フリージャズというものは、真剣勝負の剣術の試合に近いのではないかと、私などは思います。メロディラインが好きで音楽を聴いている人にとっては、単に退屈に映るかも知れません。しかし、別に素人がでたらめにやっているわけではないのです。何もない音の空間に、自分の音を埋めていく作業とでもいえばいいのでしょうか。絵で言うとまさにこのジャケットのような感じなのですかね。聴く方はといえば、なるべく聞き漏らさないように音を追いかけます。だから、こういう音楽はリラックスするために聴くものではないのですが、私も嫌いじゃないんでたまには聴きたくなるんですね。本来はこういう演奏こそライブで聴くべきなのでしょう。題名は一応付いているものの、これらは全く聴いている方の都合で、演奏している方には意味のないことなのかも知れません。はっきり言って、今CDを買いに行っても、この種の音楽はほとんど見つけることができないでしょうが、このCD自体も自主制作ということで、現在も入手が難しいのではと思います。まあ、都内のライブハウスでやっているのを聴きに行くしかないのでしょうが、興味のある方はライブハウスをチェックしてみてはいかがでしょうか。 1.To The Promenade 斉藤徹(左bass) 1988年12月
2.彩天1
3.A Second
4.10.27
5.彩天2
6.Music Gallery
7.Pizzicatissimo
8.124
9.Okinawa Mama
10. To The Sea
11. Invitation
バール・フィリップス(右bass) 8除く
豊住芳三郎(perc) 2.3.4.5.6.9.10
栗林秀明(17弦箏) 2.5.8.9.10
湯河原・「空中散歩館」での録音
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