先日、携帯ゲーム機としては空前の大ヒットを続けているNintendo DSのACアダプターに不具合があるということが新聞の一面を飾っていました。日本製品の品質が良いというのはもはや昔話なのか、同じ電源回りということですと、SONYのノートパソコンバッテリーの回収騒ぎもありました。製造現場での不手際というのはあるのかもしれませんが、私はむしろ、ユーザーが出してくるクレーム処理が緩慢に行われているということも一因なのではないかと思っています。
実は、このブログで早く紹介したい製品がありました。SONYの携帯ゲーム機であるプレイステーションポータブル(以下pspと略します)に接続して使うGPSアンテナとナビゲーションソフトです。pspの単体がだいたい2万円位で、これらナビゲーションソフトのセットがだいた1万円くらいと、およそ3万円で車でも徒歩でも使えるナビゲーションが手に入ると言うことで、まったくこの手のゲーム機に興味がなかった私が本体を購入し、ソフトを予約して先週末にようやくやってきました。で、使い勝手について報告しようと思ったところ、思わぬことになってしまったのです。
結論から言いますと、何度測定を繰り返してもアンテナは全く衛星を捕らえてはくれませんでした。試行錯誤を繰り返しつつネットからの情報収集にも努めました。同じように悩んでいる人のために、なかなか衛星を捕捉しない場合の注意点を挙げておきます。
・PSPの時刻を正確なものに修正する
・使用時、雲が多く出ていると難しい傾向にあることを認識する
・室内ではなく外で計測する
・できれば四方に開けた所で南にアンテナを向ける
・接続部分に汚れがあったり、接触不良を起こしていないか確認する
・pspのバージョンは最新の3.02以上か確認する
・静止した状況で使用する
・近くに電線(高圧線は特に難しい)やテレビアンテナなどが多くないところで測定する
・1.5GHzの携帯電話と干渉するので、その種のものを本体に近づけない
このようにして最初に衛星を捕まえる訳ですが、全くの初めての場合は様々なデータを取るため、十分な衛星を捕まえるためには15分くらいかかることもあるとのこと。これらのことを念頭に置き、ショッピングセンターの屋上駐車場や海岸線沿い(ともに天気は快晴)で測定したにもかかわらず、20分から30分測定し続けましたが1個の衛星も捕まえることができませんでした。
ただ、アンテナそのものはナビソフト上でしっかりと認識されているので、これは初期不良かこちらの扱い方が悪いのかにわかには判断することができませんでした。個人的にはこちらの扱い方に何らかの不具合があってくれた方が安心するのですが、どうしようもないため購入店に行ってきました。ソフト(地図)開発の会社のサービスセンターではこの症状を話すと、アンテナ製造元のソニーに問い合わせてほしいとのこと。ソニーにも販売店経由で電話をしたものの電話が混雑していて繋がらないということで、ソフトとアンテナを販売店に預けてきました。
こういう問い合わせはことのほか多いようで、地図を出している会社のホームページでさらに詳しい説明がアップされていました。そこから類推するに、通常起動するとpspの時計とアンテナ時刻が同期されるはずが、私の手元にあったアンテナでは全く関係ない時刻(2006年4月ということで固定されていた)にリセットされていたので、衛星の時刻と全く合わないために捕捉ができなかったと類推されます。しかし、この情報はあくまで地図発売元のものであり、肝心のアンテナ製作・発売元のソニーからのアナウンスはありません。ただ、もし私と同じような状況からまったく衛星を捕捉できないような場合、アンテナ自体の不良を疑ってみる必要があるかもしれません。(後記 その後、ソニーのサービスの方と電話で話す中で、GPSアンテナの時刻表示の初期値は2006年4月16日午前9時となっていて、この事自体は問題ではないとわかりました)
これからどんな感じで回答がくるのかわかりませんが、個人的にはその原因をはっきりさせてほしいと思っています。ユーザー間の情報の方が公式発表より早いということがくれぐれもないようにしてほしいものですが、一体どうなるのか。この件についてはまた改めて書きたいと思っています。