周辺機器を考える

 

 実のところ、この時点で本体が手に入る見込みは全くありませんでした。ただ、いろいろ調べていくにしたがって手に入りずらい部品もあるということで、将来本体を手に入れることを確信しつつ、周辺機器を揃えにかかりました。

 一応メーカーの方でも純正のケーブル類を用意しているものの、かなり割高な価格設定で、PC接続ケーブル(5500円)とUSB変換コード(4100円)を購入しただけで1万円弱もいってしまいます。そこで、あくまでも自己責任ということですが、市販のケーブル類を流用できないものかいろいろとトライしてみました。

 まず、PC接続ケーブルですが、主にデジカメ用に販売されているUSBAオス←→miniBオスケーブルが使えるとの情報がありました。このケーブルはデジカメや小型化したUSBハブ、カードリーダーにも最近は採用されているようです。私は後述のUSBハブに付いてきたケーブルで試してみましたが、母艦であるウィンドウズ2000を導入したノートパソコンと全く問題なく接続できました。ケーブル自体は長さにもよりますが、1000円以内で購入することができますので、だめでも流用がききますし、試してみる価値はあるでしょう。

形状の違い 次に、USB変換ケーブルですが、こちらの方はちょっと一般的ではありません。プラグの形状の違いは、コネクタの部分を見るとわかります。写真の左側がPC接続ケーブルを差すUSBミニBメスです。そして右側が問題のUSBミニAメスです。純正のものはUSBミニAオスという形状のケーブルを差すようになっており、反対側が普通のUSBAメスでいろんなUSB機器を使えるようになっています。

 USBミニAオスという形状が店頭にないのですから、普通に考えると4100円出して純正ケーブルを買うしかないんでしょうが、先人たちは実にいろんなことをためしているのです。PC接続に使っているのと同じUSBAオス←→miniBオスのminiBオスの部分をちょっと加工することで、あら不思議、はまらないはずのUSBミニAメスコネクタに実にうまくはまってくれるのです。

やすりがけ後 使用するものは金属加工用の金やすりですが、出っ張ってはまらない角の部分をゆっくり削っていきます。あまり思い切って削ると、端子そのものがつぶれてしまいますのでご注意を。写真で見てもらえればわかる通り、ちょっと滑らかに削って端子に収まるか試しながらやっていくのがいいでしょう。ただ、これだけだとUSB機器を接続できないので、USB変換アダプタを付ければ出来上がりです。アダプタが購入時380円、USB接続用に購入した長さ30cmのケーブルが980円で、しめて1400円で写真のようなしっかりしたUSB接続ケーブルを作ることができました。完成したUSB接続ケーブル

 このUSB接続ケーブルを使っていろいろ動かすことができるのですが、このままだと一つしかUSB機器を動かすことができません。ということで、用意したのが小型のUSBハブです。本体からの給電では心もとない場合もありますので、本体に依存するバスパワーだけではなく、ACアダプタから給電して動かすことのできる共用のものが何かと便利です。接続ケーブルがUSBAオス←→miniBオスになっていて、パソコン接続ケーブルと共用できるタイプを私は購入しました。最近コンビニにも置いてあるUSB経由で充電できるケーブルを一緒に携帯すれば、いざという時にはUSBハブを充電器代わりに使えるというのもなかなか便利なものです。ちなみにドライバの導入が必要ですが、メモリやハードディスク、キーボードやテンキー、マウスまでこのUSBで動かすことができます。メモリ関係はモバイルカスタムで提供されているドライバを使い、キーボードとマウスについては他のところの方が動作実積があります(こちらのサイトの説明通りやってみて下さい)。私も小型のマウスでシグマリオン3にマウスポインタを出現させ、動かしてみましたが、動きが悪くなったらコネクタを抜き差しすれば復活しますし、ハブを通せばテンキーとマウスを同時に使えるというのはまさしくノートパソコンと同じような使い勝手ですね。私の場合入力方法が特殊なためフルキーボードは使えませんが、十分な作業環境がある場合はキーボード・テンキー・マウスを同時に繋いでの作業も可能になるはずです。文字や数字の入力なら、ほとんどパソコンと同じような使い方ができるでしょう。他にもモデムドライバを入れてPHS電話機と直結するとか、ネット上ではさまざまな情報を仕入れることができますので、皆さんもいろいろ調べてみると面白いと思います。

 

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