春は卒業の季節でもあります。ラジオからは卒業に関する歌が流れ、自分の時の事を思い出すわけですが、今回は学生生活以外の卒業の思い出について書いてみようと思います。皆さんは雑誌「蛍雪時代」に連載されていた「受験ユーモア」というコーナーをご存知でしょうか。ふと思い付いてネットで検索を掛けてみたのですが、ほとんどその内容でヒットしなかったのには驚きました。
蛍雪時代とは今も発売されている旺文社の大学受験のための情報を満載した月刊誌ですが、その前身である「受験旬報」という雑誌がありました。創刊は昭和7年といいますから70年以上前から続いているわけですね。「受験ユーモア」というのは創刊翌年の昭和8年から始まった受験生による投稿によって成り立っていた笑話のページです。ただ、このコーナーは少子化や大学数の増加による受験生自体の減少による投稿数の激減もあったとかで、2000年前後あたりにひっそりとその姿を消したそうです。今のようにパソコンや携帯でさまざまな情報を入手できる時代には、受験専門誌のユーモア欄など無用だったということなのでしょうが、私にとっては今だに忘れられない思い出が残っています。ご存じない方にとってはどうでもいいような話かも知れませんが、少々お付き合い下さい。続きを読む