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生活を守るには

 今年に入ってあえて政治がらみの事を書いてこなかったのですが、おおかたの皆さんが考えられる通り、結局のところ上から物を言う人たちが多すぎて、あえて要望を出したとしてもどうしようもないのではないかと思っていたのですね。ガソリンの価格は今日こちらではリッター147円でした。これが122円になってくれると一回の給油について500円くらいは浮く勘定になり、かなり助かる部分もあるのですが。今の流れでいくと本来対立するはずの与野党がうやむやになるように事を運び、高速道路の時のように結局は何もなかったかのようになってしまうのではないかと。続き

 こういう空気が蔓延すると、下から何か事を起こそうと立ち上がったとしても全くどうにもならないのではないかといった社会の雰囲気にどんどんなっていってしまいます。積極的に発言し、いざとなれば裁判を起こしてでも企業や社会と戦う人たちがいる一方で、多くの人たちは自分で自分の意見を持っていてもそれを言い出せなくてうやむやになったまま過ごしています。嫌なことは嫌、駄目な事は駄目と言えば変わる社会というのは、政治家からすると衆愚であるかも知れませんが、自分の利益しか主張しないおろかな庶民に、時にはアメをしゃぶらせつつ、説得しながら改革を進めていくだけの技量がなければプロの政治家とは呼べないのではないかと私は思うのですが。

 そんな中、意図的なのかどうかわかりませんがにわかに問題になっているのがお隣中国の冷凍食品の問題です。中国の食品加工や農業に問題があることは前からわかっていますが、今回の問題が大きくなったのは中国国内の事情を知らずに工場へ行き、お決まりの見学コースを確認しただけで安全であるとマニュアル的思考をし、国内に製品が入ってきてからも検査体制とクレーム処理を怠った日本メーカーの対応にこそあったのではないでしょうか。日本のお米が中国に輸出された際、いわゆる富裕層の人たちが高いお米をこぞって買ったわけは、中国が国内産として売っている農産物に信頼を置いていないからだと日本のマスコミは報道していたのを記憶しています。恐らく今回の冷凍餃子について、農薬をかけた犯人は見付からないかも知れませんが、日本の企業が工場を管理し、そこで働く労働者のために待遇と給与を保障してあげれば、少なくとも製造過程で異物が入るような事は起こりにくくなるのではないでしょうか。裏を返すと、中国に進出した日本企業はとにかくコスト優先で、今回のような最悪のシナリオも予期しながらなあなあでやっていたということになります。ここらへんは政治と重なる部分も多く、日本の社会が育んだ一種の伝統なのでしょう。

 こうした流れから脱却するためには、自分で考えて行動する事しかないのですね。取れるところから簡単に取ろうとする人たちに対しては、いかに無駄金を払わないかということを考え、時の流れに簡単に乗らず、じっくりと考えて決断する判断力がこれからは求められることになるでしょう。とにかく、今あるもので工夫し、新しい物を買う際にはじっくりと考えましょう。これまで新しいパソコンを買っていろいろ書いてきた事とまことに持って矛盾するようですが(^^;)、少なくともパソコンの購入費用くらいを回収できるような利用法のノウハウをこれから提供していくつもりであります。ブログの方でもホームページの方でも徐々に更新していく予定ですのでどうぞよろしくお願いします。

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