その発売から

 

 私がウィンドウズCEのキーボード付きマシンを使うようになったのは、このサイズにもかかわらず、一般の人から見るとかなり特殊な入力方法である「親指シフト」入力をフリーソフトによって実現できるところにありました。発売された当初は同じウィンドウズCEでもバージョンが上がったものであるため、今までのマシンで動いていたソフトが動くのか不安がありましたが、とりあえず親指シフト入力には問題ないことがわかりました(日笠 健さん作の親指キュン使用)。その後、キーボードのサイズと配列が同じシグマリオン2を使うようになり、キーボードの小ささや配列の特殊さは問題にはならないことがわかりました。

 そうなると購入に障害はなさそうに感じるのですが、もう一つ個人的な事情で購入をためらわせることに。というのも、本来はメーカーもサポートしていないDDIPocketのAirH”を契約して使っていたからであります。発売当初はドコモ自体もつなぎ放題のインターネットを実現するサービスを打ち出していまして、おそらくAirH”は使えないのではと思われていました。

 そうした中、突然とんでもない事が起こります。とあるシグマリオン3を扱っているホームページで、今まで認識しなかったAirH”カードが見事に認識し、インターネットにもつながってしまうというソフト(3phs)が公開されたのでした。

 ただ、このソフトにはサポートもなく、このソフトを使って起きたトラブルには一切保証はありません。そういうことをちゃんとわかった上で導入する必要はあるものの、シグマリオン3を使うためにドコモの契約をわざわざしなくても、とりあえず使えるというのは私にとって購入のハードルはかなり低くなりました。その後もインターネットで情報を仕入れていくうち、どうしても動かしたいソフトであるエディター・メール環境「PocketWZ Editor」(以下PWZと略す)も3.0にバージョンアップすることによりシグマリオン3でも動作確認が取れ、2003年の12月に製品がビレッジセンターから発売になりました。こちらの方はバージョンアップをすぐに入手し、シグマリオン2の方で使ってみましたが、縦書きをサポートするなど、解像度が大きいシグマリオン3で使えば更に便利になるだろうと、実際に購入したとしてもそこそこ使える手ごたえを得たということになります。ただ、購入に踏み切るにはもう一つ問題がありました。

 

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