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普天間問題は終了するかも

 まさに、覆水盆に返らずといった感じであります。鳩山首相の辞任は小沢幹事長とセットで計画されていたものだったようです。来月の参議院選挙に向けての動きであり、これからマスコミはどういった形で鳩山・小沢両氏を糾弾していくのか興味がありますが、今回のことで一番厳しい立場に立たされるのは沖縄で基地移転反対運動をしておられる方々ではないかと思います。続き

 鳩山首相は嘘つきであると沖縄現地でのインタビューでマスコミを通じて主張された方や、首相が沖縄入りした際、「怒」の一文字をプラカードにしてテレビカメラの前に差し出した方の中によもや沖縄在住以外の方はいないとは思いますが、もしその中に直接利害関係のない活動家の方が混じっていたとしたら、その方は最後まで移転に反対するためのそれなりの行動を伴わなければ一貫性がありません。恐らく政府は、最終的には強制執行まで考えているでしょうから、力づくでの強権発動に今から備えていかなければならないでしょう。

 鳩山元首相はコロコロ言っている事が変わるという批判がありましたが、裏を返すと辺野古にバリケードを築き猛烈な座り込み運動することで意見を変える可能性だってあったと思います。首相への批判を最小限に抑え、生かさず殺さずの交渉術で下手をしたら暴力的力が介在することなく状況に変化をもたらすことができたかも知れません。しかし最初に書いた通り、一度決まった人事が覆ることはないのですから、政府に辺野古をあきらめさせるには、相当の事が起きないと私の住む静岡空港がそうだったように、強制執行されて終わりということになる可能性が高くなったと言えます。

 そう考えると、嬉々として鳩山・小沢両氏の辞任を伝える人たちは沖縄などどうなってもいいと思っているのではないかと私には思えます。本日を境にしてもしかしたらマスコミは普天間問題を扱う頻度が少なくなりそうな気もしますが、そういう事を含めてこれからの報道全体をウォッチしていきたいと思っています。

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