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Eee PCが国内メーカーに与える影響

 松下電器が日本国内向けの「National」のブランドを捨てて、「Panasonic」のブランドに統一するという事が大きなニュースになっていました。Panasonicブランドはパソコンにおいてもシェアを持っているようで、ここのところ出先などでノートパソコンを打合わせに使っているのを見ると、このブランドのB5サイズパソコンが目立つのです。というか、ひところに比べると持ち運びに特化したモバイルパソコンを作っているメーカーが国内では東芝・ソニー・富士通・NECなどあるものの、Panasonicのそれはよくまとまっていて、予算が十分にあるならばぜひとも手に入れたくなるようなものでありました。最近では中古でそこそこの性能のものを探せば5万円以下で手に入るものもありますが、さすがに中古ではトラブルが怖いのであえてノートパソコンは自宅での作業用の大きいものと割り切っていたのですが。続き

 本日予約が開始された台湾ASUSのモバイルノートパソコンEee PCはそうした国内メーカーのモバイルパソコンを軒並み駆逐する破壊力を持ったハードウェアです。当初は199ドルでOSもリナックスを使うということでしたが、日本版は通常のウィンドウズXPが乗り、ハードディスクではなくフラッシュメモリーに記録する容量4GBのモデルが49,800円とアナウンスされました。通常は100GBに届こうかという本体容量を大胆に削ったパソコンが売れるのかと多くの方は思うかも知れません。しかし、本体への記録を極力控えないと使えないこのパソコンは、実は今の日本の現状に最も良く合ったスペックだと私は思います。

 というのも、私のページでもとんでもない悪法だと糾弾した「個人情報保護法」の存在によって、うっかりメールソフトの中にあるアドレスデータも外へ持ち出すことがためらわれるようになりました。もし何らかの要因でノートパソコンを盗まれたりなくしたりしたら、個人情報を拡散させたということで新聞に載ってしまうかも知れず(^^;)、今までは危うきことには近づかずということでノートパソコンを携帯しませんでした。しかし、このEee PCはそうした特性がありますから、オフィスソフトなど最低限のものは入れるにしても、データはインターネットで閲覧した後は保存せずに見るだけとか、そういった機能を絞った使い方ができます。というか、これからはそういった使い方をしないと、いつ法律違反をしてしまうかわからない社会に暮らしている事実をなぜ日本のメーカーは認識していないのか理解に苦しみます。

 日本のメーカー、特に小型モバイルパソコンでがんばっているメーカーがいち早くそうした個人やビジネス顧客のニーズを汲み取り、5万とはいかないまでも7万くらいで最低限のことができるフラッシュメモリを記憶媒体に使ったノートパソコンを出していたら、私は早くにそちらになびいていたでしょう。しかし、今回、国内代理店の中のアドテックが何と2GBのメモリを付けたモデルを定価の1,000円上乗せで出したので、後先考えず注文を出してしまいました。性能アップで画面も広い次機種の噂もあるのですが、次機種が発売になる頃にウィンドウズXPがバンドルされるかどうかという問題があり、ウィンドウズVistaでは現在の日本語入力環境が利用できなくなってしまう可能性が高いので、とりあえず本日午前中に確保しました。アドテックのサイトでは私の注文した2GBのメモリ付きはもう夕方には売り切れてしまっています。今回のセットでは外部記憶媒体として4GBのSDカードが標準で付くなど、とりあえず他に何も買わずに済むというのがこれだけの人が予約に殺到した理由なのかも知れません。

 ネット接続はUSB接続のイーモバイルの端末がそのまま使えるので、来月からは外からでも気軽にブログの更新もできてしまいそうです。ともあれ、1月25日発売までまだまだ仕様の変更があるかも知れませんので楽しみに待ちたいと思います。これで日本メーカーのモバイルパソコンの売れ行きは相当落ちるでしょうね。個人的にはむしろこれが呼び水になって、日本のメーカーも対抗機を出してくれることに期待しているのですが。特に社名を統一したPanasonicが何かやってくれないものでしょうか。

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