1998年5月より、筑摩書房から「初の決定版全集」をうたう坂口安吾の全集の刊行が開始されました。実は私は学生時代から安吾にはまり、角川文庫の安吾全作品を苦労して集めたり、以前ちくま文庫から刊行された文庫版の全集も持っています。ですから、一冊定価が7000円近くするこの全集はわざわざ買うまでのことはないかと思っていたのですが、今日たまたま行きつけの本屋さんに入荷しているのを発見。財布の中身を見ると贋物でない一万円札が入っていたので、ついふらふらとカウンターへ向かい、第一回配本の第四巻を購入してしまったというわけです。
こうなったら全巻買うしかないかなと思いはじめているのですが、しかしながら単なる本棚の飾りにするのはもったいない。というわけで、いつまで続けられるかわかりませんが、掲載されている作品を改めて片っ端から読んでみようというのがこのページでの目標になります。今回の全集は、安吾の全ての著作を生成年代順に編んでいますので、作品を挙げていくだけでもそれなりの資料にはなると思います。それでは、大きな不安を抱えつつも、始めることにしましょう。
ファンとしましては、実際に安吾が出かけた場所につい行ってみたくなるもの。全くの不定期になると思いますが、安吾の体験を「追体験」してみたいと思います。
あんまり大したものはないのですが、一時期鬼のように集めたものから、偶然手に入れたものなど、徐々に紹介していきます。(2000.7.15更新)
これはたまたま始めてしまったようなものですが(^^;)、今後もし安吾関連のニュースがあったら、ここで紹介することにします。もしここに書いていないことで何かご存じのことがありましたら、そっとこちらのほうまで教えてください。(2005.2.28更新)
もともと、この全集の順番は書かれた時代ごとにきちんと整理されています。ただ、なかなか入手するのが難しかろうということで、同じ全集でも値段の安い文庫判(ちくま文庫)の掲載ページとともに索引を作りました。全部読んだら完全な索引が完成するわけですが、まだまだ時間がかかりますので、その点はご了承ください。
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