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テレビデジタル化の大問題

 久しぶりにテレビの事について書こうと思います。といっても、具体的なテレビ番組を挙げるというわけではなく、これからしばらくしてやってくる、テレビのデジタル化についてのお話です。昨今のニュースでは、デジタル放送を録画する場合、10回のコピーを許すか許さないかでメーカーと著作権団体が対立し、新しい製品が出ないのではという危惧があるようですが、今回の話はもっと根元的なデジタル放送の不具合についての話です。いろいろなところで話題にはなっているものの、またそぞろデジタル放送移行間際になって問題が噴出し、大きな騒動になる可能性を孕んでいます。これから書くシナリオについて、皆さんはどう思うでしょうか。続きを読む

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アイシティkofu URL 2008年05月30日(金)20時33分 編集・削除

このタイムラグの問題は全く知りませんでした、今PRされているような状態で使うつもりが無いので地デジ無関心(^_^;)
「デジタル放送 タイムラグ」で検索したら衆知の問題だったようです、データの圧縮伸長の時間とか。
私はテレビ、ラジオの時報は使わずインターネットの時刻で更正しています。
地デジが本当に役に立つならテレビ画像・音声信号とは別にインターネットの
http://ja.wikipedia.org/wiki/Network_Time_Protocol
と同期させて処理出来るはずでしょう。映像に関係なく時報を表示・信号音出力するとか。
だから地デジは本来IP(再)送信で送受信することが一番良いのだと改めて感じました。その為にも全国ブロードバンド化推進の国策なのだと理解していました。
5月15日~6月15日は情報通信月間、各地で地デジ関連のイベントも多いはずです。メーカーやCATV各社のセールスイベントだけやってるようではテレビも終わりか。

管理人 2008年05月31日(土)01時03分 編集・削除

今回のタイムラグ問題をもう少し突っ込んで考えると、デジタル化されたテレビ上では決して予期せぬハプニングを放送できないという事でもあります。

生中継を利用した電波ジャックというものはあまり見ていて気持ちのよいものではありませんが、今そこで起こっているものをありのまま映すことがテレビでできなくなったとしたら、このメディアの特性が失われることになり、同時にその魅力も半減してしまうのです。元々テレビというのは単なる箱なのですから、テレビ自体に幻想を持つことが野暮なのかも知れませんが、大きな力の前に個人がなし崩し的に従っていく流れというのはこれ以上進んでいってほしくはありません。

ただし、デジタル化が強引に行なわれたとしても、個人の力によるインターネットでのライブ中継やテレビ番組自体の(当然コマーシャル部分はカットで)再配信を根絶することは不可能でしょう。状況によっては、テレビというメディア自体がインターネットの方に吸収される可能性だってないとは言い切れません。マスメディアの権力を失墜させる契機にデジタル化が一役買ったりしたらそれはそれで面白いですね。