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イメージに流されないために

 平成電々がついに倒産だそうで、NTTの回線を買い取るというテレビコマーシャルを鵜呑みにして乗り替えた人というのはかなりショックだろうと思います。同じようにテレビコマーシャルを信用したということでいえば、サラリーマン金融のアイフルもありますね。

 元々アイフルのテレビコマーシャルは武富士ダンサーズやアコムのむじんくんと比べるとかなり地味にお地蔵さんが登場して「お自動さん」とやっていました。それが「どうする? アイフル」というキャッチコピーとともに、お金に困ったら待たずにすぐに借りればいい風のコマーシャルとともに多くの人に認知されていきました。そしてあのチワワのCMです。記憶しておかなければいけないことは、今アイフルを叩いている多くのテレビ局は同じ朝のワイドショーの時間で、アイフルのテレビコマーシャルの裏側ということで、チワワや出演者について、どうみても好意的に取り上げていたような気がしてなりません。今回明るみに出た取立ての被害を受けた方々は、あのコマーシャルが流されるたびにかなりのストレスが生まれていたことでしょう。本当にテレビというのは、その場しのぎでしか物事を伝えられないメディアだなと思いますね。続き

 私はテレビの存在意義については否定しませんが、私たちがついついつけっ放しにしているテレビについて、まずはテレビを消してじっくりと考える事があってもいいと思っています。小さな画面の中、全体からみるとわずかばかりの部分を切り取るのがテレビであり、テレビを消すことによって、テレビに映らないその他多くの部分について想像を働かせることができます。テレビを消して冷静に考えれば、「ご利用は計画的に!」と明るくお金を借りには行けないはずです。同じように危ないのが、クレジットカードです。これは家計簿などを付けている人でないとわからないかも知れませんが、クレジットカードで買うということは、つけで物を買うことと同じで、将来的には必ずその分の料金を自分で払わなければなりません。家計簿ソフトでは負債の項目としてクレジットカードで買ったものがどんどんたまっていきます。毎月安定した収入があって決済を何の問題もなく続けられればいいのですが、もし何らかの理由で収入がなくなり、決済が滞ったとしたら、その後にはサラ金と同じような取立てが待っています。私はあくまで決済の裏付けがある(つまり口座にそれだけのお金がある)場合にしかカードを使わないつもりですが、それでもついついネットショッピッングなどでは不相応なものをクリックしたくなる衝動に駆られます。日本人の貯蓄額は年々減り続けているというのも頷ける話です。皆さんにはイメージに乗っかってお金を使う前に、テレビを消してじっくり考えてみることをお奨めします。月並みな言い方ですが、欲しいものがあったら、すぐに買わずにお金を貯めて買うか、徹底的に価格調査をした上でできるだけ安く手に入れる方法を考えることです。

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