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今からでも遅くない

 本日の宮城県沖で発生した地震で被災された方には、心から御見舞い申し上げます。こちら、静岡県でも震度4を記録したのですが、地震発生当初にはどこで起こったのかわからず情報の把握に必死でした。私の場合はテレビやラジオがなかったので、スマートフォンを使ってネットから情報収集をせざるを得ませんでした。

 やはりテレビの出す情報は大事だと思うわけですが、今回の地震で東京タワーの先っぽが曲ってしまった状況を見るにつけ、テレビのデジタル化について申し上げます。

 もし地上デジタル用の放送設備が地震によって使えなくなった場合、私たちはどうやって情報を入手したらいいのでしょうか。幸い自宅にはBSアンテナとチューナーがありますので、地上波が見られなくなったとしても地上波と同じ情報を得ることはできます(これを書いている際、BSチャンネルでは地上波と同じ番組を放送しています)。しかし、日本のテレビは衛星放送によるデジタル化をしてこなかったため、BSを持っていない家では全く情報を入手する事ができない情報弱者になってしまう可能性があります。

 7月の完全デジタル化に向けての活動は今後もエスカレートすると思いますが、地方のテレビ局自体が放送不能になるような事も考えられますので、B-CASカードがなくても、東京キー局を配信しているBS17(地デジ難視聴地域のために、首都圏のチャンネル(NHK総合、教育、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京の7チャンネル分)の放送をBSデジタルで放送しているものです)を誰もが見られるように開放し、まだ地デジ移行をいていない人たちや地上波のみの設備しか持たない人たちに何らかの援助をすべきです。

 それにしても、これまでに地上波デジタルに費したお金はどのくらいになるのでしょう。今後の政府のお金の使い道にも注目していく必要があるのではないでしょうか。