今週は昨日まで夜はずっとNHKBS2で放送された山本薩夫監督特集を見まくっていました。「金環蝕」「不毛地帯」「白い巨塔」「華麗なる一族」というラインアップでしたが、どの作品も世の中の不条理な仕組みをあぶりだすような作りになっています。政府が集めた税金が大きなプールに満たされた水だとすると、プールから水を移す際、その容器に穴がたくさん開いていて、そこからこぼれる水を不正に取得する輩こそが問題であるという感じがするような作品群でありました。本日のコメンテーターとして登場したテレビ朝日の玉川記者は、税金の無駄遣いを追求することにより、いかに穴の開いた容器から水が漏れないようにするかについての問題提起を行なったということで、視聴者受けが良かったのだろうと思います。しかし、先週から引き続き貯蓄税について述べるさまは、そうした経緯をなしにして、いきなり「消費税と貯蓄税ならどちらがいいのか?」という二者択一から特集に入っていったのでした。続きを読む