CAMEDIA C-2100Ultra Zoom

 

C-2100Ultra Zoom

 

 なぜか持つカメラはほとんどオリンパスという私ですが、今回購入したデジカメもオリンパスになってしまいました。デジカメならではの10倍ズーム(35ミリカメラの38〜380ミリズームに相当)で、手ぶれ補正がついたこのモデルは2000年の発売時の定価が138,000円でしたが、ここのところ在庫処分のような価格設定が続いていまして、私が購入したのは4万円台でした。200万画素で、他のコンパクトデジカメと比べて大きくて重いということからこんな価格になっているのですが、今の私には必要十分のスペックで非常に満足しています。ここでは、同じオリンパスのOM−1との大きさ比較から、実際の映像について紹介していきます。常に持ち歩くのは以前購入したC−1で済ませ、こちらの方は旅行の時のいい相棒になっていくことでしょう。


「大きくて重い」のは本当?

標準レンズとの比較

 残念ながら、生産中止の発表があったオリンパスの一眼レフカメラ『OM−1』と、その大きさを比較してみました。レンズ経は49ミリと、今回購入したC−2100UZと同じでフィルターなどの共用が出来ます。レンズキャップのふたが堅いので、早速交換レンズについてきたキャップの方を付けています。こうしてみると、C−2100UZの方がレンズ部分が尽きだしているのがわかりますが、重さ的にはプラスチックを多く使ったC−2100UZの方が若干軽い印象です。OM−1はすべて機械式で、ピントや露出合わせもマニュアルですが、C−2100UZの方はファインダーも光学式ではないという(^^;)、非常に相反する性能のカメラということですね。

厚さ比較

 次に、真上から撮って、横幅を比較してみました。ごらんの通りC−2100UZの方が横幅は狭く、コンパクトです。ただOM−1の方も一眼レフというカテゴリーの中でも相当コンパクトではあります。もともと天体写真を撮るために購入したのですが(長いことシャッターを開けっ放しにするため、電子シャッターだと撮影コストがかかる)、未だに故障らしい故障はないという、非常にタフなカメラです。さすがにC−2100UZの方はそうはいかないと思いますが、今回購入したのはカメラ店独自に3年の保証を付けてもらっています。デジカメ購入の場合、携帯することを前提のものですから価格だけではなくアフターサービスにも注意した方がいいと思います。

ズームレンズ装着時

 レンズ交換が出来るというのがコンパクトカメラと違った一眼レフのメリットなのですが、これはオリンパスではなくタムロンのズームレンズで、35〜135ミリです。かなり大きく重くなってしまいましたね。これでも実質は4倍程度で、C−2100UZの10倍(38〜380ミリ相当)には遠く及びません。明るさの方もタムロンの方がF3.5〜4.5で、C−2100UZのF2.8〜3.5と比べると私の場合ものすごい進歩です。デジカメの場合は現像代もかからずプリントも自分で出来ますし、別に購入するものがニッケル水素電池が何セットかと、スマートメディアくらいで済みます。もう少し余裕があったら広角系の明るいレンズを持ったデジカメも欲しいところですが、それでも現状でのデジタル一眼レフの値段を考えると、こちらのお気楽セットの方が安く上がりそうです。この一台で写真の楽しさというのを十分感じることが出来るし、在庫のあるうちに興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。

10倍ズームの威力

月

 まず、びっくりしたのが手ぶれ補正の性能です。ズームを最大にして月を画面の中央におき、ほとんどカメラ任せのまま手持ちで撮影した写真です。もう少し露出を押さえて、月の模様がハッキリすれば良かったのですが、しっかりクレーターが映っています。さすがに星の写真は手持ちではぶれてしまいますが、マニュアル設定においてISO400でシャッタースピード16秒というのが選べるそうで、その設定で写せば、暗い場所で写さなくてはなりませんが星もちゃんと映ってくれると思います。ただ星の写真においては、同じオリンパスから出ているF1.8という明るいレンズを持った3倍ズーム機の方が結果はいいでしょう。ただ、月の拡大については明らかにこちらの方がよく、月食とか星食(月の裏を星が通過すること。木星とか土星が通過する時は観測しやすい)の写真についてはよく映るのではないかと思います。レリーズが付けられない代わりに、付属のリモコンを使って本体に触れずにシャッターを切る方法もありますから、工夫の余地はあるでしょう。

飛ぶかもめ

 次に動くものを狙ってみました。この写真ははっきり言って失敗作ですが(^^;)、動くものをファインダーにとらえるのがどれだけ難しいかということですね。これは部分のみを切り取ったもので、リサイズは行っていません。ただ、画面の中央からだいぶはずれてしまったため、ピントが他のものに合ってしまった分、こんな感じになっています。慣れてくれば多少はいいのでしょうが、まだまだ精進が必要でしょうね。デジカメには光学ズームをさらに発展させたデジタルズームというのがあります。しかしこれはパソコンでの画像処理をカメラ上でやっているにすぎませんので、望遠鏡代わりに使う時以外にはデジタルズームは使わない方がいいです。これは他のデジタルカメラ全般に言えることですが、メーカーのうたい文句でズームというと光学のみでなくデジタルズームとの合わせ技で活字が踊ることが多いようです。みなさんもそうした表記にご注意を。

岸部に立つかもめ

 こちらの写真の方はこのサイズに切り抜いたものを、約半分にリサイズしたものです。今度はとまっているものを写したので、ピントはちゃんと合っています(^^)。写真としての出来具合はまた話は別ですけど、これを単焦点のカメラで撮ろうと思ったらすぐに被写体が逃げてしまうでしょう。写真の取り方として近づける場合は出来るだけ近づくというのが基本ですが、どうしてもこれ以上寄ることは出来ない場合(野鳥の場合もそうですし、舞台の写真を撮るなんて場合もあるでしょう)、光学ズームの威力というのが際だってきます。このカメラには様々なモードがあって、初心者でもシャッターを押すだけでカメラまかせに出来ますし、むしろ写真を楽しみたい人にとってはこれ以上ない選択肢になるのではないかと思います。それをただ大きくて重いから候補からはずすというのはあまりにも残念なことです。画質は211万画素ですが、普段L版プリントしかしないのなら必要十分の画素数ですし、遊べるカメラとしてこれから使いまくってホームページの方でもいろんな写真を載せていきたいと思っています(^^)。

撮影サンプル

 

 ここでは、このカメラで撮ったサンプルを紹介していきます。望遠を使って面白いものが撮れたら、その撮影データと共に紹介します。

 

  1. 月と土星の接近(2002.3.20)

  2. 花火を手持ちで撮る(2002.8.1)

 


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