが、今までは意図的に見てきませんでした。というのも、私の使っている入力方式にその原因があります。幸か不幸か、日本語入力の方法に、『親指シフト』を導入しているのでこの入力方法の使えないマシンには全く食指が動かなかったわけ。しかし、状況は変わりつつあります。

 ウィンドウズ環境でソフト的にキーボードの配列を切り替え、擬似親指シフト環境を提供していてくれている『親指ひゅんQ』の作者である日笠 健さんがWindows CE版の親指シフト環境設定ソフト『親指キュン』が多くの人の手によってテストされているとのことです。このプログラムは各機種ごとに少々変更する必要があるようで、動作確認が必要になりますがとにかくいいニュースです。せっかく母艦となるデスクトップを購入したところですし、一台欲しいところです。

 文章を長時間入力することに特化するだけなら白黒のモデルが妥当な線なのでしょうが、HPのジョルナダなんかは小さくてなかなかよさそうです。プライベートデータを常備しながら簡単な作業もし、通信もこなしてしまうことになるとあえてノートパソコンを常時持っていく必要はなく、かばんの中身も相当軽くなるような感じもします。たぶん親指シフトが使えるということだけで、なにか買ってしまうことになると思います(^^;)。テストの様子については@niftyのホームページではない(^^;)テキストベースのフォーラムで話が進んでいます。FKBOARDの3番会議室で話が進んでいますので、実際に公開ということになったら、ここでも紹介しますのでお楽しみに(^^)。(2000.2.24)

 

その15 2000年の携帯電話

 またまた突然、携帯電話が壊れてしまったので、できたら修理で済まそうとドコモの直営店に出かけてきました。したら修理不可能との何とも酷なお言葉(^^;)。方法としては電池を除いた本体を取りかえ(8,000円)か、新規に買いかえをするか(店頭価格から15,000円引き+登録手数料2,000円)という二者択一を迫られてしまったのでした。

 本体交換のほうが安そうですが、保証期間がはるかに過ぎてしまったので、もしまた不具合が出たとしたらまた本体交換になってしまう恐れがあります。全く不本意ではありつつも、手数料込みで15,000円ほど出して新機種に変えました。新しい機種はiモードでない普通の携帯です。というか、私の契約しているドニーチョサービス(新規契約は昨年末で受付終了。土、日、祭日と平日の午後七時から翌朝八時までしか使えないが通話料は標準料金で月々2,100円)では、iモードでの契約はできないということで、D208というフリップタイプのやつにしました。

 最近はCDMAoneやiモードなど、音声通話以外の携帯が売り上げを伸ばしているみたいですが、フルに使いまくるとどんどん電話会社にお金を吸い取られるようで、ちょっと使おうという感じはなっていません。パソコンを持っていないというならともかく、インターネットを使ったほうがより多くの情報を享受できますし、費用的にも携帯の使用料に比べれば微々たるものです。将来的に費用が安くなれば乗り換えも考えてもいいですが、現状ではDDIポケットの昼得コース(夜七時から通話料が倍額、でもドニーチョと組み合わせるとちょうどいいのです(^^;)。しかもデータ通信は一日中標準料金です。月々の支払いは1,980円)とドニーチョ。長期契約割引があるので、基本料金は二つ合わせて3,700円程度。これは携帯電話のいちばん安いプランに相当します。

 さて自分の携帯の話はこれくらいにして(^^;)、今後の携帯を考えた時にインターネットへの傾倒がいいのか悪いのか。私はちょっと危険なような感じがするのですが。例えばデータ通信でできるのがホームバンキングとかチケットの予約とかさまざまなサービスを受けられるのですが、もしこれが他人に悪用されたりしたらなんてことを考えるだけで恐ろしい。四桁の暗証番号さえ解析されてしまえば、振り込みだって簡単にできてしまうのですからね。ただでさえ携帯電話は落としたり忘れたりしやすいものですから、情報を集中させるのはなるべく避けたいものです。私の場合は電子メールの利用だけにとどめ、こまめにパソコンのメールアドレスに転送しておくようにしています。携帯に求められることは今後もデータ通信に流れていくと思いますが、データ通信はPHSにまかせ、パソコンにつないでのメールチェックに使うぐらいがちょうどいいのではないでしょうか。新しいドコモの携帯はパケット通信にも対応してるみたいなので、機会があったらそちらのレポートもここでしていこうと思っていますが。(2000.1.22)

 

その14 ここには書けないので(^^;)

 ちょっとここに書けないぐらいの大事件が起こってしまいました(^^;)。詳しくはスペシャルエッセイ『電子手帳が壊れた日』へどうぞ。(99.10.17)

 

その13 今でもまだ現役

 前回書きましたビクターのCE機ですが、キーボードのタッチがいまいちだという使用レポートがとある雑誌で出ています。そうなると、バリバリテキスト入力したい私からしてみるとちょっと引いてしまうのですよね。このエッセイの中で何回も書いていますが、私の考える最強のモバイル環境は画面は白黒でもいいから乾電池で長時間駆動する、メールや通信はとりあえずニフティが使えればよい、キーボードが打ちやすく、漢字変換の賢さよりもソフト的な実現でもいいから『NICOLA配列(親指シフト)』を使っての入力ができる、現在使っているPCカードをそのまま使えるなどがあります。実際これだけの要望のうち、『NICOLA配列』が使えないという点を除けば、WindowsCEでないNECのモバイルギアには不満を感じることはありません。しかし、実は一番重要なことがキーボードの打ち方であるということも事実なのです(^^;)。多くの方はローマ字で打っているかも知れませんが、私も両方打てるものの、親指シフトならローマ字入力の倍のスピードが出ます。こうしてホームページを更新するのでも多量の文字の入力を必要としますから、早く入力できるやり方をどこでもやりたいと思うのはある意味当然なことです。現在使っているThinkPad535を常に持ち歩けばいいのかも知れませんが、いつでもどこでもすぐに入力というわけにもいきませんからね。今のところ、ウィンドウズ95・98、マックの他にDOSでも疑似親指シフト環境を構築することができるとのこと。まてよ、そう言えばCE機ではないモバイルギアではDOSのアプリケーションもメーカー保証外ではあるが動くのではなかったかと思ったわけです。というわけでニフティサーブのとある場所からモバイルギアをDOS化するキットを入手してきまして、モバイルギアで走る親指シフト環境実現ソフトも仕入れてきました。結果、まさにあっという間にDOSのアプリケーションが走るようになって、親指シフトのキー配列でテキストを打てるようになったのでした\(^o^)/。

 一応このマシンは、白黒ですが画像の閲覧もできますし、テキストブラウザですがインターネットにも接続できます。発売されてから時間が経っていて、今では入手の難しいマシンですが、10万以上出して新しいマシンを購入したとしても、今の私にとってはほとんど意味がありません。別に新しい機種が買えないからやせ我慢をしているのではありませんよ(^^;)。それ以上に、無駄な機能の多いどーでもいいマシンが多いような気がするのですが、皆さんはいかがでしょうか。(99.7.27)

 

その12 真打ち登場?

 最近は小型ノートに全く魅力を感じなくなっています。今使っているThinkPad535と比べて、とにかくキーが打ちにくい事がネックになっています。それから、前にも書きましたが電源のこと。専用のバッテリーは高価で、その機種だけしか使えませんから、外に出て使う事を考えた場合できれば乾電池で(充電池のニッケル水素ならなお良い(^^))稼働するマシンを選びたいのです。小型のキーボードが打てるマシンも、横長サイズから800×600とか640×480ドットへ、白黒マシンもカラーへと変化してくるにつれ、乾電池駆動のカラーマシンなんて諦めていたのですが、そんなマシンが発売になるようなのです。

 初めてパソコンを出すのではと思うのですが、日本ビクターのA5サイズウィンドウズCE機「InterLink MP-C101」がそれです。詳しくはビクターの製品紹介のページをここから見て欲しいのですが、スペックなどを紹介しておきますね。

 VGA(640x480)、6万5536色表示のタッチパネル式7.2インチDSTN液晶を採用(^^;)。まあ、DSTN液晶だったら電車の中などで覗かれる心配がないのですが。結構特色なのはビデオやオーディオで売っているビクターらしく、新開発カメラ(別売)を接続すれば、手軽に動画や静止画が撮影可能だそう。動画は独自の圧縮方式を採用し、20秒で約100KBのサイズに納まるので、再生ソフトもファイルに添付してメールとして送れるらしいです(^^;)。モデムとか携帯電話・PHSデータ通信用インターフェースがあるのは当然だけど、ポータブルMDのタイトル入力やラベル印刷ができるソフトが入っていたりするそうで、ソニーのMDしか持っていない私としては買い換えなくてはならないのでしょうか(^^;)。
 そしてキーピッチは16ミリ。32MBのROMと32MBのSDRAMを搭載してます。そして、ここからが大事なのですが(^^;)電源は単3型電池4本で、通常はニッケル水素蓄電池を使用するほか、同型のアルカリ乾電池やリチウム乾電池も使用できるそう。駆動時間はニッケル水素電池で6時間(非通信時)、アルカリ電池で3時間(同)。なんとカラーで標準が乾電池だというのはすごい。ということはもうちょっと待って、更に消費電力の少ないカラー液晶が実用化されたら、同じように乾電池駆動のモバイル機が出るのではという希望的観測があるのですが、問題はこのビクターのマシンがどのくらい売れるかにかかっている気もします。値段は実売で11万ぐらいを予定しているとか。カメラは3万程度で合計すると15万か(^^;)。問題は液晶の認識性とキーボードの使い勝手ですが、もしかしたら本命と思えるのは私だけでしょうか(^^;)。(99.6.22)

その11 ポケベルはどうなっちゃうの

 衝撃的なニュースだったものの、もはや一昔前の感すらある、東京テレメッセージの倒産。NTTドコモは携帯もPHSもあるので安泰なんだろうけど、ページャー(ポケベルというのはあくまで商標ですからね(^^;))の未来はどうなってしまうのか、使用者である私としては気にかかるところです。
 今度新しく関東近県では、維持するのに費用がかからないポケベルをドコモが売り出しているとか。機種の広告を見ると、ニュースなどの情報発信も無料で受けられるし、留守番メッセージも無料で預かってくれるとか(ここの部分はちょっと雑誌の広告で見ただけなので、興味のある方は確認してくださいね)コストがかからないなら持ってみようかなと思わせるには十分なんだけど、ドコモも企業なんだから只でサービスだけ使われては大変だということで、その契約では呼び出す人から余分に料金を取ると言うことなのです。
 びっくりしたのはその料金で、通常の場合一回呼び出して60円なんだって(^^;)。もしかして援助交際の女子高校生に持たせて、金なら何とかなるおじさんたちが一心不乱に呼び出す需要でも想定しているのでしょうか。友達同士での連絡用としては、ちょっと高すぎるのがネックで、これから新しく若い人が持つ気になるだろうか疑問です。それこそ携帯の番号を教えたくない女性が只だからという理由で持っていて、男を選んでポケベルの番号を教えるといった需要しか思い浮かばないのですよ。今はやっている10円メールも、一回10円という料金設定が普及の理由だと思うし、Pメールだって然り。現在の基本エリアサービスは980円くらいだから、たくさん呼び出しを受けたり返したりと考える人にとっては、全く話にならないわけ。
 でも、うちの方でもそのサービスが開始されたら、端末は買うと思います(^^;)。なぜかというと、基本料金が一切かからないのですから、ニュースなどの配信を受けるだけでも得になりますから。番号はあっても呼び出されるためではなく、あくまで情報端末としてポケベルを使う。今までポケベルに縁がなかった人にとっても今回は福音です。上記に書いたことにドコモが気がついて、サービスの内容を変えてしまう前に(^^;)、どんなものか資料請求だけでもしてみたらいかがでしょう。手のひらに載る情報端末と考えれば、決して高い買い物ではありません。
 しかし、こんなことをやっているようでは、ポケベルの将来というものは暗くなる一方です。基本料は据え置きでいいから、電子メールを転送して画面に表示するようなサービスをやってくれれば、需要は相当あると思いますよ。しょせん小型端末や携帯電話そのものからは長いメールの作成は無理なんだから、受信だけしといてあとはポケットボードなんかで返信すれば外に居ながらにして最強の通信環境ができあがるのに。(99.6.13)

その10 外でグレ電を使うなら

 今日たまたま入ったパソコンショップで、処分品の棚の中から面白い物を見つけました。モバイル用のカードなのですが、モデムではなくてISDNアダプタなのです。で、値段が6400円と付いていました。同時に置かれていた33600bpsのモデムと同じ価格設定です。この金のないときに(^^;)という感じもしたのですが、思い切って購入してしまいました。

 私の家では当然デジタル回線は引いていないので、こんな物があっても宝の持ち腐れだと思うでしょう(^^)。まあ、題名のところで予想はつくでしょうが、NTTのグレーの公衆電話につないで、64000bpsのスピードが出るというのを考えると、下手なカードモデムを買うことを思えばとってもお買い得だったのではないかと思います。ちなみにメーカーはTDKで、標準価格が44,800円となっていました(^^;)。

 とりあえず設定は完了しましたが、使用レポートは実際にグレ電につないでみないといけませんね。改めて『外からの通信手段』のところでレポートする予定ですので、使い勝手その他のことはもう少しお待ちを。(99.5.7)

 

その9 バックアップにネットワーク

 いよいよThinkPad535ハードディスクの残りがなくなってきたので、新しいハードディスクに換装しました。その時に役に立ったのがもう一台のパソコン。ここで紹介しているように、ThinkPad535とLibretto30を使っているのですが、当然のことながら周辺機器は共通なものを使っています。したがって、その設定でわからないことがあったら、Libretto30の設定を見直せばいいわけです。特にダイヤルアップネットワークの設定は移せないだけにとても助かりました。

 で、考えるのに、通常使っているファイルも常に二台で最新のものを持っていれば、わざわざ別のメディアにバックアップを取ることもありません。換装した後に残ったハードディスクを使い回す手もありますが、ケースなしで15,000円ぐらいしてましてちょっと躊躇してしまいました(^^;)。それじゃあLAN接続だとLANカードを物色したところ、最近はハードディスクだけでなくLANカードも安いのですね。一枚3,500円程度、二台を直結するためのクロスケーブルを入れても大体8,000円弱ぐらいで購入できました。一昔前なら一枚買えていたかどうかぐらいの価格設定にはびっくりします。

 おかげで、これからはThinkPadで作業をしながらバックアップが取れます。その昔、マッキントッシュのApple Talkでケーブル接続をしていたことがありましたが、イーサネットは高嶺の花でした。それが今ではこんなに安くなってしまって(^^;)。特にPCカードで使うことのできるノートの優位性は明らかのような気がします。最近は液晶モニタ付きのコンパクトなデスクトップもありますが、やはりPCカードが使えるノートだなとつくづく思った次第です。(99.4.30)

 

その8 真打ち登場?

 先日入ってきたニュースで、いよいよというかウィンドウズCE用に、現在ポピュラーな日本語変換ソフトATOKが発売されるとのこと。どの程度の変換精度があるかは試していないのでわかりませんが、これが出るまで待っていた人も多いはず。一気にCE機が普及するか、見物といった感じです。新しく出る日立のペルソナは、ATOKと一緒にポストペットをインストールして出荷するようです。しかし、単なるメール端末にいくらカワイイものが好きな人達でも10万円近い出費をするかどうか。また、大型画面になったCE機は、15万くらいするそうですから、最初にこのエッセイに書いたとおり、だったら今10万そこそこで買えるリブレットの方がいいのではないかと思ってしまうのです。これからは、キラーアプリケーション(これが使えるから買う)でハードの売上げが伸びるというよりも、基本的使用は横並びの、価格勝負という感じもしてきているのですが。むろん、ATOKの出現は歓迎すべきことです。しかし、広く使われるためにはもう少しハードの値段が下がってきてくれないとね。無駄な機能を極力省いて、画面も白黒でいいからバリバリテキスト打ちが出来るマシンを5万円以下でどこかのメーカーが出しませんかね。(99.4.12)

 

その7 カラーにこだわるのなら

 前回書いたことと思いっきり矛盾するようですが(^^;)、世の中さすがにカラーへの流れは止められないようですね。カラーのモバイルの場合、専用の電池が必要になってしまうので個人的には購入を見送る可能性が高いですが、それも技術の進歩によって変わってくるかも知れないと言う話を今回はしましょう。

 液晶と言えばシャープですが、昨日新製品の液晶の発表がありました。今までのようにバックライトをつけて認識性を上げるだけではなく、バックライトをオフにしてもカラーでの表示が可能で、消費電力も抑えられると言う新型液晶をこれから出荷するとのことです。と言うことは、もう少し待てば、乾電池で駆動可能だったり、汎用のビデオのバッテリーで長時間駆動可能なPDAが出てくるかも知れませんね。

 ここを読んでいる賢明な皆さんは、もう少しこの辺のところを待ってみて結論を出されるのがいいかと思います。買った限りは長く使いたい、それならば待ちですよ、待ち(^^)。(99.4.1)

 

その6 カラーより白黒だ

 ついにリブレットの標準充電池がおかしくなりました。そろそろ購入してから二年経ちますから、仕方ないと言えば仕方ないのですが。カタログでは約二時間の電池の持ちをうたっていても、今は30分も使ったところで0%になってしまいます。まあ、大容量バッテリーもあるし、いいって言えばいいのですが、モバイルで使いこなすのには少々難が出てきたかなという感じ。

 おそらく、これからメインで使っているThinkPadの方もバッテリーがいかれてくるのでしょうが、そう考えると大きさはモバイルに適していても、電池の持ちがモバイルに適さないマシンが時間の経過とともに増えてくるということになるのですね。

 こうした流れは、もはや止めることはできません。モバイルで良さそうなものでも、電池の性能が落ちてきたときにどう使うのか考えると、おいそれと購入できなくなっているのです。もちろん、カラー表示をしたり、バッテリーでの駆動時間をのばそうとすると、普通の乾電池より、リチウムイオン電池のような高性能の二次電池の方がいいに決まっています。今度出るウィンドウズCEproは連続使用10時間以上をうたっていますし。しかし、使い込んでいけばいくほど、電池の性能は落ちていきます。わざわざ小さなモバイル端末にしたのに、ほとんど電池が持たなくなって外出先で使い物にならないということにもなりかねません。

 この種の問題を回避するには、カラーはいらないと考え方を改め、乾電池駆動の可能なマシンを購入候補に入れることです。乾電池といっても、市販の充電池で充分動きますから、電池が使えなくなってもわずかな出費で済みますし、駆動時間が短くなることもありませんしね。

 具体的には、モバイルギアが現在3年目に突入、パームパイロットもそのくらいじゃなかったかしらん。電池は、ここでも紹介しているように、ニッケル水素電池を使ってますが、ローテーションしていることもあり、未だダメになった電池は一つもありません。ただ問題は、私が現在入力に使っている親指シフトをモバイルで実現するのが難しい点。モバイルギアをDOS化してしまえばすむ問題ではあるのですが、どうにかしてウィンドウズCEでキー配列を変えてしまう方法がないものでしょうか。(99.3.23)

 

その5 これからはシンプルに

 パソコン雑誌の分野でもなぜだかモバイルだけが威勢がいいように感じていますが、さまざまな機種が出ていますよね。ウィンドウズCEもパームサイズやノート型、パームパイロットもいよいよ日本語版が出ましたし、これ以降もいろんな種類のものが出そうな気がします。しかし、ちょっと冷静になって考えてみましょう。

 今後のパソコンがどういう感じで進化していくかわかりませんが、これは間違いなく勝者と敗者が生まれるでしょう。あのマイクロソフトだって絶対ではありません。高いお金を出してハードにソフトまで買って、それが一代限りで使えなくなるなんてことは考えたくもないですね。モバイルで使うからこそ、データや使うものについては互換が確保されているかを判断して使うべきでしょう。

 数あるデータの中で、一番互換性があるのは、純粋なテキストデータです。ここで書いている文書はHTMLファイルですが、テキストエディタで開けますからテキストに準じて考えていいのかも知れませんが、表計算やワープロ、データベースソフトのファイルは同じアプリケーションを持たないと共有することができません。ウィンドウズとマックということでもソフトの二重買いをしなければなりませんから、モバイルマシンでは極力特別なソフトを使うことは避けた方がいいでしょう。私の場合、データはテキスト化し、画像はJPEGしか使わず、表計算やデータベースの書類はコンマで区切ったテキストデータの形で保存できるようにしています。だいたい、外で作業する場合、文章中心なら単なるエディタが走れば十分でしょう。あとは電子メールの送受信ぐらいでしょうか。それならば、私の使っている中では、ウィンドウズCE版でないモバイルギアで十分です。先日アウトレットショップで二万円ぐらいで出ていましたが、NECの方でも販売は継続するとのことで、今使っているものが使えなくなった頃に発売してくれればいいなと思っているのですが。

 モバイルを生かすも殺すも腕一つ。データの使い回しがどのくらいうまくできるかでその価値が変わってきます。マックで作成した文章や、インターネットのホームページからダウンロードした情報を整理してモバイルに落としてみたり、モバイルで作った文章や画像を改めてパソコン上で編集・保存することで作業の効率はかなり上がります。ですから、どういうファイルだったらどの機種でも使えるか、そんなことを考えながらデータを保存することがこれから大切になっていくのだと思うのです。といっても簡単なこと。一番単純なテキストファイルで保管することです。キーワードはシンプル。見せかけの便利さに騙されてはいけませんよ(^^)。(99.3.4)

 

その4 文字通信は成功するか

 これも同じくDDIポケットの話ですが、今週からいよいよ、データ通信のみをサービスする「文字電話」のサービスが始まるそうです。これはポケベル状の端末から、メールの送受信と手書き文字を送ることができるサービスです。PHSの電波が届く範囲でないと使えないという部分はありますが、これ単体でメールが使えます。料金設定は月々980円と、ポケベルと同程度。都市部では送信ができる分、アドバンテージがあるでしょうが、どこまで普及するでしょうか。

 個人的には購入しようかどうしようか迷っています(^^)。端末の値段は四千円から五千円と、まあ、ポケベル程度です。おそらくポケベルを中心に使っている人にはいいですが、これだけモバイル端末を持っている私からしてみれば、あまりメリットがないので(^^;)。もし、仲間内でみんな持つようであればいいのですが。というのは、文字を送るのは、インターネットメールのようにプロバイダにためておくやり方と、端末同士に送る方法の二種類があります。プロバイダにためておくと、普通の場合と同じようにメールをチェックしに行かないといけないわけで。まあ、メールがたまると通知してくれるサービスもあるのですが、一回10円かかり、更にメールを落とすのに10円と、20円かかってしまいます。直接のやり取りをすれば、送信側だけに10円かかるだけなので、コストも抑えられます。しかし、e−mailを送ってもらうのにはプロバイダにためるしか方法がないわけで、たくさんメールをもらうような場合には結構費用がかさむのです。

 それから、あくまで私の場合ですが、私の入っているプロバイダのニフティでは、ポケベルに向けて差出人のアドレスの一部を含むメール着信通知を提供してくれています。月々100円で、呼び出す都度10円かかりますが、上記のサービスとほぼ同じで(メールの内容確認はできないが)メール確認ができます。加えて、提供しているサービスエリアがPHSと比べると桁違い。980円の基本使用料に、全国各地をカバーするエリア契約が(エリア毎の切り替え作業が必要になります)プラス600円でできます。私の場合は、留守電へのメッセージが入るとポケベルにメッセージが入るようになっていますから、やはりポケベルを解約してまでやるメリットはないなと(^^;)。

 でも、ポケベル中心にコミュニケーションをしている人にはいいシステムだと思うんですよ。将来的には、携帯電話やPHSにメール端末がついたものがもっと小さく軽くなって行くでしょうから、バリバリモバイルで使いたい人は『待ち』でしょうね。でも、PHSのデータ通信のメリットをアピールする意味では文字電話はこけて欲しくないし(^^;)。というわけで、この文字通話は携帯電話の会社も注目しています。ターゲットにしている女子高校生は飛びつくのか、ちょっと様子を見てみたいですね。(99.2.15)

 

その3 メール端末が消える

 明日の12月1日から、DDIポケットのPHSから電子メールを送ったり受けたりできるようになるそうです。送信時に30秒10円だそうですが、まあ簡単なメールだったらこんなもので収まるでしょう。いままで、文字による通信というのは二通りのアプローチがありました。一つは、ポケベルの発展に伴う文字メール。もう一つは、パソコンから出てきたインターネットメールです。今、この二つのものは、急激に接近しつつあります。それが今回のDDIポケットの戦略なのです。

 画面をスクロールする必要がありますが、漢字を含む文字が1000文字送れます。一旦電話会社の用意したメールボックスに送るので、プロバイダとの契約も必要ありません。しかも、別のアドレスに転送も可能だし、メールの入信を知らせてくれる機能もついているということで、これまでのように大きい端末を電話につながなくても、電話だけでいい。また、保管しておきたい内容については、改めてパソコンでつないで残すものは残せばいいというやり方が使えます。このサービスは『PメールDX』という機能が付いた端末を購入する必要があるようですが、将来的には手書き文字も送れるようになるとのこと。まあ、もうしばらくしたら、パソコンとシンクロできる機種も出てくるでしょうから、個人的にはもう少し待って、高速通信のできるように進化したものを購入しようかなと狙っているのですが。

 しかし、そうなると簡単なメモやスケジュール管理もこなす端末が登場しそうですね。その大きさがどのくらいになるのかが気がかりではありますが、単純にメールが通じる仲間が増えるというのは嬉しいですね。携帯電話の文字通信もインターネットメールが通じるようになれば、今ある中途半端なPDAは自然と淘汰されていくような気がしますね。だから、製造中止になりそうなものをコレクションする、だけの資金力があればいいのですが(^^;)。(98.11.30)

その2 小型化は結構だが

 最近の傾向として、ノートもどんどん小さくなっていきます。ソニーからデジタルカメラ付きバイオが出ましたし、カシオからも同じくらいの大きさのノートパソコンが出るそうです。最近は、しかし問題もあります。最近ソニーのバイオを触ってきたんですよ。キーピッチは17ミリと、今使っているThinkPad535よりも確かに広いです。しかし、右に行くほどキーピッチが狭くなっているという変則キーボードなのです。これは、ローマ字入力であるならばそれほど違和感がなく入っていける部分があるとは思いますが、かな入力をするなら、右にも一字をしっかり割り当てているので、だいぶ打ちにくくなってしまいます。

 考えてみると、小型化というのは、キーボードの形状との戦いでもあるわけです。デスクトップとノートを共用している場合、キーボードが違うと双方の環境に慣れなければならず、私の場合は結構ストレスが溜まるように思うのです。それでも、デスクトップならキーボードの変更はできるのですが、ノートはそんなわけには行きません。ThinkPad535は、その点で及第点を与えていいマシンです。みなさんも小型のパソコンを購入しようと思っている方がいらっしゃったら、お店の展示機を心ゆくまで触って、その感触をしっかり感じてから決めましょう。(98.10.1)

その1 PDAとパソコン

 PDAとは、パーソナル・デジタル・アシスタンツの略で、このページでも紹介しておりますアップルのMessagePadにつけられた名称です。もともとはパソコンとは違ったもののはずでしたが、パソコンでできることも同じように小さなボディーでできるようなもののことを言うようになってしまいました。
 ウィンドウズCEが出てきて、メール送受信やインターネット、文章入力までパソコンと違和感なくできるモデルが出てきた上、逆に普通のパソコンを小さくして大体同じぐらいのサイズのものも出ています。こうなってくると、ウィンドウズCEの存在意義って何だという感じがしてしまうのですが。
 電池の持ちがいいとか、ハードディスクを使っていないから衝撃に強いとか、起動に時間がかからないとは言いますが、現在売り出し中のカラーモデルは駆動時間八時間ぐらいとそれほど長く使えるわけでもないのですね。個人的な感想になるのですが、作業を集約するというのなら、できるだけメール管理を含めてパソコンに一本化した方がいいのではないかと思います。特に私はメールソフトにポストペットを使っていますので(^^;)、どうしてもパソコンでないと使えないのです。現在、ウィンドウズCEはちゃんとした日本語変換プログラムも出ていない状態です。パソコンの方はもはや進化を続け、またジャストシステムのATOKが新しくなりました。ストレスのない入力には、キーボードも問題ではありますが、変換する際に思考がストップしてしまう部分の方が致命的だったりします。小型パソコンでも中古を見つければ案外安く入手できますし。
 でも、PDAがすべてダメと言うわけではないのですよ。独自の開発競争によって、用途によっては非常に使えると感じられるものも多くあります。そうした個性の強いものを、その能力を最大限に発揮できる状況で、必要に応じて使い分けるのが賢い使い方です。小さくまとまった何でもできるPDAよりは、パソコン自体を持ち歩いた方がいい。私のこの考えに、皆さんはどんな判定を下すのでしょうか。(98.9.25)

 


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