タイトルは「私の夜」の意。エリック・ドルフィーを意識したとライナーにありますが、静かな夜の雰囲気を聞いているこちらも感じることができます。前半は裏ジャケット写真のような地平線が見える場所で作られた音楽のよう。しかし、中に突然日本民謡をアレンジしたものが入っていて驚かされます。調べたところ、榎本氏の父親は尺八の名手だそうで、ここでの尺八の音色は父親譲りの榎本氏本人の演奏です。私など音楽における幅の広さを感じるわけでありますが、榎本氏は誠に日本的なアケタ・オーケストラでの活動が長いのも、こういうところに原因があるのかも知れませんね。カルテットとしてのジャズのアルバムとは別に、いつか榎本氏の日本的な演奏を集めたものも聴いてみたい気もします。 1.セレゲンティ(S.ENOMOTO) 榎本秀一(ts、ss、fl、尺八、etc.) 1990年10月18日
サイドではギターの加藤崇之氏のオリジナルが一曲入っていますが、実はこの曲、これから後二回、別のグループの出したアケタズ・ディスクの中に入っています。興味のある方は探してみてくださいね(^^)。
2.JUMP MONK JUMP(T.KATO)
3.マラム・サヤ(S.ENOMOTO)
4.ロド(S.ENOMOTO)
5.津軽山唄
6.STAFF60のテーマ(S.ENOMOTO)
7.SUNSHINE’88(S.ENOMOTO)
8.VIRGO(W.SHORTER)
加藤崇之(g)
是安則克(b)
楠本卓司(ds)
シューミー(vo)
スタジオ録音
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