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大企業でもにわかに信用は禁物

 ここのところ、日々中国製品のとんでもなさを面白おかしく伝えるメディアの情報操作によって、私たちはかなり中国製品を使ったり食べたりすることにナーバスになっているわけですが、日本国内であってもそれほど誇れるものではないと思っています。幸いにして食品において死亡事故など最悪の状況は起こっていないとはいうものの、さまざまな企業の利益優先による杜撰な品質管理というのはもしかしたら報道されているものは氷山の一角かも知れません。たまたま今日のニュースを見ていたら、北海道のお土産として知名度があるお菓子「白い恋人」を作っている石屋製菓で、本社工場において製造したバウムクーヘンなどから、大腸菌群や黄色ブドウ球菌が検出され、「白い恋人」の一部でも賞味期限を1か月長く改ざんして販売していたとのこと。実はこの石屋製菓については、北海道旅行をした際、その経営姿勢にひどい憤りを感じ、二度とここのお菓子は買わないと決めていたのですが(^^;)、はからずもそうした考えが間違っていなかったということを会社自らが証明していただいたという形になってしまいました。続き

 なぜそんな事を思ったかというと、この会社が経営しているお菓子のテーマパークへ行った時、冷やかしの客からもきっちりとお金を巻き上げるかのごとく姑息な駐車料金システムを目の当たりにしたからです。ここの駐車料金は普通車で一回1,000円となっていて、店内で1,000円以上の買い物をすると無料になるものの、何も買わずに出ていこうとすると、必ず1,000円の駐車料金を徴収される仕組みになっているのです。こんなやり方は古いやり方で、田舎の悪徳土産物屋的商法とでもいいますか、車で入ったら最後です。ここの駐車場に止めるなら、近くにあるコインパーキングを探す方がよっぽどましだと思うのですが、何の情報もなくやってきた観光客が絶好のターゲットになり、こうした収入を得ることを目的として人を集めること自体、お客様を単なる金ずるとしてしか見ていないような気が私にはしてしまったのでした。

 今回の不祥事も、とにかく製造原価を下げ、不良在庫をなくすために食の安全というものを犠牲にして、それが当り前となっている社風がうかがえます。私が現地へ出掛けたのは2005年のことで、その時にはもう、雪印の事件が大きな問題になった後のことでした。繰り返しになりますが、こうした表立った事件は、氷山の一角であるということをしっかりと認識すべきでしょう。これからはいかに大企業といえども、いやむしろ大企業であるからこそ、それだけで信用することはせず、しっかりと自分の目で確認して食べるなりサービスを受けるなりということを徹底した方がいいような気がします。

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