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功名が辻 「種崎浜の悲劇」

 今回わざわざ大河ドラマの内容について触れようと思ったのは、実に今の世界情勢と合致するような事を本日扱っていたと思ったからです。今回の内容をご覧になっていない方のために簡単に説明すると、山内一豊が関が原の後、長曽我部氏の領地であった土佐を治めることになるのですが、山内家に従わない一領具足を一掃するため、はかりごとを用いてその勢力を一掃してしまうのですね。これは、徳川家からの圧力があり、いつ自分が改易になり、路頭に迷うことのないようにという考えあってのことですが、この時代には話し合いで平和的に交渉するというよりも、直接命のやり取りをしなければ事は収まらないという事情もありました。それが徳川の世が長く続く中、内乱が起こらない平和な世になったのですが、まさに今、世界の国々の中には今から400年前の日本のように直接命のやりとりをしなければ事を収められない国もあるのです。続きを読む