ノートパソコンでカーナビゲーションを実現したことは以前紹介しましたが、ノートパソコンというのは大きくて重いだけでなく、起動にも時間がかかります。それと比べてWindowsCEでの位置情報というのはメモリの関係から制約はあるものの、そこそこ使えるようになっています。それも、やはりJornadaが小さくて車のダッシュボードにぴったりと収まるサイズであるということも他のCE機に対して有利な点でしょう。ここでは簡単に、現在位置情報を知ることのできる機能の取り入れ方について紹介しましょう。(2000.6.6)
まず、GPSアンテナが必要になるのは言うまでもありませんが、現在安価にて入手でき、しかも消費電力の少ないものということになりますとアイ・オー・データ機器の『PCGPS』が消費電力も少ないのでお薦めでしょう。さらに、位置を表示するためにはインクリメントP株式会社の『MapFanV』に付属して来る『MapFan2000CE』をインストールする必要があります。ただ、それだけでは自分の位置を表示できません。インクリメントPのホームページに行くと、アンテナを認識するプラグインや、インターネットにつないで検索するプラグイン、PHS電話機の位置情報を使って自分の位置や周辺の検索を行うプラグインなどさまざまなプラグインが登録されています。今回はアンテナを使うだけですし、他の方法だと料金がかかってしまいますので(^^;)、アンテナを使うプラグインだけをダウンロードしてきました。ホームページには二種類のプラグインが登録されていますが、『NMEA汎用GPSプラグイン』の方をダウンロードするようにしましょう。後は必要に応じて、アイ・オー・データ機器のホームページから(リンクが張ってあります)アンテナのリセットユーティリティをダウンロードしておくと便利です。
まあ、細かいことは該当のホームページをご覧になればそちらのほうが詳しいと思います。ただ、CEマシン自体が非力なマシンなので、パソコンや専用機のカーナビのようにすぐに位置情報を表示することは難しいと思います。すぐに位置が地図上に出なくても、しばらく待ってみてください。また、さすがにCE用のプログラムでは今のところはカーナビやルート計算というような高度な技は使えません。基本的にパソコン上の地図から切り取った地図データの上に、現在の位置情報を表示するということだけです。まあ、全く知らない場所の市街地を切り取ってメモリに入れておいて、今自分がどこにいるのか確認するといった使い方が主になるでしょう。そうはいっても、ナビが必要になるのは実際そういう部分であるので、起動が早くてすぐに測定できる状態になるJornadaを使ってのナビは、結構面白いです。また、歩きながらのナビなんてことも可能ですから自分の方向間隔に不安がある方には役に立つのではないでしょうか。
一番最初の写真のように、ダッシュボードに固定する方法として、ズボンのすそを留めるゴムの付いたすそ止めを利用しています。ものすごい勢いで急ブレーキをかけた時などはこれでもまずいでしょうが、安全運転をしているなら、たいがいこのくらいの補強で転がってしまうことはないと思います。また、私の車の場合、この位置にエアコンの排出口があるので、夏の暑い時にもエアコンを入れさえすれば本体は熱を帯びることはありません。ただ、問題は直射日光に弱いということです。そこでこの写真のように、ありあわせの材料で恐縮ですが、段ボールを使って画面の囲いを作りました。見てくれが悪いのが玉に瑕なのですが(^^;)、これで結構安定して画面を見ることができるようになりました。ただ、電池での運用ということになるとすぐにサスペンドしてしまうので、先日購入したDC/ACインバーター(車の電源から家庭用コンセントが使えるようにする機械)を使って、AC電源使用時はサスペンドしない設定にすることで、測定が途中で泊まってしまうことを防いでいます。必要があれば、すぐに外に持ち出して現在位置を確認することもできますし、こういう使い方をメインにするためにJornadaを購入することを検討する人も出て来るかもしれませんね。それくらい使っているとはまりますから(^^;)。
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