私は選挙区の住民ではないのですが、全国的に今回の衆議院選挙で注目されている静岡7区で立候補予定の無所属候補、城内実氏とタレントの眞鍋かをり氏との間で騒動が持ち上がっています。問題となったポスターは以下のリンクにある写真でまずはごらん下さい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090730-00000032-maip-soci.view-000
一般的に選挙の公示前にポスターを貼るためには、本人のみのポスターはだめで、他人の肖像写真を加えたポスターにしなければなりません。皆さんの周りに貼られているであろうポスターも、多くは政党所属の他の党員(多くは党代表)と並列しています。城内氏は政党に属さない無所属候補のため、個人や知り合いのつてで肖像写真を並列で掲載してくれる人を探し、今回のようなポスターを複数作ったということなのですが、これに対する眞鍋氏のブログの見解は少々突っ込みどころがあります。本日(7月31日)午後0時現在でも真鍋氏のブログは書き換えられていないので、その内容について検証を加えることにします。
ちなみに、真鍋氏のブログは有名なので、ここでこれから紹介する内容に違いはないかは改めて確認してみてください。「ポスター掲載の件」と題された文章は、真鍋氏が今朝(7月29日)のスポーツ新聞に掲載されていましたポスター(?)を見て書き込まれました。まず書かれているのは、
(ここから引用)
候補者の方と私が一緒に写っている写真が使われていますが、その方とは全く関係ございません。
1年ほど前に一度だけ対談でお会いしてそのときに写真を撮りましたが、何故その写真がポスターになってしまっているのかわからず困惑しています。
(ここまで)
ここで、「候補者の方と私が一緒に写っている写真が使われている」とありますが、最初に紹介した問題のポスターは、城内氏とのツーショット写真ではありません。ツーショット写真の存在は、スポーツ新聞に掲載されていたのでしょうが、真鍋氏が憂えるような形でツーショットの写真が無断で選挙ポスターで使われたわけではないということは最初に紹介した現物のポスターを見れば簡単にわかることです。つまり、眞鍋氏は問題のポスターを見ないで上記ブログを書いたということになります。
政治に対して特定の候補を応援することはないという主張はあるものの、眞鍋氏はもう一度、御自身の宣材写真が本当に無断で使われたのか確認する必要があります。城内氏についても、脇の甘さや迂闊さはあったことでしょう(いわゆる口約束で写真を使ってしまったという可能性もないわけではない)。今回の事が選挙に影響するかどうかはわかりませんが、どちらにしても眞鍋・城内両氏とも、冷静な問題解決を計った方がいいと思います。城内氏はこれを書いている途中にホームページで、ポスター撤去・対談の内容もホームページから削除するとのことですが、真鍋氏についても、引用した分のブログの内容については訂正する必要があると私は思います。