記事一覧

消滅してほしくない「モノ」の話

 日本の企業が作り出してきた「モノ」というのは、それぞれに味わいが深いものです。昨今の急激な不況により、小さなメーカーの経営が圧迫され、その味わい深い商品が徐々に消えかかっているような気がします。今回は「電気カミソリ」について掘り下げてみることにします。続きを読む

今の「朝日」は「アカヒ」ではない

 インターネットで発信している人の中に、朝日新聞のことを常に左翼的と捕らえる人がいるようで、読まないで批判することの愚かしさを感じる今日このごろなのですが、7月16日の夕刊一面のシリーズ「ニッポン人・脈・記」(加藤明氏の署名あり)について、思うところがあるので書いていこうと思います。続きを読む

集中豪雨被害の今後について

 こちら静岡ではいきなりの豪雨になったかと思ったら青空がというようなめまぐるしく変わりすぎる変な天気でしたが、それだけ予測できないほどの天候の急変によって深刻な状況を受けているところも多くあるようです。テレビの画面を食い入るように見つめていましたが、浸水や崖崩れなどで被災された方にお見舞い申し上げます。特に今回は、防府市のように、昨年同じように罹災された場所でも続けて被害を受けた場所もあったようですね。まだ大雨による危険が去ったわけではありませんので、十分にお気を付け下さい。続きを読む

小さな政府で大丈夫?

 日本の政治に対する私の期待というのは、鳩山首相が辞職し、後の引き継いだ菅首相がさまざまな重要法案を審議しないまま選挙戦に突入した時点で吹き飛んでいますから今回の結果について何も言うことはありません。これから衆参議会のねじれによって、またどうでもいい内紛で重要な法案が審議されない状況が出てくると思いますが、私たちはそういったことを見越して生活を防衛する必要が出てくると思います。自民・民主に加えてみんなの党の発言力が出てくることが予想されますが、みんなの党の意見を受け入れる形で政治が流れていったらどうなってしまうのか、とりあえず考えてみました。続きを読む

今月~来月で日本の未来が決まる?

 今、世間は来月の参議院選挙に向けて展望をいろいろしているようですが、個人的にはどうなっても今後の流れはそう変わらないような気がします。それよりもむしろ注目されるのは、果たして国会を延長して郵政民営化改正法案を成立させられるかということに尽きると思います。続きを読む

普天間問題は終了するかも

 まさに、覆水盆に返らずといった感じであります。鳩山首相の辞任は小沢幹事長とセットで計画されていたものだったようです。来月の参議院選挙に向けての動きであり、これからマスコミはどういった形で鳩山・小沢両氏を糾弾していくのか興味がありますが、今回のことで一番厳しい立場に立たされるのは沖縄で基地移転反対運動をしておられる方々ではないかと思います。続きを読む

テロに海兵隊は役に立つのか

 今、世界はどうなっているのか。それを報道しないで国内問題をさも重大なことのように報道する日本のマスコミには呆れるばかりです。北朝鮮がとったと思われる韓国への行動について論じる中で沖縄に米軍基地が必要だという流れを作り出したいのでしょうが、今の世界で問題になるのは国家間の争い以上にテロリストとの戦いであるということは論を待たないでしょう。イスラエル軍がガザ地区に入ろうとする救援物資を積んだ船に公海上にもかかわらず攻撃を加え、今後もガザ地区に近づくなら再度攻撃すると発表したようですが、これはまさしく北朝鮮以上の国家的臨戦状態と言わねばなりません。北朝鮮の事を非難するのなら、日本のマスコミはイスラエルに対しても同じように非難すべきですし、ニュースでも詳しく伝えるべきでしょう。続きを読む

アメリカ追従のみが道なのか

 昨日の話題は、何といっても普天間基地の一件とiPadでした。電子書籍リーダーやゲーム機としてビジネスチャンスだととらえるニュースが多かったiPadですが、これ自身で文字の入力はなかなかたいへんで、長文のブログを更新するには使いにくそうです。値段も5万前後とネットブックに対しての割安感がなく、今どうしても欲しくなければもう少し安くなるまで待つか、他社から出るであろうiPadキラーの同じようなタブレット端末を見てからでも遅くはないと思います。電子書籍でというならば、私はむしろNintendo DSiあたりに大容量のフラッシュメモリを内蔵させたほうが扱いやすいしいいと思うのですが、任天堂にはいまいちそうした方面に進出する意思がないようですね。ハード的な変更がたとえなくても、パソコンと連携できる電子手帳ソフトや、SDカードに入れたテキストデータを縦書きで読めるようなリーダーを出すだけでもパソコンを補助する電子ブックリーダーやPDAとして必要十分なハードとなるのに、本当に勿体無いと思います。元々アップルは好きなメーカーなのですが、今のような全て右へ倣えというような報道には少々うんざりしているところです。続きを読む

改めて民意とは何かを問う

 先日も新聞記事の見出しについて意見したばかりなのですが、今回の事例は下手をすると政局に影響を与えかねないものであるから困ってしまいます。例によって民主党批判が激しいと言われている産経新聞の記事です。見出しは、

「「夢が…」宝くじ販売停止判定でファン悲しむ」

 というものですが、これだけ読むと仕分け作業で宝くじそのものが販売停止という流れになっているかのように思えます。しかし、実際のところはそうではありません。仕分け人が問題にしているのは、宝くじの売り上げの中で当選金以外の部分における不透明な支出および人件費の問題で、現状のような無駄遣いを続けていくならば宝くじ発売自体を販売停止するここともありうるということです。そうならないようにきちんと削るところは削ってくださいと言っているだけなのに、このように報道するとは。そうした印象操作を可能にしているのが、インタビューを取った「宝くじファン」という方々の声なのです。続きを読む

地元民の郷土意識は?

 今年の初めに、現在全面リニューアル整備されている登呂遺跡構内で、かなり大規模な復元住居の損傷事件があったのですが、本日のニュースでようやくその犯人がつかまったとのこと。補導されたのが中学生ということで、子供の遊び程度のことでと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、産経新聞のニュースソースによると、作られたばかりの竪穴式住居ののかやぶき屋根に上り、かや材約500本を引き抜いたり、屋根を支える木材約35本を折るなどして壊した疑いがあるそうです。かやぶき屋根というと、旧家の大掛かりなものを想像する方もいるかも知れません。合掌造りのかやぶき屋根の葺き替えは、材料の確保や職人さんを集めるのにもなかなか大変で、一回葺き替えると数千万という話もあるものです。今回の被害額も数千万まではいかなくても、数百万くらいはかかっているかも知れません。

 ただし、今回の事件は金銭面のことだけでなく、現在リニューアル中の登呂遺跡について、その文化的価値を全く理解していない地元民がいるということに情けなさを感じます。犯人の中学生が通っている学校では登呂遺跡についてどの程度教えていたのか、そういうところも気になったりします。続きを読む