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改めて高校野球の歴史について考える

 今年の高校野球の全国大会は近年まれにみるほどの盛況だったと言われています。私が行った証拠として写真を付けますが、お盆休みとはいえ月曜の3回戦でさえほぼ満員の4万9千人という状況で、とても内野席では見られず、外野に回らざるを得ない状況でした。ここのところ、真剣勝負といいながら数々の納得できないスポーツの試合が繰り返されていたことも甲子園球場に多くの人たちの目が注がれた理由なのでしょうか。少なくともいくらお金を積んで選手を集めたところで簡単に優勝できないのがこの大会の面白いところではあります。更にここのところ、野球留学といわれる県外部隊で固めたところよりも、県内出身者でかためた長崎の青峰や、初出場でベスト4まで進出した鹿児島工業、山形県勢では史上初となるベスト8まで躍進した日大山形というチームの方が注目度は高くなりました。今後、庶民の経済事情が逼迫することになると、いくら特体生といえども野球ができなくなった後の事を考えると、地元の公立校に優秀な選手が集まるのかも知れません。そうなれば地域別対抗戦としての高校野球はますます盛り上がっていくことになるでしょう。それは、プロ野球の視聴率とは全く関係ないこともここで書いておかなければなりません。負けたら終わりのトーナメントといくら負けても明日があるプロ野球のリーグ戦と比べること自体無理がありますし、プロ野球と高校野球の歴史は高校野球の方が古く、職業野球と呼ばれ、甲子園のヒーローが数多く入団していた黎明期のプロ野球リーグの人気は、甲子園大会の足元にも及ばなかったという事実を考えても、プロ野球は独自にお客さんを呼ぶ工夫が必要であると思います。続きを読む