世界最小のWindows95が走るパソコンとして一世を風靡した東芝のリブレットも、さまざまなライバルの登場とともにバージョンアップを繰り返していますが、私の持っているのはペンティアムでさえないリブレット30です。それでも一応はメモリを上限の20Mに上げ、ハードディスクを1GBに交換しました。まあ、現状では非力であることは否めませんが、モバイルということに限定すれば最近の大きくなったリブレットよりも使い勝手はいいのではと思えます。最近ではNTTドコモのモバイルパック(本来は別売りのフロッピードライブと携帯電話カードが60とともに付属)が十万程度で購入できますし、同じ価格帯で購入できるWindows CEのカラー版と比べても、Windows95が使えるメリットというのは大きいのではと思われます。そんなわけで、これからはおもにリブレットの上手な使い方について考えてみます。
通信環境の統一
インターネットにしろ、パソコン通信にしろ、設定からログの管理まで一括管理するのなら、やはりデータ移動が簡単なものにする方がいいでしょう。私は通信でのメインマシンにリブレットを使い(現在はサブ的な使いかたですが、荷物をまとめたいときはこれを持っていく)、ニフティはNiftermで、インターネットメールはPostPetを使っています。特にPostPetを出先で使うためには、小さくて軽い、リブレットの使用が非常に有利です。 |
データのやり取りが簡単
ここで紹介しているモバイル機器は、ほとんどの場合Windows95用のバックアップソフトが提供されています。また、デジタルカメラを使う場合にもファイルのやり取りが簡単に行えます。リブレットにはPCカードスロットの他、ザウルスやニュートンでのみサポートしている赤外線通信のASK方式までサポートされていて、またI/Oポートを取り付ければ、シリアルとパラレル接続が可能です。私はI/Oポートを付けた状態で移動していますが、そのおかげで、外出先でも全ての機器のバックアップをとることができます。
小さいながらも通常のパソコンと同じリブレットは、それゆえの弱点を持っています。まずノートパソコン特有の問題である電池の持ちの悪さの問題。また、ハードディスクがあるということで、移動中の衝撃に弱いという問題。リブレット特有の問題といえば、70からは改善されつつありますがキーボードの入力しにくさの問題もあります。画面の狭さというのもありますが、これはサイズとの兼ね合いもありますので、ここまで言っては酷かなと思いますが。
問題は、個人個人が何を目的に使うのかということだと思います。でも、言えることは「リブレットですべてやる」という考えはこの際捨ててしまってはどうかということです。データのやり取りが簡単なのですから、なにも常時動かしている必要はありません。それでなくても電池が持たないのですから、出先で使うのはいよいよというときに、しっかりと腰を落ちつけた状態で使いたいものです。移動中に文章を書きたいというのなら、モバイルギアと併用すればいいし、画像の編集をすぐにやりたいというのなら、デジカメの導入よりも、カラーザウルスと併用して、画像管理自体はカラーザウルスの中でやってしまうという手もあります。どちらにしても複数持つことによって、自然とバックアップが取れるわけですから、住所録など大切な情報を失ってしまう危険性からも回避できるというのも有利な点です。
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