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北朝鮮との関係

 今日は朝から騒ぎすぎではないかと思うほど北朝鮮のミサイル発射についてのニュース尽くしでした。私もまさか、アメリカのスペースシャトル出発の生映像を見た後にこんなニュースが入ってくるとは思いませんでした。それにしても、わざわざ朝の連続ドラマをつぶしてしまうNHKは、ドラマを潰した事自体がニュースになってしまったほどで、政府ともども確信犯的に騒ぎを作り出したのではとも思えるほどでした。続き

 さきほどネット経由で、この7月5日という日が北朝鮮にとって何か特別な日なのか調べてみたのですが、そうでもないようですね。今から書くことは私の推測に過ぎませんが、今回の騒動は国外に向けた戦略的行動というよりも、あくまで北朝鮮の国内の事情によって起こった事ではないかと思えます。

 たまたま北朝鮮に関する別のニュースに興味を持って見ていたのですが、こんなニュースがありました。中国が北朝鮮に物資を援助するのに、鉄道を使って貨車に物資を積んで北朝鮮に渡したら、北朝鮮側は何と物資を積んだ貨車自体も中国からの「贈り物」と判断し、中国に返さないということで問題になっているとのこと。つまりは北朝鮮内では貨車すらも老朽化で使えないものが多いということです。

 今まで、私たちが北朝鮮について語る時、庶民のあまりの生活レベルのひどさについて、映像とともにさまざまな情報が入ってきていました。北朝鮮の場合、経済の仕組みというのはいくつもの層に分かれているとも言われています。つまりは朝鮮労働党を頂点とする指導者階層を潤す経済がまず第一で、その余剰が軍部に行き、さらにそこから流れてこないと庶民まで行き渡らないということから、地方の庶民の暮らしは苦しいのだと言われています。しかし、現状では庶民だけではなく徐々に上の階層まで苦しいやりくりを迫られるような事になっているのだろうということは容易に想像できます。

 今回、アメリカまで射程に入れるというミサイルも発射され、それは失敗したとも伝えられていますが、もしかしたら今回発射されたミサイルはことごとく「賞味期限切れ」の弾薬だったのではないかと想像してみます。普通はせっかく準備した弾薬でもどんどん新しいものに入れ替え、古いものは廃棄すべきなのでしょうが、それこそ勿体ないからテストを兼ねて使ってしまえと現場の人間が考えたとか(^^;)。別に本日が北朝鮮にとって何の記念日でもないために、私は指導者と現場とのコミュニケーション不足が起こったのではないかと思います。冷静に考えて、先日は中国が、今日も韓国が日本の経済水域で調査を行なっていまして、北朝鮮にとっては黙って日・中・韓の関係を見ていれば勝手に自身に有利な流れになることは明白だったのではないかと思います。韓国人の拉致被害者についても、したたかな戦略をくりひろげておりまして、じっくりと相手の出方を待つというのが北朝鮮側にとってのセオリーだと思いますが、もはや覆水盆に返らずで、一気に国際的に苦しい立場に置かれる事になるでしょう。

 こうした流れに乗って、北朝鮮を非難することは簡単ですが、それも度を越えると、それこそ北朝鮮はどうなってしまうかわからないということも真実です。横田めぐみさんの件についても、もし彼女が生きていた場合、まさに彼女の命は北朝鮮に握られているのです。そういう意味からいっても、最初に書いたようにあまりにも過剰に反応し、実力行使も辞さないような流れにもっていこうとしている人たちとの行動はちょっと理解できません。まずは6か国協議のテーブルにどうやって着かせるのかということを外交のプロの方々には考えてもらいたいところですが。

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