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失態を挽回するためには

 口は災いの元と言いますが、多くの人たちが長い間、時には生命を欠けて築いてきたものが、たった一言で覆される場合ということになるかも知れません。ローマ法王のイスラム教徒に関する敵視発言は、もはやどう取り繕っても現ローマ法王が公の場で発言した事をイスラム教徒の心の中からは消し去ることはできないでしょう。今回の事態を収めるためには、すぐにローマ法王を変えるしかないと思いますが、法王庁の沽券にもかかわると思われますから簡単に首のすげ替えはできない。そうなると状況によっては今までのようなアラブ対アメリカという地域紛争から、イスラム教対キリスト教という最悪の宗教対立へと発展する可能性も出てきたといえます。現状でローマ法王側は火消しに躍起ですが、これはあくまで個人的な考えですが、やはり法王ご自身の心の奥底にはイスラム教に関する負のイメージがあったんだろうと思います。ただその事を少しでも回りに漏らすことで、今回のような騒動になってしまう立場であられる事の意識が欠如していたということなのですね。これは、実のところ、私たち誰でも起こり得る危険であると思います。続き

 マクロな話から急にミクロな話になって恐縮ですが、実のところこうしたブログを書いている人も、今回のような騒動(程度の大小はあれ)に常に巻き込まれる可能性を秘めています。ブログ関連で多いのが他人の著作物を断わりなしに載せてしまってクレームが入るケースであったり、自分で犯罪的な行為をしているのに気付かず、それを嬉々としてブログで紹介することによって晒されてしまうといったケース。また、主義主張を一方的に書いたり、明らかに真実と違うことをさも事実のように書くことでクレームを受けるケースもあります。これが、インターネットに繋がないパソコンの中だけで書くのなら何ら問題はないのですが、いったんブログにアップロードしてしまうことによって、ちょっとしたきっかけで多くの人の目に触れる可能性を有してしまうのです。アップする時にはそこまで意識はしていなくても、こういう事は過去に遡って読まれてしまいますから、本当は車の運転なみに注意してやらないとまずいのですが。

 話は元のローマ法王の事件に戻りますが、首のすげ替えができないのなら、どうやって法王庁はこの事態を沈静化させるかという事務処理に私は興味があります。それはとりも直さず、同じような問題を抱えている日本と中国・韓国との関係を見直すためのヒントになるかも知れないからです。私個人がこのブログで失態を演じてしまった場合はどうするかというと、これは口先でごまかさずに誠心誠意、事に当たるしかないと思っています。その前に、常にこの文章が人に読まれているのだということを意識しながら書くということが大事なんだろうと思いますが。

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