記事一覧

不安定な政権下では

 昨日の鳩山首相の一件とは逆に、小沢一郎氏の検察審査会は「起訴相当」との判断を出しました。件の市民団体の方々は喜んでおられるでしょうが、昨日の鳩山首相のときといい、すごいタイミングで審査をするのですね。さまざまな反応の中で、民主党の名前が出ない議員の方が、普天間問題での迷走などが続いている状況の中での検察審査会が「起訴相当」との結論を出したことについて、「鳩山政権にとって最悪のタイミングでの議決で、致命傷だ」と危機感をあらわにしているとのこと。当然、これからゴールデンウィーク明けにかけて、鳩山・小沢両氏へのバッシングはますます強くなり、さらに普天間の問題がうまくいかなければ内閣総辞職だなどとプレッシャーをかけられ、参議院選挙を前に民主党は空中分解してしまうのではないかと思えるほどの流れになっています。続きを読む

改めて市民団体とは何者か

 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金事件で、東京第4検察審査会が、市民団体から政治資金規正法違反(虚偽記載など)罪で告発され、 嫌疑不十分で不起訴処分となった鳩山氏について、不起訴相当と議決されたニュースが本日のニュースのトップになっていました。与党野党からさまざまな声が出ているのを報道していましたが、私としてはどうしても納得できないことがあります。続きを読む

事故を起こしにくい車がある?

 今日は朝からいやなものを見てしまいました。近所の銀行の前を通ったら、恐らくアクセルとブレーキを踏み間違えたのでしょう。フェンスに激突し、となりのビニールハウスまで突き抜けてしまった車があったのですが、たまたまというかフェンスのところには「前向き駐車にご協力下さい」の看板が。ちなみに、その車は前から突っ込んでいましたので前向き駐車しようと駐車場に入ったようなのですが、後ろ向き駐車だったらどうだったろうかと考えてしまいました。続きを読む

井上ひさし氏の訃報に触れて

 井上ひさしさんの訃報が朝から入ってきました。寝床の脇においておいた携帯電話のスクロールするニュース速報で初めて知ったのですが、時々刻々と流れるニュースの一つに過ぎないとはいえ、しみじみと感じ入るものがあります。

 テレビ人形劇の脚本や、バラエティ番組の構成をされていたとはいえ、私がはじめて氏の名前を認識したのは「ブンとフン」あたりからでしょうか。小さい頃は漫画ばかりだったのが、星新一さんとともに活字による物語の世界へと導いてくれた方の一人でありました。小説や戯曲も好きでしたが、独特の語り口によるエッセイの面白さというのは、文章によるエンターテインメントだといっても過言ではありませんでした。最初に読んだエッセイは、後年批判の対象にもなった家庭内暴力の事まで面白おかしく書いてしまった「家庭口論」「続・家庭口論」です。続きを読む

高速道路無料化とテレビ報道

 総選挙も終わり、ある程度予想されたように自民・公明の凋落は誰の目にも明らかになりました。私は期日前投票を済ませ、選挙当日は出掛けていたので現場の盛り上がりを実感することはできませんでしたが、これからどうなるのかじっくりと見守ろうと思っています。続きを読む

最高裁判所裁判官国民審査へ行こう!

 ここを読まれている方の中には、今月末に行なわれる選挙自体に興味がないという方もおられるかも知れません。どの党が政権を取っても日本は変わらず、むしろ急激に二大政党制になることで、少数意見の反映されない住みにくい社会になることを見越して社会自体に絶望されている方もいるかも知れませんし。

 国政選挙の前に、ブログや日記で必ず書くことがあるのですが、特に今回の選挙では棄権をしないで欲しいと思っています。それはなぜかというと、最高裁判所裁判官国民審査があるからです。続きを読む

嘘は許される?

 いわゆる電話による自動選挙調査なるものが自宅にかかってきました。選挙自体に行くか行かないかから始まって、前回の選挙では投票したか、私のいる選挙区の候補のうち、誰に投票するかだとか、支持している政党はどこかだとか、音声案内の後ボタンで選ぶようになっているものです。以前にもこうした手法を批判したことがありましたが、実はこうした世論調査はかなり正確に有権者の動向を示してしまうのですね。それは、律儀に解答する人たちはほとんどふざけないで正直に答えることを調査する人たちは理解しているからなのです。続きを読む

遅ればせながら平岡正明氏の訃報を聞いて

 恥ずかしながら、平岡正明氏の訃報を、昨日になって知りました。訃報欄はチェックしているつもりでも、肝心なところで漏れがあるようでそれが悲しくもあります。それにしても、7月の初めに知り合いと話しているうち、太田龍氏が亡くなったという話になって、となるといわゆる「三馬鹿トリオ」の中で御存命なのは平岡氏だけだねなんて話をした直後の事だったので(お亡くなりになったのが7月9日とのこと)、本当にびっくりしています。明日、ジャズの山下洋輔トリオの記念コンサートがあり、多くの同窓が集まるという話だったので、そこで平岡氏の姿が見られるのではと思っていたのですが。御本人が一番、ステージに立てない事を残念がっておられるのではないでしょうか。続きを読む

マスクの恨みは恐ろしい

 漫画家の水木しげるさんの手による、太平洋戦争を描いた一連のシリーズ物があります。たまたまそれらの作品がまとまった本を手に入れ読んでいたのですが、戦争という極限状態の中、一兵卒はどんな扱いを受けたのかを知り、戦後60年経った今においてもその構造はほとんど変わっていない事を思い知らされたのでありました。

 「硫黄島の白い旗」という作品の中で、分隊長の軍曹が3日間飲まず食わずで戦って限界を悟り、連隊本部に食糧を回してほしいと頼みに行くシーンがあります。本部周辺には食糧が積まれているにも関わらず、その食糧は幹部のものだとして上官は決して部隊長に食糧を分けてやらないのですね。果たしてこうした事が戦場であったのかどうかという問題はありますが、水木さん本人が戦地を転々としてきていて、その体験を踏まえて描かれている事から、少なからずそうした事があったのではないかと想像します。そうした事と、今インフルエンザ対策の必需品であるマスクの供給について、どうにもこうにも同じようないやな感じを感じてならないのです。続きを読む

我が家のインフルエンザ対策 その1

 国内で新型インフルエンザの患者が出てきて、流石に対岸の火事とばかりも言っておれなくなりました。今のところ、かかった人の症状が軽いのが救いではありますが、パニックに陥ることなく対策を考えておくべきではないかと思います。あくまで過剰にならずにいろいろ考えてみましょう。続きを読む