アケタさんと林栄一さんの組み合わせということでは、個人的な話なのですがとっても象徴的な話があります。1986年のことです。なんで正確な年まで明らかにするかというと、当時デビューしてたポップス・グループに『1986オメガドライブ』というのがありました。全く知らない人のために書いておきますが、このグループ、元は杉山清貴&オメガドライブといったのですが、肝心のリードボーカルの杉山さんがソロデビューしてしまいました(^^;)。で、残ったメンバーがブラジル人(だったかな(^^;))のボーカリストを連れてきてこのようなバンドを再結成したというわけ。これがアケタさん林さんと何の関係があるのかということですが、私的には実に関係あるのですよ(^^;)。 1.沢内甚句(岩手県民謡) 明田川荘之(ピアノ、オカリナ、シンセサイザー) 1996年11月19日 西荻・アケタの店ライブ
この年、うちの大学の学園祭でコンサートに招聘したのが『1986オメガドライブ』だったのです。しかし以上のような結成の経緯のあるバンドですから実際にヒット曲が出て、観客を呼び込めるのかどうか、全くの未知数でした。それがあれよあれよという間にヒット曲が出て、チケットが売れまくり、大幅な黒字を計上するということになってしまいました。学園祭の方としては万々歳のはずですが、それが無条件に喜べることでもないのです。利益が上がるとその利益を誰が受け取るかという問題になってしまうため、来年にも繰り越さないで新しいイベントなどをやって予算を使い切る必要に迫られたのです。そういう経緯で、昨年『どくとる梅津バンド』を呼んで大好評だった私のところにジャズのコンサートを企画してくれないかという話が来たのでした。
いきなりの話に戸惑ったものの、金の心配をせずにもう一度ジャズのコンサートを開けるのですからすぐ承知し、1週間で人選からチケット・チラシ・PAの手配などをすることになりました。当時すぐ連絡を付けられるということですとアケタさんしかいなかったので、ではアケタさんともう一人誰を呼ぶかという話になりました。その時ひらめいたのが以前山下洋輔さんのバンドでの演奏が印象に残っていた林さんというわけでした。個人的なお話につき合っていただいてどうもすみません。図らずもその時の人選が決して間違っていなかったということがこのCDと、後で紹介するパート2で証明された形になりました。音自体に付きましてはパート2のところででも紹介するようにしましょう。長くなってしまいましたし(^^;)。
2.カリファ(明田川荘之)
3.エブリシング・ハプンズ・トゥ・ミー(マッド・デニス)
林栄一(アルト・サックス)
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