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 今回紹介した番組だけではなく、今のテレビも新聞も「高速道路 実質値上げ」という見出しで今年の6月からの高速道路料金について報道しています。こういう簡単な決め付けというのは大がかりな印象操作のようでかなり気持ちの悪いものがあります。続き

 そもそも、今の夜間・休日におけるETC設置車における割引制度というのは、ETC導入を推進したい勢力の思惑と密接に絡んでいます。首都高速での現金払いの高額化というディメリットを強調しているところもありますが、わざわざ独自規格を作らなくても、元々ハイウェイカードというプリペイドカードで運用していたわけですし、例えばおさいふケータイなどのICチップ付カードで料金情報を管理するようなシステムを作ることだってできたでしょう(個人的にはこちらの方が料金所での制限速度を超えた進入による事故の心配はない分だけいいような気がします)。それを、機器代だけでなくセットアップ料などという追加投資をさせてまで普及させたいというのは、それによって潤う一部の人たちにとっては都合のいい事だったという事なのでしょうね。今回の改定ではETCを搭載していない多くの車にも割引の恩恵を受けられる分前進した印象を受け、今後の展開に向けて期待が持てるのではないかと私は思います。

 今の報道にはETCを付けていない車などまるで眼中にないかのようです。統計を見たわけではありませんが、現状ではまだまだETC非搭載の車が多数派なのに、なぜ批判的に報道するのでしょうかねえ。ともあれ、まだまだ社会実験の最中なのであり、道路行政を批判するならその結果をもう少し長い目で見てからでも遅くはないと思うのですが。

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