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次郎長背負い富士 第一回

 地元では密かに盛り上がっていると言われている? 清水次郎長の半生を描いたドラマの一回目を見ました。とりあえず、今回見逃した方についてはそう問題ないのではないかと思います(^^)。というのも、主役の清水次郎長の幼少期から青年期までという物語の導入部分のみでしたから。続き

 清水次郎長という人は割と新しい時代の人にも関わらず、数多くの芝居や映画になって今なお絶大な人気を誇ります。とはいっても、時代劇が一般的でなくなった今の時代では、知名度が低いのかも知れません。山本一力氏の小説をドラマ化したものですが、数多くの脇役を従えて、派手な立ち回りとともに楽しめる娯楽作品に仕上がっていくことと思います。ただ、あくまで実在の人物を登場させたフィクションという感じで見た方がいいのかなと思います(^^)。

 静岡市と清水市は合併して静岡市となりましたが、当時からさまざまな地域で土地の顔役はつばぜり合いをしていたといこうともあり、この地域にも多くの任侠の人たちが出入りしていたのですね。府中(駿府)には安東文吉という大親分がいましたし、甲州には黒駒勝蔵という、次郎長の物語では敵役として登場する人物も大いに勢力を誇っていました。侠客としての勢力争いの中、だれが正しくて誰が間違っているかというのは今の世でもそう簡単に判断することはできないでしょう。結局のところ、後の世にしっかりと伝承していった人の名が上がり、そうでない人は切り捨てられていくことになります。これは実のところ、日本の歴史書である古事記や日本書紀ともかぶってくる話でもあります。

 ただ、そういった事情を差し引いても、今なお多くの人に愛される森の石松を代表とする数々の個性ある脇役たちの姿というのは見ていて実に面白いものです。今後の展開が楽しみなドラマですね。

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