B-rigit/Vを使ってみる

 

B-right/V起動画面

 

 B-right/Vとは、ウィンドウズともマックとも、はたまたリナックスとも違う、パソコンを動かすOSのことです。上の写真がその画面ですが、皆さんが見慣れた画面とはちょっと違うかも知れませんね。このOSの最大の特徴は、日本人の手による国産のOSだということです。ですから日本語についても配慮された作りになっているそうなのですが。
 今回たまたまこのB-right/Vの体験版の入った書籍を見つけまして、以前換装したために使っていなかった東芝リブレット30のハードディスクに試験的にインストールしてみました。体験版の試用期間は30日ということなので、それまでにいろいろ使ってみて、私なりに評価してみようと思います。


基本的な使い方と使用感(99.3.20)

 B-right/Vは、ワープロ・図形・表計算・カード型のデータベースと一通りのアプリケーションが標準で揃っています。最初の画面の写真を見ていただくと、ウィンドウの左側に小さい黒い短冊のようなものが見えると思います。上にあるのが『原紙箱』で、ダブルクリックで開くと、各アプリケーションの雛形が確認できます。それをウィンドウにドラッグすることにより、使用できるようになります。もう一つが『小物箱』で、一連の設定はこちらから行います。こちらではキャビネットと呼ばれるフォルダに書類を整理することもできますが、書類そのものに別のアプリケーションで作った書類や、画像などを張り付けることができます。感じとしては、皆さんが今見ていらっしゃるhtmlファイルのようです。例えば、私のホームページにおける一つ一つの項目について、リンクを張るようにして別の文章や表、画像などを張り込んで一つの書類としてまとめておけるということです。アプリケーションの違いを気にすることなく、作業の項目毎にまとめておけますので、フォルダの整理を考えなくてよい分、使いやすさが考えられているなという感じでした。

 もう一つの特徴は、日本語及び様々な言語の表記が可能ということでしょう。何を隠そう、私がB-right/Vに興味を覚えたのは、このことが眼中にあったためです。JIS第一水準、第二水準に加えて補助漢字を標準でサポート。更に中国語韓国語、変形アルファベットの入力が可能なので、欧州の諸言語も混在が可能になります。更に、現在開発中の3B/Vという次期OSでは日本語の入力を外字なしで完全にサポートする予定だそうで、特に古い資料の電子化において威力を発揮するのではないかと思われます。

 全体的な使用感としましては、元々のキーボードの配列が独自配列であることもあり、ウィンドウズやマックのキーボードのように使いたいという場合には、少しキーの入れ替え作業が必要になってきます。まあこれも慣れの問題でしょう。起動時間はウィンドウズの半分ほどで、終了は瞬時です。とにかく軽いし、同じハードディスクで切り替えての起動が可能なので、目的に応じて使い分ける利用法が便利です。ちなみに、データの互換性も確保されています。MS-DOSフォーマットされたフロッピーやPCカード、パーティーションで区切られたウィンドウズ領域のファイルでしたら、テキストファイルと、画像形式ではBMPとJPEGに対応しています。

 まだ使用して間もないのですが、これまでやってきた作業を全てB-right/Vで肩代わりさせようというふうには考えていません。そこがLinuxとの違いではないかと思います。日本語を含む多言語での文章を作るとか、電子手帳のような瞬時に呼び出したい情報を集約させるとか、一種のアイデアプロセッサのように使うとか、様々なことが考えられそうです。試用期間はまだまだあるので、今度は自分なりの使い方を考えていきたいと思っています。

 

インストールまでの長い道のり(99.3.17)

 今回、まず購入したのは鹿嶋育朗著「WindowsユーザーのためのB-right/V入門」(カットシステム)という本です。じゃあマックではダメなのといわれそうですが、「バーチャルPC」などのソフトを使い、ウィンドウズ環境をマック内に構築すれば、利用できる場合もあるようです。あの、i-Macでも利用できたという情報もあります。中には機械の相性からインストールできない場合もあるかも知れませんので、体験版を添付したこの本はなかなか親切です。でも、やはりインストールできなかったらやっぱりつらい(;_;)。
 まず、システムを入れるため、ハードディスクを分割する必要があります。この本にはご丁寧にハードディスクを初期化することなく、分割するDOSで動くフリーソフトがついていますので、本にあるとおりにやったら(ちなみに私はDOSに関する知識はほとんどなし(^^;))、無事に分割できました。B-right/Vを入れるためには最低100メガあればいいとのことでしたので、500メガのハードディスク中、125メガを割り当てておきました。
 次に、いよいよシステムのインストールです。ただここで問題があります。数多くのデスクトップマシンや、CD-ROM内蔵のノートではCD-ROMからの起動ができるので、添付されているCD-ROMからインストールできます。しかし、リブレットはPCカードスロットが一つしかなく、フロッピーもPCカード経由で使用するので、どうあがいてもCD-ROMは使えないのです。本には、「人生の無駄だ」と書いてありましたが(^^;)、CD-ROMの内容をフロッピーにうつし、フロッピーからインストールする方法がまだ残されています。たまたまもう一台のThinkPad535はCD-ROMとフロッピーの同時使用ができたので、システムインストール用のフロッピーセットを作りました。起動ディスクとともに合計22枚が必要になりましたが(^^;)、これでリブレット30にシステムを入れることができたのでした。あー疲れた(^^)。

 


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