オリンパス C−2

 

C−2

 この機種が発売された時、かなり悔しかったのを憶えています(^^;)。小型軽量で動作も軽快というふれこみの前機種、131万画素のC−1を29,800円も出して購入したすぐ後でしたからねえ。しかも値段も私がC−1を買った値段とそう変わらなかったし。でもそういう早とちりをしたおかげで、このシリーズの正当性というのも感じることができ、長い時間をかけて評価することができましたし。
 ここでは200万画素にパワーアップしたカメラ本体の機能の説明とともに、単焦点機のメリットについても書いていこうと思っています。


1.おおまかな特徴

 今となっては小型軽量のカメラとしてはびっくりする程小さくはありませんが、単三型電池二本駆動ということで仕方のない部分はありますね。アルカリ乾電池では枚数撮れませんが、充電式のニッケル水素電池を使用すれば一日は充分持つでしょう。光学式ファインダーはかなり見やすく、普通のデジカメのように液晶を常にONにしていなくても大丈夫なので、その点でも有利です。

 電源は上の写真のようにレンズバリアを開くことですぐに撮影可能になります。撮影方法はオートで、オートフォーカスに遠景モード、マクロモードを使い分けるようになっています。コンセプトはあくまでお気軽撮影のカメラなので、日々持ち歩くことに価値があるカメラだといえるでしょう。詳しい機能についてはオリンパスのホームページをごらん下さい。

 

2.単焦点機としてのメリット

 安く買うのが当り前になっている私としては、多少高めに買ってしまっています。売り値は14,800円で、購入店独自の3年保証がつく条件が売価一万円以上ということなので、これより下がって9,800円なんていう値になったら、今度は逆に長期保証が付かなくなってしまうというジレンマがあったもので。長期保証金と消費税を合わせて16,000円という価格は、確かにびっくりする程安くはありません。でも、一昔前だったらこの値段さえも考えられませんでしたし、火災や偶然の破損事故(落下とかも)でも対象になるということで、とにかく長い間使いたいという魅力がこのカメラにはあるのです。

 お店の人に商品を出してもらう時に、同じオリンパスから出ているC−2ZOOMと勘違いされましたが(^^;)、今のデジカメ界は、ほとんどズーム機という流れができているかのようです。もちろん、ズームはないよりあった方が便利ですが、常にバッグやポケットに入れて持ち運ぶことを考えた時、やはり怖いというのが本音です。以前C−2040Zを持ち歩いていたことがありましたが、変な力がどこかでかかったのか、ちょっと調子が悪くなったということもその理由であるのですが(その時は無料修理が使えました)。

 さらに、遠方の物を撮る場合には10倍ズームのC−2100UZがあるのですから変に中途半端な小型ズーム機を故障の不安とともに使い続ける理由などどこにもありません。レンズバリアを開くとすぐに撮影でき、メンテナンスもそう気にせず、いざという時は長期保証を使うという(^^;)、かなりオイシイ状態です。さらに電池やメディアは同じオリンパスで揃えてあるので追加購入の必要もなく、すんなり環境も移行できました。おそらくこれからは、このC−2で撮る写真が多くなっていくでしょう。どんな高性能のカメラでも、手元になければシャッターチャンスを生かせません。そういう意味では、実にデジカメらしいデジカメであると言えるわけですね。単焦点で起動も早く画素的にもスナップには充分で、電池も入手しやすく持ちもよい。こんなデジカメが安く手に入るんですから、サブカメラとして私の一押しの座は当分ゆるぎそうにありません。

 

3.撮影機能を生かそう

 フルオートで撮れるということは、すべてカメラ任せの撮影に終始してしまいそうですが、上手に撮るためには、さまざまな機能を生かすことで成功する写真が撮れる確率が高くなります。私なりに工夫している所を紹介します。

 まず、この機種は単三乾電池二本ということで、大量の電流を流すフラッシュのチャージに時間がかかる時があります。撮影が可能になるまで時間がかかってしまうと、折角のメリットが薄れますので、私はフラッシュオフの設定で使用しています。フラッシュが光らないといい写真が撮れない場合は、手動で切り替えます。それに関連してですが、撮影後、一瞬直後の映像を見ることのできる「レックビュー機能」をONにし、電源OFF後も直前の設定を保存するように「設定クリア」をOFFにしておけばこうした設定を残したまま撮影後確認できます。

 確認した画像が具合が悪い時は、カメラの設定を変えて何枚か撮ることをおすすめします。フラッシュを光らせた方がいい場合もあるでしょうし、フラッシュでも赤目防止をした方がいい場合もあります。逆光や室内などで照度不足の場合、露出補正をするとうまくいく場合もあります。モニターで確認してちょっと暗いような時は露出を変えて何枚かとりあえず撮っておくというのは、デジカメならではの撮影法だと思います。

 また、フォーカスはオートでありますが、ど画面全体を写したいような場合は無限大マーク(∞)の「遠景」で撮ってみましょう。この場合、一回シャッターを押すごとにフォーカスが「オート」に戻ってしまいますので注意が必要です。何枚も撮るときはその都度切り替えることになります。ただこの場合、ピント合わせは必要ないので、気にしないでシャッターを押すことができます。遠くの風景や花火などを撮る時には憶えておいて損はありません。

 色あいが気になる時は、「ホワイトバランス調整」をしてみましょう。室内でオートでもこのカメラは前機種と比べれば自然な発色をしますが、万能ではありません。「晴天・曇天・蛍光灯・電球」と選べますので、気になる時には同じ構図で何枚か撮っておくのがいいですね。また、画質をシャープにしたりコントラストを強調したりもカメラ自体でできますので、そちらも併用してみるのもいいかも。

 また、測光もスポット測光と言って、目標物に合わせた測光をすることもできますから、目標物を浮かび上がらせたい時などは設定してもいいでしょう。こう書いてきますと、フルオートとは言いつつも、工夫次第でさまざまな機能を使えることがわかるでしょう。とにかくたくさん撮ってみることがいい写真としての結果を出す近道だと思いますので、皆さんも工夫してみてくださいね。

 

4.防水プロテクタを使う

防水プロテクタ大きさ比較 デジカメに限らず、精密機械は水に弱いというのはわかっていながら水場に持っていって撮りたくなるのは人情というもの。オリンパスはついに日常生活防水の機能を持ちながら実にコンパクトなμ(ミュー)シリーズのデジカメ版を出しましたが、私としては電池が充電式ということで物欲は動きませんでした。たまたま売れ残りであろう純正の防水プロテクタ、PT−011が近所の電器店に置いてあったので、ちょっと迷いましたが、ここを逃すともう買えないのではと思い、買ってしまいました。

 で、大きさ比較のために、昔買ったゲームボーイを並べてみました(^^;)。横幅はほぼ同じで、厚さはボタン類を入れると約二倍といったところでしょうか。ですから、そのまま持つのにはちょっと大きくて重いかも知れません。しかし、何とか携帯できる程度の大きさではあります。ズームがついていないので他の機種と比べるとこれでもかなりコンパクトなんです。実売は一万円前後という値段と合わせ、かなり少ない投資で水中での撮影が楽しめるというのが売りなのですが。

 ただ、私は別にこれを使って海に潜るわけではありません(^^;)。それほどシャッターも重くないし、ストロボ部分の遮蔽板も厚いプラスチックで補強されているし、裏側の液晶モニタも見やすいように黒いカバーがついています。水辺での使用や降雨時、温泉を撮るとか砂場とかの他、ショックにも強くなっていますからこのままバックに放りこんでラフに使うこともできますね。

 ただ、この写真を見てもらえばわかる通り、ケースに入れるためにはレンズバリアを開けなければならず、この機種はレンズバリアで電源を入れる仕様になっているので、光学ファインダーが使えず、この中に入っている限りはオートパワーオフ(一定時間操作しないと自動的に電源が落ちる)で電源が入っていないに過ぎないので、何かの拍子でどこかのスイッチに触れてしまうとすぐに電源が入ってしまいます。

 その点に気を付けつつ、さまざまなフィールドで便利に使っていきたいと思っています。

 


 

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