何も今更という感じではあるのですが、さすがにこの価格破壊には参りました。今回購入した外箱には29,800円の値札がついていましたが、そこから19,800円になり、9,800円になったところで販売は終了。しかし私が手にした金額はさらに安い4,980円でした(^^;)。展示品の処分ということでの値段でしたが、よくその値段で出ていて他の人が買っていかなかったものだとしみじみ思います。これも地方都市の情報の少なさなのでしょうか。まあ、そのようにして購入したVisor Deluxeですが、他のパームシリーズと比べてもかなりのメリットがあります。販売が終了した今、なかなか市場に出ることもないのかもしれませんが、現状のはやりが携帯電話やデータ通信カードをつないでのインターネットアクセスというものにはちょっとどうかなと思うので、単体でインターネット接続しなくてもここまで使えるというような話をここでしていこうと思っています。
全体の色はともかくとして(^^;)、Visorシリーズに特有のことがあります。まずは、ウィンドウズだけでなく、マックでもすぐ使えるようにパソコン用データシンクロソフトが付属している点。標準でついている本体とVisorとをつなぐクレードルはUSBなので、問題なくマックでも使えますし。ウィンドウズCEをマックとでデータシンクロするのが難しいのと比べると、それだけでマックを使っている人の購入対象になります。選択可能な色は、当時売れていたi−Macを意識していたということも十分考えられるのですけど。
次に、これはウィンドウズのみですけど、製造元のハンドスプリング社のホームページからバージョンアップされたパームデスクトップをダウンロードすることによって(これ以降のVisorシリーズには標準で添付)、なんとマイクロソフトOutlook2000とのデータシンクロが可能になります。他のPalmシリーズではOutlook2000とのシンクロを実現するためには別売りのソフトを購入しなければならないのと比べるとなんという優遇でしょう。ただ、ダウンロードをVisor Deluxe所有者に限定するために、ダウンロード前に本体のシリアル番号を入力しなければなりませんけど。だから本体価格9,800円でもかなりお得感があったのですね。ですから、Visorと同時にウィンドウズCEを使っていても、すべての機器についてデータの同期をすることができます。ちなみに私の場合、Jornada690と、さらにデータスリムとの連携がOutlook2000を通じて実現できるようになりました(^^)。入力は一番書きやすいVisorでやるのが手っ取り早いし、かなり気に入ってます。
あと、本体のアプリケーション自体も、Visorにしかないものがあります。『City Time』は世界地図でその土地の時間がわかり、さらに日の出日の入りの時間までわかるという、オリンピックなどの国際イベントにはなくてはならないアイテム。『予定表+』は、今までの予定表に加えて週間表示や年間表示など、表示するパターンが増えていて使い方によっては便利に使えるでしょう。また、電卓は他のマシンでは通常用のものしかついていませんが、Visorでは関数電卓も選ぶことができます。
さらにVisor独特なのが本体後ろにあるモジュールスロット。メモリだけではなく様々な周辺機器の機能を持つモジュールが市販されています。こちらとしてはとりあえず在庫がなくならないうちに、メモリとバックアップ機能が一緒になったモジュールを注文しました。特にVisorのメモリはフラッシュメモリではないため、電池切れなどで本体メモリがすべて飛んでしまう危険性からは逃れられないので、こうしたバックアップのためのモジュールをそろえることによって安心して使えます。実際に手元に届いたところで次のレポートをすることにしましょう。(2002.1.17)
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