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地元民の郷土意識は?

 今年の初めに、現在全面リニューアル整備されている登呂遺跡構内で、かなり大規模な復元住居の損傷事件があったのですが、本日のニュースでようやくその犯人がつかまったとのこと。補導されたのが中学生ということで、子供の遊び程度のことでと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、産経新聞のニュースソースによると、作られたばかりの竪穴式住居ののかやぶき屋根に上り、かや材約500本を引き抜いたり、屋根を支える木材約35本を折るなどして壊した疑いがあるそうです。かやぶき屋根というと、旧家の大掛かりなものを想像する方もいるかも知れません。合掌造りのかやぶき屋根の葺き替えは、材料の確保や職人さんを集めるのにもなかなか大変で、一回葺き替えると数千万という話もあるものです。今回の被害額も数千万まではいかなくても、数百万くらいはかかっているかも知れません。

 ただし、今回の事件は金銭面のことだけでなく、現在リニューアル中の登呂遺跡について、その文化的価値を全く理解していない地元民がいるということに情けなさを感じます。犯人の中学生が通っている学校では登呂遺跡についてどの程度教えていたのか、そういうところも気になったりします。続きを読む