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星新一 一〇〇一話をつくった人 最相葉月 著

 たまたまこの本が出ていることを新聞の書評で知り、何とか2日間かけて読み終えました。ファンの方々にとっては年を経るごとにどんどん老け込み、嫌味の多い付き合いづらい老人になっていくさまはちょっと耐えられないかも知れませんね。著者としてはここまでしてリアリズムを貫く必然性を確信していたのかも知れませんが、人物評伝として書くなら、目標とした1001話を書き終えた後にあった魂の孤独というくらいに抑えておいてもいいような感じを持ちました。それほど、晩年の星新一さんというのは読んでいて悲しくなるほどでしたから。続きを読む

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