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W-ZERO3〔es〕で親指シフト実現

 ゴールデンウィークも今日で終わりですが、後半は雨だったこともあって、結局出掛けることはできませんでした。ただ、帰ってきてから個人的にとても興味あるモバイル関係のニュースを見付け、昨年来からの念願だったウィルコムのスマートフォンW-ZERO3〔es〕でNICOLA入力(親指シフト)を外付けキーボードにより実現するためにいろいろやっていました。続き

 以前にも紹介しましたが、W-ZERO3〔es〕でポケベル入力を実現させるなど、スマートフォンによる文字入力についてさまざまな環境改善ソフトを提供されているHiroyuki Ogasawara 氏のページで紹介されている汎用キーボードユーティリティソフト em1key v1.21 を使い、それに設定ファイルにより親指シフトを実現するoyayubiwm v1.10 のスクリプトを読み込ませるという形で実現するものです。ちなみに、氏のページは以下の通りです。

http://hp.vector.co.jp/authors/VA004474/wince/wince.html

 私の環境ではこのままインストールした場合、「ぱぴぷぺぽ」の入力ができなかったので、スクリプトファイルの1800行あたりからある、「Y」「P」「N」「,」「L」の箇所を書き加える必要があります。例えば、1818行目ある以下のスクリプトを、

func _SELTABLE 'Y'
ALLOCVSTATE0
SETVAR0_kana_RA# ら
SETVAR1_kana_YO# よ
SETVAR2_kana_PA# ぱ(この部分を書き足す)

 このような形にすればOKです。

まだまだ進化していくソフトであると思いますので、今後に期待したいところです。

 ちなみに、単なる親指シフトならATOKで十分ですが、増田忠士さん考案の漢字直接入力「超絶技巧入力」を実現する場合は、ATOKを使わずにMS-IMEに変換し、辞書登録したファイルを流し込む必要があります。入力文字の最初に記号などが来る場合はうまく変換しないものの、かな同士の組み合わせでは問題なく漢字への変換ができました。ここらへんは仕方のないこととは言え、ほぼパソコン上で実現できているキーボードによる日本語入力をほとんど携帯電話の大きさのW-ZERO3〔es〕で使えるようになるとは感無量です。早速小型で持ち運びし易い、USB接続の日本語キーボードを注文しましたので、今後のソフトの改良を待ちつつ、いろいろ試したいと思っています。

 前にも同じような事を書いたかも知れませんが、このようにごく一般的なハードウェアのみを使っていても、今の日本ではほとんど利用者がいないと思われる親指シフトなり、漢字直接入力ができるということはもっと知られてもいい事だと思います。W-ZERO3〔es〕では外部バッテリーも充実しているので、外でもほとんどバッテリー切れを気にすることなく長文のテキスト入力ができますので、旅先などからでもこんな風に長いレポートをこれから頻繁にアップすることができるようになるかも知れません。

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管理人 2007年05月11日(金)23時25分 編集・削除

自己レスですが、コメントで書いたoyayubiwmの不具合ですが、新バージョンの発表によって解消されています。また、マニュアルに沿ってスクリプトを書き換えると、右手小指でバックスペースを打てるようになります。

日本語を入力するためということでは、今私が利用しているウィンドウズ用の親指入力ソフト「親指ひゅんQ」で使い慣れている「右親指」+「A」キーで実現できる「ヴ」が入力できれば言うことないのですけど。しかし、これだけでも十分満足なのは言うまでもありません。