相変わらず、テレビやラジオは本質を隠したまま一部のキーワードだけで世論を誘導しようとしています。柳田法務大臣の失言問題ですが、テレビもラジオもことごとく「二つ覚えておけばいいんですから」という事についてケシカランとやっていますが、発言の要旨を良く見ると、違う側面が浮き上がってきます。
元々、柳田氏は法務関係の活動をしたことがなかったのに大臣として任命を受け、何で俺がと素直に思ったそうです。このように国会答弁をまともにこなせるだけの実務経験がない人物を任命する現政権の見識をまず疑うことが必要だと私は思いますし、口がすべったということはあるにしろ、停滞することなく国会答弁を続けるためには、二つの言葉を駆使して切り抜けるしかなかったのでしょう。生半可な知識で自分の考えを国会の場で喋ったら、それこそ大問題になると本人もわかっていたんでしょうね。
柳田氏本人は支持者を前にしてSOSとも取れるような本音を吐いたためこのような問題になってしまいましたが、柳田氏のためにも早く罷免してあげるべきです。テレビはあくまで柳田氏を問題視し、それに伴う形で任命責任を論じますが、まず糾弾しなければならないのは政府の任命責任の方だと思います。今後については、それこそ仙谷氏が法務大臣を兼任でやられた方が国会運営はスムーズに進むのではないかと思います。
ictkofu 2010年11月18日(木)17時37分 編集・削除
ちょうど植草一秀さんのブログで、
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-0f30.html
2010年11月18日 法務行政素人柳田法相起用は仙谷=菅の悪だくみ
を読んだところでしたので、
>まず糾弾しなければならないのは政府の任命責任の方だ
納得します。
政治主導というキャッチフレーズは政治家に当該分野については専門知識があること、あるいは、行政官から説明された事を議員に与えられた調査権などを駆使して適確に理解できる能力があることが前提だと思っています。
だから私は政治家の歳費が高過ぎるなどの意見には賛同できず、能力がある政治家を選ばない有権者に責任があると思っています。
地方政治・行政でも同じです。来年の統一地方選は正念場でしょう、地方が変わらずに中央が変わるはずがない。
二元代表制であるのに、地方政治家はボランティアでよいという見解は間違っていると考えています。ソフトの価値を認めればソフトこそ金がかかる事を理解できるはずです。