記事一覧

サンデーモーニング

 テレビで伝える内容について、どうしても時間という制約があることで何を主に伝えるか伝えないかということが重要になってきます。ニュース自体の選択もありますし、一つのニュースの中であえて重要な事を伝えず、隠蔽することで印象操作をするところが本日のサンデーモーニングで顕著に出たような気がしましたのでここで書かせていただきたいと思います。それはコメンテーターの発言ではなく全てVTRで作られた「風をよむ」というコーナーです。続きを読む

スーパーモーニング

 イソップ寓話に「アリとキリギリス」という話があります。冬に備えてせっせと働きながら食料を貯蔵することで食べ物のない冬に備えたアリと、夏の間に食料の調達を怠ったために冬にひどい目にあったキリギリスの対比が人間社会を風刺しているといえばご納得していただけるのではないでしょうか。しかし、本日の当番組の中でテレビ朝日の玉川記者が強烈に貯蓄税(番組内で例示されていたのは、年間の平均貯蓄額が1千万以上について2%)を薦めているのを見て、複雑な心境になった次第です。貯蓄税の話をしていたのは、クレディスイス証券の白川氏でした。白川氏にとっては、自社の利益のためにはできるだけ使われないお金が世間に出回った方がいいわけです。ある意味では利害関係者の口から出た意見を肯定することにもなるわけで、イソップ寓話のアリのように、爪に灯をともすようにして老後の資金として貯めた事実を真っ向から否定しているようで、その番組の進め方に違和感を感じてしまったのでした。続きを読む

テレビは何を伝えているのか

 サッカーのワールドカップは準決勝と決勝・三位決定戦を残すのみとなりましたが、準々決勝のうちブラジル対オランダを日韓合同チームの審判団が担当するとは思いませんでした。ジャッジの内容が厳格すぎるのではという意見もあったようですが、ブラジル・オランダの選手たちの、明らかにファウルをしているにも関わらずものすごい形相で主審に食って掛かる様子を見るにつけ、まだまだ日本というのはサッカー後進国として位置づけられているのではないかと感じてしまいました。ただ、唯一のレッドカードの判定は妥当なものでしたし、ボールに関係ないところでの小競り合いや、わざと倒れるような行為にもしっかりと目を光らせている事は選手には意識されていたはずです。試合終盤、プレーが止まり残り時間を気にするブラジルの選手に、大げさなジェスチャーで時計は止まっていることを示した仕草が特に印象に残っています。今大会の中で次の機会はあるのかはわかりませんが、東アジアのサッカーはチームとともに審判団も世界に大きな印象を与えた事は確かでしょう。これまでのドイツの戦力は圧倒的な感じがしますが、どうせなら今まで優勝のないオランダとスペインに一層の奮闘を期待したいですね。続きを読む

サッカーワールドカップ 日本対オランダ

 今日の話題はほとんどワールドカップサッカーの日本対オランダ戦という感じでしたね。今日はちょっとお茶を買いに山奥の産地へ行っていたのですが、そこでお茶をいただいた時に担当されていたおばさんからも今日の試合の話題を振られる始末(^^;)。私自身それほどサッカーをよく知っているわけではないのですが、根拠もなく勝てるとはもちろん思っていませんでした。続きを読む

ゲゲゲの女房

 言うまでもなく漫画家の水木しげる氏の物語で、本日は東京オリンピック前の東京を舞台にしてその貧乏神に取り付かれたような生活を描いていました。電気を止められるほどの貧乏だったということですが、ここのところの水木家の生活ぶりは、貧乏の本質をあぶりだしているようで興味深いです。貧乏になればなるほどいろんなところから搾り取られるというのは、社会が悪いのか本人が悪いのか。役所はこうした貧乏人の力に全くなってくれないのは昔も今も確かで、まだこの頃は消費税がないのが救いだったでしょう。もしこれから消費税が上がって、このドラマのような生活に窮する人たちがいたとしたら、とてもじゃないですが生活が成り立つとは思えません。消費税は平等な税制という話もありますが、同じ物から同じ税率で取るということは、生活費が少なければ少ないほど家計を圧迫する割合が増えていくわけで、税金の無駄遣いがこれからも続くのだとしたら、それこそ生活困窮者が爪に火をともすように使われた中で配分された税金がみすみす無駄になる現実もでてくるかも知れません。消費税増税が生活への負担とならない高所得者層はそういうことは考えないかも知れませんが、これからの日本の最悪のシナリオを考えると、ドラマの中の水木家よりもさらにひどい状況が多くの家庭に現れる可能性もあるのです。続きを読む

ザ・スクープスペシャル 追跡…三陸ミステリー!鳥越俊太郎と長野智子が迫る岩手少女殺害事件の真相とは?断崖絶壁から消えた容疑者。指名手配の男は本当に犯人なのか?

 まずはこのタイトルに注目してください。このタイトルは、Yahoo!が提供するテレビ番組表にあった番組の副題です。これを見るだけでは、この一件のみを特集するようにしか思えず、東京以外の視聴者の方々はビートたけしや田原総一朗など、豪華な出演メンバーにつられて、「たかじんのそこまで言って委員会」の方を見てしまったのかも知れません。しかし、今回この文章を書くのは、もう一つの特集「取材直前の逮捕劇~「検察史上類を見ない犯罪」の真相~」に関してのことです。どちらにしても番組内容についてはネットで動画が閲覧できるようになると思いますので、番組ホームページからこの件の概略について紹介しておきます。

(引用ここから)
今から8年前の4月22日、三井は現職幹部として実名顔出しで、
鳥越俊太郎に「検察の裏金問題」を内部告発しようとしていた。
さらに、GW明け、朝日新聞が大々的に報じ、民主党が衆議院法務委員会で追及、
三井も自ら参考人招致に応じて裏金作りを証言するという青写真であった。
しかし、鳥越のインタビュー3時間前のまさかの逮捕劇。
容疑は、マンションを購入した際、ウソの転入届けを提出したなどの「微罪」であった。
ところが、検察側の巧みな情報リークで「稀代の悪徳検事」のレッテルを貼られていく。
三井は裏金問題を封印するための「口封じ逮捕」だとして、法廷でも闘い続けるが、
ついに一昨年、懲役1年8月の実刑が確定し収監されてしまう。
あの取材ドタキャンから8年。鳥越は「忘れ物を取りに行く」ために、
あの日と同じ4月22日、同じホテルで三井と待ち合わせた…
(引用ここまで)続きを読む

政治と金について説明しない人たち

 世の中に印象操作という言葉があります。本日午後9時NHKのニュースの一番初めに放送した映像は、レジャーランドにおけるジェットコースターが急降下するものの次にバンジージャンプで飛び降りるというものでした。これは何かと思ったら民主党鳩山内閣支持率が、NHK独自の数字で20パーセントそこそこになったことのイメージ映像だったのでした。
 こうした電話による世論調査の信憑性については、いきなり電話がかかってきて何の謝礼もないのに律儀に回答を寄せる方々のサンプルを集めているということから、批判的にマスコミの報道を見ている人ではなく、人の話や連日繰り返される報道の論調に影響を受けやすい実に率直な方々の動向をよく示していると言えます。加えて言えば、そうした人たちはほぼ例外なく選挙の日にはきっちりと投票所に足を運ぶため、7月の参議院選挙における動向についてもこうした世論調査の数字は信ずるに足る部分もあります。裏を返すと、マスコミの報道如何によって簡単に報道されるような世論は形成されるということでもあるわけです。続きを読む

地デジカの裏側

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 唐突ですが、本日ふと目に付いたものをカメラに収めてみました。こちらは朝から雨が降ったものの午後からすごい勢いで晴れ上がりまして、着ぐるみを着て街頭に立ったいた人はかなりの重労働だったでしょう。静岡に現れた「地デジカ」(本物)はあまりの暑さに耐えかねて、アンテナを外してテントの中で休もうとしていたのでした(^^;)。続きを読む

ワイド!スクランブル

 今回紹介した番組だけではなく、今のテレビも新聞も「高速道路 実質値上げ」という見出しで今年の6月からの高速道路料金について報道しています。こういう簡単な決め付けというのは大がかりな印象操作のようでかなり気持ちの悪いものがあります。続きを読む

クローズアップ現代「買わない消費者 急増中!?」

 ここで言う「買わない消費者」というのは20代から30代にかけての世代ということで、ライフスタイルの変化というものを取材していました。24才の会社員の女性は通勤に着ていくのも古着で、旅行にも行かないとのこと。では、何にお金を使っているかというと、音楽CDに月数万円をかけ、楽器の教室にも年間数十万のお金をかけているとのこと。朝出て夕方には現地を出発し、必要なものはすべてレンタルで手配してくれるスキーツアーはかなりの人が参加していましたが、一貫している事はめんどくさいことはやらないということで、だから消費しないとは違う気がするのですが。続きを読む