ジャズと一口に言ってもいろいろあるもので、ダンスミュージックやポピュラー、特にスタンダードナンバーを愛好する人の中には、フリージャズを理解しない人がいます。美しい旋律から比べると、何を訳の分からないことをやって、せっかくのいい舞台を滅茶苦茶にするのかなどとおっしゃる方も中にはいます。そんな人にこのCDを聴かせたらどんな風に思うでしょうか。最初の二曲は全くのフリーミュージック。でも、これらの曲の後にノンストップで繰り広げられる加藤さんのソロは、まさに芸術品といってもいいほど素晴らしい出来だと思うのですよ。演奏者の中には、フリーもスタンダードも渾然一体として渦巻いているのでしょうね。ですから、最初の激しい音のせめぎ合いがあればこそ、後半の二曲が生きてくるのです。ちなみにジャケットの絵も加藤さんの作とのこと。ライナーの文章はここではお伝えできませんが、演奏同様にぶっ飛んでいるんですよ。 1.渦 1(加藤・金井・馬場) 加藤崇之(g) 1991年10月12日
2.渦 2(加藤・金井・馬場)
3.ステラ・バイ・スターライト(Young Washington)
4.ラウンド・アバウト・ミッドナイト(T.Monk)
5.渦 3(馬場)
1,2 エレクトリックギター 3,4 オベーションガットギターソロ
金井英人(b)
馬場たかもち(ds)
移転前の東京新宿・ピットインにてのライブ録音
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