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980円の基本料の意味とは?

 そろそろお正月気分ともお別れとなりつつありますが、昨日の新聞で月980円でOKの携帯電話の料金プランが出るということを知り、情報収集に努めておりました。昨年あたりから戦略的な料金プランを出していて、私もプラン変更を行なったのですが、今回のソフトバンクのホワイトプランはプリペイド携帯からの乗り換え(プラン変更)を加速させるとともに、ウィルコムを含む同業他社へのインパクトという点では十分でしょう。もっとも、この戦略的な価格を打ち出せたのには、同社が昨年から始めた端末の購入方法があったからこそのものでしょうが。続き

 現在、新規にソフトバンクの契約をするためには、当り前ですが電話機の購入が必要です。それまでは新規0円というような形での販売が当り前でしたが、ソフトバンクでは購入時に店頭での出費なしで端末を手渡すかわりに、ある程度は端末代を負担するにしても、月々いくらといった感じでおよそ2年間、基本料・通話料などといっしょに端末代を支払わなければならない、「新スーパーボーナス」での端末販売を急激に推し進めています。今回の980円のプランの場合、端末を0円で販売するということは考えにくく、購入時に端末を一括で購入し、月々の支払いを基本料プラスαのみにするか、契約時に負担がないかわりに、980円にプラスした端末料金その他料金である程度上乗せされた金額を毎月払うかという感じになります。ただ、ある程度毎月の支払いがあれば、ソフトバンクからの端末購入代補助があります。この980円というのは通話だけの料金で、メールやウェブ自体を行なうためには315円プラスと、パケットし放題の準定額分1,029円を加え、月々2,324円で午前1時から午後9時までのソフトバンク同士の通話料無料、ウェブや他社・パソコンへのメールも12,250パケットまでできるので、状況によってはその他アフターサービスなどを付けたとしても毎月の支払いが変わらない場合があります。また、上記で契約の場合、ウェブなどで思い切り使いまくってもパケットし放題上限の4,410円がプラスされるだけで、その場合の総額は5,705円となります。長期間契約の割引はないものの、このプランでは長期契約などの縛りがないため、新規の契約者でもこの値段ですし、他社からの乗り換えが気軽にできるシンプルなものになっています。ソフトバンクがこんな戦略的な価格を打ち出してこれたのも、毎月の支払い金額を増やすことのできる端末購入プランに裏打ちされている部分もあるということなのでしょうね。

 では、月々980円のみで回線は維持できないかというと、すべては電話機本体をどうして入手するかに全てかかっています。私はJ-PHONEの時代からソフトバンク使いなので、それまで機種変更してきた端末を店頭で登録できれば回線を増やして家族との連絡用としてウェブ・メールなしの純粋な月980円で契約しようかと思っています。現在の主回線はオレンジプラン(X)エコノミーですが、長期割と年割・自分割の組み合わせで、基本料とネット接続料との組み合わせで2,220円(2,000円分の無料通話・ネット接続付、合計6,000円分繰越可能)という風になっていて、上記ホワイトプランの金額より若干安いので、こちらはとりあえずそのままで様子を見ようかと思っています。

 むしろこれから注目していきたいのは、こうした流れを受けた他社の動向だったりします。特に今回のプランでかなり影響があると思われるウィルコムはどういう対応をしてくるのかということですね。もっとも、ウィルコムは午後9時以降でも定額2,900円で070ではじまる通話は無料ですし、2,100円を追加し、対応端末を購入すればソフトバンクが最大5,985円追加で提供するPCサイトブラウザと同等・そしてパソコンにつないでのインターネットも定額となり、十分に対応力はあると思うのですが、それでも月額980円という価格のインパクトというのは強いですから、かなり契約者がソフトバンクに流れていくことは想像に難くありません。実は私、ウィルコムの回線も2回線持っているのですが、2回線目は月500円程度で維持しているので、こちらについてももうしばらく様子を見ることにします。

 それにしても、昨年末は何とか外からの通話料を安くするために無線LANを使ったSkype電話を何とかして実現しようかと考えていたのですが、まがりなりにも携帯電話のインフラを使った無料通話のモデルができつつあるというのは実にすごいことですね。今後はこういう類のサービスが増えていくと、単に名刺に電話番号を記載するだけでなく、どの会社の携帯電話かまで記載するようになるのかも知れませんね。

コメント一覧

耳成法市 2007年01月08日(月)14時09分 編集・削除

私は携帯を一度も持ったことが有りません。常に外部から掛かってくる、拘束感を嫌っているだけでは無く、そんなに掛ける回数が少ないから、も理由です。都市部に住んでいれば、固定の公衆電話も十分、数が有りますし。映画やコンサート・ライヴ、講演会・セミナーの際、一々気をわずらす事も有りません。地下鉄や電車の中では、殆ど使えないし。小まめにメールのチェックをされている姿を見ると、何て厄介な代物だと思うのです。
最近、街から鳥の姿が減っています。鳩も雀も激減、烏も半分以下に。これは、携帯の第3世代の中継・基地局が乱立し、その強力な電波を鳥が嫌っているから、と言われています。伝書鳩レースで行方不明になる鳩も多いそうです。
人間が便利さを追い求めた結果、鳥の来ない街に成っていくのは考え物だと思います。

管理人 2007年01月08日(月)21時57分 編集・削除

携帯電話が必要ない生活というのは実に羨ましいです。持たなくていいのなら持たずに済ませたいところなのですが、仕事上持たないわけにもいかないので、電磁波の影響が少なく、病院内でも連絡用として実績のあるPHSをメインに使っています。ただ、今の日本のネット環境というのは一部携帯電話でないと利用できないサービスというものが存在するというひずんだ構造になっていて、仕方なくネット接続のできる携帯電話も持っているというのが実情です。ですからできるだけ負担のない料金でおさまるようにいろいろ調べているわけですが。

 ところで、携帯電話の設備が環境に与える影響についてですが、人体にも悪いという話も出るくらいの電磁波について、ない方がいいのに決まっていますが、目を有線システムが構築できない世界のさまざまな地域に向けてみると、膨大な設備投資をして線を引っ張ってくるにはお金がかかりすぎるという理由の他に、現場まで有線を引っ張るために大規模な自然を破壊しなければならなくなります。私たちが今、緊迫する世界の紛争地域から情報を得ることができるのも携帯電話のネットワークのおかげだというのも皮肉な話ではあります。

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