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新しい無線LANサービスに期待

 近未来通信のその後については、テレビや新聞で報じられている通り、単にお金を集めるためにIP電話の会社をでっち上げたというような感じになってきました。今回被害に遭った人たちの中には一千万円もの大金を存在しない「中継局」につぎ込んだ人もいたそうですが、今回はそれとはちょっと違う「中継ポイント」を売り出したベンチャー企業について書いてみたいと思います。続き

 今日からサービスを開始したスペインのベンチャーFONは、私たちが家で使っているブロードバンドの電波を外に向けて開放することによって、無線LANの電波を提供した人たちが相互無料で外からの通信をすることができるというある意味相互扶助のサービスです。自宅からの電波発信を可能にする無線ルータが送料のみ945円で購入できるキャンペーンを開始したので、早速申し込んでみました。ちなみに紹介ページはこちらになります。

https://www.fonshop.jp/fon_social_router_1.php

 ただ、こういうものが出てきた時、先に挙げた近未来通信ではありませんが、騙されてお金を取られるのではないかという不安が常に付きまとうということがあります。しかし、、FONのサービスにかかる費用というのはとりあえずルータを購入してしまえばそれ以降、外からの通信についてお金を払う必要はありませんし、すでにサービスが始まっている海外でも使うことができるようです。詐欺の典型というのは、サービスを受けるためにはある程度のまとまったお金か必要になるということで考えると、事業自体がだめになったとしても1,000円の損失だけで済むわけですし、むしろ新しい試みを興味深く見守りながらサービスを享受していきたいと思っています。

 インターネットの世界というのはオンラインソフトにしろ、電子掲示板による情報交換にしろ、自分の持っている情報を出しつつ他の人が持っている情報も利用することができるという、すべてお金ということでは必ずしもない世界であると思います。このFONのサービスが日本で本当に普及するのかはわかりませんが、血眼になって利益のみに固執する企業体によって無線LANのサービスが整備されるよりもはるかにましだと思います。繁華街などでそれなりに使えるようになれば、それこそSkypeなどのIP電話も、こちらから掛ける事については、そこそこ実用的に使えるようになるかも知れません。うまく使えば携帯電話における音声通話を極力抑えることも可能になるでしょう。もちろん、そうした事は全ての人ができるわけではないのですが、実に多くの可能性を秘めていることだけは確かです。専用のルータは今月中旬以降に来るそうなので、いろいろ試したいと思っています。

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