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新茶はまだお預け

 5月に入ってから連日雨の日が続いています。今日は以前問い合わせをしていた茶園に、今年の新茶の出来具合を聞いてみたところ、初摘みのものは出したものの、一般的な新茶についてはまだちょっと時間がかかるとのことで、出掛けるのを中止しました。続き

 しかし、巷では新茶は流通し、ペットボトルのお茶でさえも新茶を名乗っています。これは全国ニュースにはならないかも知れませんが、今日の地元紙にはお茶の出荷がずっと寒かった天候のせいで遅れていることがトップニュースになっています。

 私はそこまで詳しくはないのですが、お茶というのは農家が単に収穫したから出せるというものではなく、製茶という作業をしてから製品として出荷するということになります。優先順位があるとすると、やはり大きいお茶屋さんが注文した分を先にやらなければならず、普通のお茶農家さんがやっているものはどうしても遅れがちになるらしいです。問い合わせした農園では、製品のラインナップが新茶のものに置き換わるのが早くて今月下旬になる(その農園は自分のところで製茶もやっているということで)という事だったので、それまで待つことにして、今日は玉露の産地である静岡県岡部町へ行ってきました。

 お茶席でお菓子が付いて、ごくごく小さな湯飲み茶碗に二煎分を出してもらって500円という玉露をいただいてきましたが、うまみ成分が詰まっているような甘みで、一煎目はまずお茶自体の甘みを感じながら飲みます。お茶の温度は煎茶や茎茶よりもかなり低めで、それが玉露の甘みをさらに引き立てているような感じですが、これをガブガブ飲むというのはヤクルトを大量に飲むようなもので(^^;)、かえって興をそがれます。まさにお茶を飲み、リラックスしてそこに流れる時間を楽しむためにごくごく少量を楽しむのが玉露の楽しみ方ということなのですね。

 実のところ、今回お邪魔した岡部町でも、玉露についてのイベントは来週だということでした。果たして今日飲んだお茶が新茶だったのかどうかというのは聞きそびれてしまったのですが、たかがお茶とはいえ、いいものにめぐり会うためにはなかなか大変です。ペットボトルのお茶は手軽に楽しめますが、ちょっと工夫すれば、コスト的には自販機で買うお茶より安く、本格的なお茶をいつでも楽しめます。詳しいことは、また後日、新茶を手に入れてから書きたいと思います(^^)。

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