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先に動いた方が負け

 今日の、小泉首相靖国神社参拝について、先走った勢力が何らかの実力行使をするのではないかと書こうと思ったら、何と、まだ明細はわからないながらも、靖国神社参拝について苦言を呈していた加藤紘一氏の山形にある自宅が火事になったとのこと。もし今回の事件が首相の靖国神社参拝に反対を唱える人たちに対する実力行使だとしたら、一気に靖国参拝賛成派の勢いが削がれる可能性があります。続き

 どんな争いにおいても、挑発に乗って先に実力行使をすることは、戦いそのものを不利にすることになります。サッカーのワールドカップのジダン選手の退場劇もそうです。後から名誉回復がなったにしても、試合そのものには人数の少なくなったフランスが敗れたわけですし、個人的なけんかでも先に手を出した方の立場は悪くなります。もし今回の火事が故意に起こされたものだったとして、あくまで個人がやったものなのか、それともどこかの団体が計画して行なわせたものだったのかわかりませんが、少なくとも事実に尾ひれがついて海外に流れたら(といってももう流れているでしょうけど)、さらに日本は外交上の苦境に立たされることになります。

 政府がそうした海外の批判をかわすためには、事件の内容を明らかにして厳しく取り締まることが求められます。ただ、私の予想するにうやむやにして済ませてしまう可能性が高いと思っています。そうなったらそうなったで、冗談ではなく主義主張のためなら暴力による計画遂行もやむなしという考えが容認されてしまうかも知れません。こういうことは何回も書いていますが、ますます日本はテロの標的にされても仕方ないような状況を突き進んでいるように見えます。平和の誓いを今日するならば、まずは言論による話し合いで全てを解決できる社会を実現するためにいろいろ考えていって欲しいものですが。

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