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安直な個人攻撃の前に

 相変わらず、テレビやラジオは本質を隠したまま一部のキーワードだけで世論を誘導しようとしています。柳田法務大臣の失言問題ですが、テレビもラジオもことごとく「二つ覚えておけばいいんですから」という事についてケシカランとやっていますが、発言の要旨を良く見ると、違う側面が浮き上がってきます。続き

 元々、柳田氏は法務関係の活動をしたことがなかったのに大臣として任命を受け、何で俺がと素直に思ったそうです。このように国会答弁をまともにこなせるだけの実務経験がない人物を任命する現政権の見識をまず疑うことが必要だと私は思いますし、口がすべったということはあるにしろ、停滞することなく国会答弁を続けるためには、二つの言葉を駆使して切り抜けるしかなかったのでしょう。生半可な知識で自分の考えを国会の場で喋ったら、それこそ大問題になると本人もわかっていたんでしょうね。

 柳田氏本人は支持者を前にしてSOSとも取れるような本音を吐いたためこのような問題になってしまいましたが、柳田氏のためにも早く罷免してあげるべきです。テレビはあくまで柳田氏を問題視し、それに伴う形で任命責任を論じますが、まず糾弾しなければならないのは政府の任命責任の方だと思います。今後については、それこそ仙谷氏が法務大臣を兼任でやられた方が国会運営はスムーズに進むのではないかと思います。

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