ウィンドウズパソコンでのデータ同期というと『ブリーフケース』が思い出されます。また、マックでもシンクロソフトがありましたが、どうにもうまく同期することができず投げ出した記憶があります(^^;)。そんな中、ようやく使えそうな同期関係を作るものが出てきました。それが、ウィンドウズ2000の新機能『オフラインファイル』です。現在使っているノートはウィンドウズMeですが、どちらかがウィンドウズ2000なら利用可能なので、私の場合はデスクトップの方にウィンドウズ2000をインストールして使っています。では、具体的にどうすることで同期できるのか紹介していきましょう。
(1)オフラインファイルとは
『オフライン』というのは『つながっていない状態』のことです。つまりつながっていなくても使えるファイルというのがオフラインファイルなのです。私の場合は、デスクトップからネットワークでつなぐことにより、ノートのファイルのうちで重要なものをオフラインファイルとしてデスクトップでも使えるようにしてあります。ですから、デスクトップのファイルの中には仮想的なノートパソコン上のファイルが作られ、そのうちのオフラインファイルに指定したものはいつでもアクセスできる状態になっています。ただ、オフラインファイルが使えるパソコンでは、その分ハードディスクを占領するので、二台を比べて容量の大きいパソコンでオフラインファイルを利用する用地設定することをおすすめします。
(2)同期の実際
ネットワークにつながっている状態で、ウィンドウズ2000の導入してあるパソコンから別のドライブを開き、同期させたいファイルを右クリックし、『オフラインで使用する』にチェックを入れると同期の設定は完了します。メニューバーにある「ツール」→「同期」を選んでもいいし、ウィンドウズ2000の入っているパソコンをログオフするとその前にちゃんと同期を取ってくれます。同期を取ったファイルは、ふつうに更新してもいいのですが、注意しなければならないのは同じファイルを同時に更新しないこと。そうすると同期の際に競合についてのダイアログが出てくるので、どちらのファイルも保存するようにしましょう。
(3)実践的な使い方
ふつういろんな作業をし、書類を保存する際、利用されるのが「マイドキュメントファイル」です。とりあえずこれをオフラインファイル化しましょう。ただ、これだけでは二つのパソコンで作業をするのに少々不便ですから、デスクトップのパソコンにちょっとした工夫を凝らします。「マイドキュメントファイル」は、ショートカットがデスクトップ上に現れています。右クリックをしてプロパティを見てみるとC:\My
Documentsとなっているでしょう。これを変更し、デスクトップからでもオフラインファイル化したノートパソコン上のマイドキュメントを参照するようにリンク先を変更すると、まさにノートでもデスクトップでも同じファイルを開いて作業するようになります。ただ、ファイルサイズが大きいので同期を取るのに少々時間がかかりますが、自動的に同期が完了するのですから多少のことは大目に見てもいいのではないでしょうか。
(4)さらに同期のファイルを増やす
日常使うファイルで、日々バックアップが欲しいのは、実はメールソフトだったりします。私の使っているメールソフト『ShurikenPro』は起動時に読み込むフォルダを選択できるので、これもノートパソコン側のフォルダをオフライン化し、デスクトップでも同じ状況を見ることができるようにしました。基本的にメールチェックをするマシンを選ぶことがこういう同期作業の時は必要になりますが、現在はノートの方でメールチェックを行うように心がけています。
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