大通りの屋台のようなスペースがたくさんあるイベントで昼食というパターンもあったのですが、それだと数多くあるものからそうそう食べられるものではなかったので、ここはちゃんとした店でジンギスカンを食べようとぐるぐる回っていたところ、さすがにお昼に店を開けているところというのはすすきの近辺ではほとんどありません。それでも何とか開いている店を見付けて飛び込みましたが、そこには私と同じほとんど観光客ばかりが入ってくるような店でした。そもそも、昔はジンギスカンと言えば最初からたれに漬けてあるものを焼くというのが先輩の思っているものだったらしく、肉そのものを野菜と一緒に焼き、たれを付けて食するという形のものはあまり食べたことがないとのこと。それでもほとんど肉に臭みはなく、野菜もお代わりができて一人前700円程度と、かなり満足できたことは確かです。ご飯を頼もうかと思ったのですが、野菜を食べていたらお腹がふくれてきたので、それ以上は頼みませんでした。それくらいボリュームがありましたから。その後、腹ごなしの意味と、先輩と共通の趣味であるジャズを楽しむため、札幌市内のジャズ喫茶でしばらく時間を過ごすことに。写真を写してこなかったのは残念ですが、今回お邪魔した「ジャマイカ」は札幌では老舗で、ただ、以前の店から引っ越したこともあるのかも知れませんが、それほど怪しい雰囲気もない落ち着いた感じの店という感じでしたね。コーヒーを飲みながら、しっかりとしたオーディオセットからジャズを聴くというのは格別なものです。私たちの後に入ってきた男性は、キープしてあったボトルをちびりちびりやりながら、悠然とジャズを楽しんでおりました。土曜日とはいえ、こうした時間をやりくりし、しかも自宅では決して味わえないジャズに囲まれた雰囲気の中、そうしたことが日常になっているというのは羨ましい限りです。
そうして過ごしてきて、実のところまだお土産というものを全く考えていないことに気付いてしまったのでした。札幌中心部から琴似へ行く途中に中央市場があるということで、そこで少々お土産を物色することに。生の物はなかなか持っていけないので、基本的には昆布を考えていたのですが、市場の一角の中でその店だけしつこく話し掛けないことをポリシーにしているという佐藤水産というお店で、おすすめという日高昆布を買ってみました。100グラムの昆布3つで1,050円(税込み)というセットは新千歳空港内でも売っていますので、変なお菓子を買っていくよりもよっぽど喜ばれること受け合いです。次に、琴似駅近くの普通のスーパーに立ち寄り、そこでもう一つの名物である生ラーメンを買っていくことに。おみやげのラーメンというのは空港でも買うことができますが、スーパーで売っているものはメンマやチャーシューが付いていない代わりに、2食で700円くらいと格安なのが特徴です。札幌の有名店である「純連」の味噌ラーメンを2パック購入し(ちなみに、正油もあります)、ついでに北海道にしかないという東洋水産のカップ焼きそばをおまけとして買いました。
そうして一度先輩宅に戻ったところ、だいたい午後4時くらいになっていまして、ライブの前に、とりあえずツアーで押さえてあるホテルの方まで送っていただきました。ホテルはプリンスホテルタワーで、ちょっと札幌中心からは外れてしまっているため、車での送迎は実に有難かったです。チェックインして荷物を置いて、すぐにまた、元々の目的であったライブへと向かうことにします。果たして平原綾香のライブにいい年をした男どもが出掛けていいのだろうかと思いつつ会場へ来たところ、やはり抽選で当たった人が来ているせいか、実にいろんな年代の人たちがいたのですね。さすが伊藤園の行っているライブとういことで、ペットボトルに入ったお茶が飲み放題とのこと。席に案内されるとそこにはおみやげらしき紙袋があって、そこにもどうやらペットボトルのセットが入っているようです。個人的にはヒットした曲であるとかテレビの主題歌に使われているくらいしか彼女の歌は知らなかったのですが、PAのせいか声が伸びが客席まで聞こえてこないような感じがしたのが残念でしたが、かなりバックの音も厚くて、多くの人は楽しめたのではないかと思います。でも折角学校でジャズサックス(アルトサックス)を習っているのなら、これからはそういうものを紹介してくれても良かったような気がしましたが。ちなみに後で調べたところ、彼女の通っている洗足学園音楽大学のジャズコースでサックスの指導をされている方々は、佐藤達哉氏・多田誠司氏・ボブ・ザング氏・中村誠一氏というそうそうたる顔ぶれ。ある意味、家庭環境からジャズミュージシャンに囲まれた稀有な歌い手さんであるだけに、今後のジャズミュージシャンとの共演など期待したいところです。
帰りには、またペットボトルのお茶を配っていまして、それをもらって会場を後にしました。ホテルまで送ってもらって、明日はまたお付き合いいただけるとのことで、お礼を言って別れました。
はっきり言って前日からほとんど寝ないであちこち飛び回っていたので、これから夕食を外に食べに行くという気力がなかったので、近くのコンビニで軽食を買って済ませ、このホテルご自慢の露天(?)風呂へ行くことに。ただ、シティホテルの中にある大浴場なのですが、宿泊とは別料金がかかります。入湯税150円に入浴料300円で450円とのこと。しかし、夜に一回入ると翌日の朝風呂には改めて料金を請求されることはありません。大浴場といっても、中は6つぐらいのカランと内風呂・露天風呂があるだけで、露天風呂というのは吹き抜けのところにあって上から星が見られるくらいの露天でしかありません。泉質はナトリウム泉で、冬の寒い時でも湯冷めしにくいという特徴があります。当日は宿泊者が少なかったのか、それとも多数宿泊しているようだった台湾からの観光客が日本の大浴場という風習になじまなかったのか、そんなに混んでもいませんでした。やはり狭いユニットバスに入るより手足を伸ばしてゆっくり入れる大浴場があるホテルというのはやはりポイントが高いですねえ。その他にこちらのホテルを選ぶ決め手となったのは、全室光インターネットが完備されているということです。しばらくメールチェックや日記の更新をしたりして、その日はとっとと寝てしまいました(^^)。
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