これは私の本棚ではありません(^^;)。これだけ集めたいと思っているのですが、なかなか思うようにはいきません。先日出版されましたちくま文庫の『ルポライター事始』の巻末に労さんの著作リストがありますが、活字だけで把握しているのと、実際にどんな本なのか知っていると何かと便利なものです。ここではこうした本の画像を紹介していくと同時に、どうすれば絶版の多い労さんの著作を手に入れることができるのか、その方法をこの本棚の持ち主に話を聞きながら考えていきたいと思っています。また、皆さんの中で私はこうして入手したという体験談なども募集したいです。インターネットで検索するとわかるように、労さんの著作は結構いい値が付いています。お金がある方はそのまま出してもらってもいいのですが、足で稼いで格安で入手したときの思いは格別であるということも確かなのです。では、以下から労さんの著作の数々をご覧ください。
このページでは、労さんの新刊書を中心に紹介してきましたが、過去に書かれた本が沢山あり、その多くが再版されることは難しいということで、どうしても読みたいなら古書をあたるしかありません。これらの資料を提供してくれたのは、1991年以降そのほとんどを足を使って集めたSさん(仮名(^^;))で、彼のアドバイスを元にどうやったら手にはいるのかということを聞いてきました。わかりやすいように箇条書きにしましょう。
(1) 古書目録やインターネットで目的の本の相場を把握する。
(2) どんな本を書いているのか、確実に把握しておく。
(3) 年に何回か開催される古書市を狙う。
(4) 近くの古本屋だけでなく、旅先でも積極的に探す。
(5) 古本屋の棚の雰囲気から匂いをかぎ取る。
今回の目的は、どうやって相場より安く買うかということですから、相場より高値で買わずにすむように考えましょう。『竹中労』で検索した中では多くの古本屋さんのホームページが引っかかってくるはずです。著作リストをコピーするなどして、本の種類と値段を頭にたたき込みましょう。すべてはそこから始まります。で、古本屋さんで見つかればそれに越したことはないのですが、最近では東京の古本屋さんにも上記で紹介したような古いものはめったに出ないということです。というわけで、(3)の古書市狙いということになるわけです。各地のデパートで行われたりしていますが、できれば初日の開店と同時に飛び込みたいものです。徒労に終わることを恐れてはいけません。これは(4)にもつながってきますが、地道な活動の積み重ねでSさんはこれだけ集めたのですから、そうした努力が大切と言うことですね。
最後に(5)について書いておきます。最近は買い取りを中心に一律の料金設定で人気の出ている郊外型の古書店があります。私もたまに覗いてみるのですが、棚の並びに傾向があることがあります。ある特定の個人が大量に本を出した跡というのでしょうか、ある特定のジャンルの本がまとまっていた場合、労さんの著作が入っているかも知れないという期待が高まります。ただ、労さんの書く本のジャンルというのは非常に広くて、多くのジャンルに紛れ込んでいる可能性があります。音楽・芸能・映画というものの他に、革命運動に関わるものなどで、どういった人と関わり合いがあるのか、そうした人の書いた本の近くにもしかしたら労さんの本があるかも知れません。そこら辺のことは、著作の中に詳しいですし、集めたら集めただけのことはあるというわけです。まあ、入手しづらいとは言いながら、お宝鑑定に出てくるもののような事はないですし、私も徐々にではありますがSさんを見習いつつ集めていこうと思っています。というわけで、皆さんの体験談などありましたらぜひとも教えてくださいね。
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